LG WING レビュー:マルチタスク最強の羽!動画をみながらSNSできて快適なだけでなく、ジンバルのようにも扱える!

  • 本記事は広告およびアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

羽を授かれ…!
T字型変態2画面スマホの「LG WING」をメイン機用に購入しました。「WING」は特殊なギミックを採用しており、上と下にそれぞれ2枚の画面を搭載する、デュアルモニタースマホです。

なお、LGはスマホ事業から撤退し、この「WING」は同社から発売された最後のスマホになってしまいました。1つの企業が事業を撤退するのは悔やまれますが、レビューしていきます。

今回購入したモデルは韓国版(LN-F100N)で、SoCはSnapdragon 765G、RAMは8GB、ストレージは128GBです。

異形とも言えるデザインは色々な使いかたが

私たちがしっているスマートフォンは縦に長いものです。大画面スマホだとしても、あぁ、画面の大きなスマホなのか。と推測がつきます。

しかし、LG WINGはそうもいきません。。なんと本体が変形するのです。

そう、異形のように…。へ、変態すぎる…。

LG WINGは3つのアプリを同時に表示できます。ゲームしながらTLを追っかけたり、動画して……と、3つの作業を並列で行えるのは消費が捗っていいです。

このT字スタイル、電車内で動画を観るときに便利でして、横向きにして持つ必要がなく、縦で持つ感覚で動画が見れるのでラクです。さらにメッセージも返せる。はかどります。

しかもそれだけではなく、長い画面を縦で使いつつ、横画面で動画をみるといった、変化球的な使い方もできます。やばすぎる……。

逆T字型でつかうと攻略をみながらゲームをするときに便利です。

ただし、本体重量が260gもある+特殊機構のため、スマホリングは必須級です。これがないと流石にキツイ。

変態仕様はこれで終わりません。驚くべきことに、ホップアップカメラを採用しています。まさかのインカメラまで変態仕様。ロマンの塊ですね。

カラーはブラックとイリュージョンスカイがあります。私が購入したのは後者で、光の反射加減によって背面の色がかわります。

LG 3Dサウンドを使えば小さな映画館に

LG WINGに限らず、LGのスマホには3D サウンド機能が搭載されています。この機能がよくできていて、有効にして動画をみると迫力感、そして立体感があり、ちいさな映画館でみているかのようです。音楽を聴く時よりも、動画(アニメ・映画)視聴時に使うことで、没入感あふれる映像体験ができます。

専用設計されたOS・UI

https://orefolder.jp/wp-content/uploads/2021/10/Screenshot_20211007-180443.jpghttps://orefolder.jp/wp-content/uploads/2021/10/Screenshots_2021-10-07-18-06-07.jpg

LG WING専用に設計されたOS・UIは使い手のことをシッカリと考えられています。画像2枚目の出力先選択ボタンではBTイヤホン→スピーカーといった切り替えをすばやく行えます。

下画面の音量調整バー。本体を変形させると側面の音量ボタンを押しにくくなります。そこをカバーするかのように、バーで音量調整できるのは良心的です。

上に表示中の画面を「下に持ってくる」ことや、その逆も。画像にはありませんが、サブディスプレイを誤ってタッチにしないように、タッチ操作を無効化する機能もあります。

下画面にトラックパッドを表示して、上画面を操作することも。

OSには1部の不満も

LG WINGのOSには一部の不満もあります。というのも、この不満点のせいで2画面をフルで活かせないんですよね。どういうことなのか、詳しく解説します。

まず致命的なのはキーボードです。上画面に表示しているアプリに文字を入力するとき、社外製の入力アプリだと下画面ではなく、上画面にキーボードが表示されます。下画面に表示するのは純正アプリでしかできず、せっかくの2画面が台無しです。

それだけなら純正キーボードで我慢するのですが、これがまた使い物にならなくて、長文の変換ができません。「りんご」→「林檎」のように短文変換はできても、「りんごをたべたい」→「林檎を食べたい」のような長文変換はできません。

