【コラム】Android 12で感じたこととAndroidのこれから、そしてiOSとの比較で思うこと
Android 12がPixelシリーズでアップデートできるようになり、それが最初から搭載されたPixel 6も発売され数日ほど使用しています。この間に感じたこと思ったこと、そして以前からぼんやりと考えていたことを書いてみようと思います。
…なんて、わりと大層なタイトルを付けていますが、いつもどおりの自分語りといいますが単に自分の感想を書き連ねていきます。
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むしろ制限されてるように感じるMaterial You
Android 12、ベータ版で触っている頃は文字がやけに大きくてクイック設定パネルもやけに大きくなって(その割にテキストが表示しきれなかったりして)デザイン的にあまり好きじゃないなぁ、と思っていました。ところが正式版がインストールできるようになってみるとなぜか急激に慣れてきました。
でも、やっぱり不満はあります。
Material Youは壁紙の色に合わせて各種画面の背景色やアクセントカラーが決定されます。壁紙の色ではなくても基本のいくつかの色からも選択できます。これによってスマホをより「あなたらしく」とするのがコンセプトなんでしょう。
が、この選択できる色や雰囲気などがかなり限定されています。どれも淡い色で、かといえばアクセントカラーは蛍光色のような目に痛い色もあったり。濃くて落ち着いた色がないんですよね。色の選択画面ではそれっぽく見えても、実際は違う、という。また設定などの背景色もこれらの薄っすらと色のついたものになります。
真っ白な背景色とか、グレー系にしたくでもできないんですよね、これ。ここが気に入らないのです。あなたらしく、みたいなことを言っておきながら淡い色とそんなふんわりとした雰囲気を強制されるわけです。ここまでできるなら、もっと今までも使っていたような濃い色も選べるようにしてほしかった。淡い色が好きな人にとっては今までの色が自由度がなかったと言えるのかもしれませんが、けっきょく自由を奪われる人を変えただけなんですよね。
Pixel 6 / 6 ProのカラーはこれらのMaterial Youの色に合わせたみたいなことも言われていますが、ほかのメーカーのスマホだと端末のカラーやデザインにMaterial Youの配色は似合わない、なんていうことも増えそうです。
せめて今後のアップデートで自分で配色をコントロールできるようになるといった変更が欲しいと思います…。
電源ボタンの仕様、iOSに合わせた?
Android 12では電源ボタンの長押しをGoogleアシスタントに振り分けられます。まぁそれくらいならいいんですけど、Pixel 6ではそれがデフォルトになって電源メニューは「電源ボタン+音量上」になりました。もちろん変更は可能です。
この変更で、2つのことを思ってしまいました。
iOSの仕様に合わせようとしてる?
iOSでは(といっても私の手元にはiPhone Xしかないのでほかは知らないのですが)電源を切る操作が「サイドボタン+音量どちらかを長押し」です。サイドボタン長押しはSiriが起動します。
今回のPixel 6のデフォルト設定とほぼ同じですね。え?これiOSに合わせたってこと?ボタンの長押しで音声アシスタントが起動するというのは(使う人には)便利というのはわかるけど、電源を切るという動作に対してまったく感覚的じゃないでしょ?私iPhoneをたまに起動すると毎回Siriに電源の切り方を聞いてるよ?と。
最近のスマホのGoogleアシスタントボタンって…
ここ最近発売されたAndroidスマホには電源ボタンとは別に独立して「Googleアシスタントボタン」が付けられていました。Googleアシスタントを起動するための独立したボタンです。
…Android 12で電源長押しをGoogleアシスタントにするなら、このボタンって!?
このボタン、どうやらGoogle側の意向で付けられているという話も聞きます。ただしそれが付き始めて以降もGoogleのスマホ(Pixelシリーズ)にこのボタンはありません。
…もしかして、Android 12で電源ボタンを長押しでGoogleアシスタントを起動という動きのための布石?ボタンでGoogleアシスタントという動きに慣れさせるために他社のスマホに専用ボタンを付けさせた?なんて邪推してしまいます。
…
ただ、今回の仕様のおかげでiPhoneの電源の切り方はちゃんと覚えられた気がします。たぶんもうSiriに聞かなくても大丈夫。
これからのAndroid、どこへ向かう?
Android 12はMaterial Youが目立ちますが、それ以外にも多くの改善点があります。
まぁ、Material You以外はいいことだと思います。プライバシー関係が強化されているのが大きく感じます。ただ、やっぱりiOSの変なところを真似したりもあるなぁ、と。デザイン的に統一させようとしているところとか、前述の電源ボタンとか。
AndroidもiOSも他の良いところを取り込んでだんだんと両者の違いが少なくなってきているとは言われますが、駄目なところは持ち込んでほしくないんですよね…。今後どうなるのかがちょっと心配です…。
AndroidとiOSの違い
AndroidスマホとiPhoneの違いって、いろいろ言われますが、個人的に、ごくごく個人的にうっすらと感じてる違いがあります。
iPhoneはあくまでiPhoneの中に各アプリがあって、どのアプリを使っても「iPhoneを使ってる」になる。各アプリの設定がiPhoneの設定の中にあることからもそういう思想なんだろうな、と。(システム設定とアプリの中と、両方に設定系のメニューがあるのはわけわからないですけど。なんでカメラのグリッドを表示するのにカメラの設定ではなくシステムの中のカメラの設定なの?とか。)
AndroidスマホはAndroidが土台にあって、その上にアプリがある、そんなイメージです。だからあくまでAndroidは支えてるだけで、それぞれのアプリを使うイメージ。普段はAndroidの存在を感じない。
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…まぁあくまで個人的なイメージですし、最近はそれもまた変わってきてるような気もしないでもないですが…。Material Youでシステムがアプリに侵食してきたようなイメージがあります。いや今までだってボタンのデザインとか各パーツの作りはシステムで統一されてたとかあるんですけど。あくまでイメージです。
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ということで、とくにまとまりもなく終わります。書き出してみれば、モヤモヤしたものもちょっとだけスッキリしますね。
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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。
様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。
スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。