この文はGboardで入力しています

スマホのキーボードは長文でも変換できることが利点なのに、これでは意味がないです。日本で発売されてないから、不満をいっても解決しないし、お門違いなのはわかっています。それでも、これはちょっと残念です。

キーボード以外にも、2画面時の画面固定が「T字型でしかできない」といったデメリットがあります。2画面とも縦の固定表示(自動回転を有効にしないとダメ)できないわけです。つまり、布団で横になりながら「縦画面でブラウジング」「横画面で動画を観る」といった使い方ができません。うーーん…

逆をいえば、不満点はこれ以外ありません。動作がやや重いといった不満もありますが、スペックダウンしてバッテリー持ちをよくしていると考えれば気にはなりません。

私は「OnePlus 9 Pro」という、ハイエンドスマホから機種変しましたが、キビキビ動かなくとも、バッテリー持ちが2倍近くなったと考えれば十分です。

光学式ジンバルカメラ対応でVLOGに特化

T字型の状態でカメラアプリを起動すると動画撮影に特化したモードに切り替わります。

このモードではジンバルを模した機能が詰め込まれており、そのなかでも手ブレ補正が類をみないくらい強力です。実際に撮影した動画をごらんください。

ごらんいただくとわかりますが、手ブレがかなり抑制されています。とはいえ、WINGのジンバルモードはあくまでも「広角レンズを補正しているだけ」なので、暗所には弱いです。以下の動画をご覧ください。

動画を観ればわかるように、暗所になるとノイズがめだちます。超広角な以上、仕方のないことですけどね……。

ちなみに、このモードではインカメラとアウトカメラで同時に撮影できます。つまり、自分の顔を写しながら情景を撮影できるわけです。動画を撮影している方にとって、こういった機能は便利なのではないでしょうか。

カメラはキレイにうつる

LG WINGはトリプルカメラ(標準・広角・6軸光学手ブレ補正搭載広角)を搭載しています。全体的な写りは良好です、以下、作例。

掲載してある写真は高画質なものを以下から確認できます。

各種ベンチマーク


『Antutu Bench Mark』『GeekBench 5』『3D Mark』を用いて端末性能を測定してみました。

結果としてはAntutuが38万2766点、GeekBenchのシングルが588点、マルチが1,788点、3D Markが1,641点と、普通に使えるけどたまに重くなるよね…といった数値でした。Snapdragon 765搭載ですし、こんなもんでしょう。

バッテリー持ち・生体認証

バッテリー持ちについては、2画面表示にしなければ2日はもちます。しかし、2画面表示でガッツリと使い込むと1日もつか怪しいです。

画面内指紋認証の精度は正直いってよくないです。指紋を認識してくれるまでワンテンポならぬツーテンポくらいかかりますし、指紋を認証してくれないときもあります。指紋認証はちょっと残念なところです。

LG WINGまとめ:マルチタスク最強のスマホで大満足!フォルダブルよりもこっち派

LG WINGをまとめると、マルチタスク最強のスマホです。YouTubeを横画面いっぱいに表示しながらLINEを返したり、Twitterをするのは他のスマホではできません。また、小ディスプレイの方に動画を表示しながら、縦長画面の方でゲームもできますし、マルチタスクにおいては抜きん出ています。

個人的には、なにかと話題なフォルダブル(折りたたみ)よりもLGWING派です。

本記事に記載された内容は記事公開時点のものであり、必ずしも最新の情報とは限りません。記事をご覧いただく際には、最新の情報を確認するようお願いいたします。

OREFOLDERの最新情報をお届けします
author icon
CloNis

2002年生まれ、自分の好奇心を満たすために行動してます!

行動(選択)基準はよくもわるくも「おもしろいか、おもしろくないか」になりがち。スマホはGalaxy Z Fold 5、最近はAngenieuxのレンズにハマってます。

⇨CloNisの記事一覧