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格安SIMの速度測定 2021年6月後半:大きな変化はないが、だんだん差が出てきてるような

大手キャリアに比べて月額料金が安くて人気なのが「格安SIM」です。格安SIMはたくさんの会社があり、速度や使いやすさ、機能は異なってきます。その中でも最もわかりやすく比較できる重要なものが「通信速度」です。

OREFOLDERでは月に2回、主な格安SIMをスピードテストアプリを使って実際に速度測定し、比較しています。あくまで個人レベルでの測定になりますが、格安SIM選びの参考になれば幸いです。

今回は2021年6月後半編です。実際に使用した格安SIMは20種類で、茨城県つくば市にて通勤時間帯やお昼の混雑時間帯に測定しています。なお、これらのSIMはすべて個人で実際に自腹で契約しているものであり、特定の会社等から提供を受けたものではありません。

今回のポイント

今回の測定は6月22日に行いました。今回も2日間に分けずに全部1日でまとめました。これまでと特に違いはないと思いますが。

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測定方法など

測定方法

測定は以下のようにして行いました。

日時 2021年6月22日(8時・12時・18時の3回実施)
場所 茨城県つくば市
測定アプリ Speedtest.net
5GMARK
測定方法 SIMごとに3回ずつ測定し、(3回の合計値+中央値×2)/5を値とする。それとは別に昼に5GMARKでのフルテスト
使用端末 AQUOS sense3 basic×20台
使用したSIM
  • ahamo(ドコモ回線)
  • IIJmio(ドコモ回線・au回線)
  • y.u mobile(ドコモ回線)
  • OCNモバイルONE(ドコモ回線)
  • BIGLOBEモバイル(ドコモ回線・au回線)
  • b-mobile(ドコモ回線・ソフトバンク回線)
  • 日本通信SIM(ドコモ回線)
  • nuroモバイル(ドコモ回線・au回線・ソフトバンク回線)
  • mineo(ドコモ回線・au回線・ソフトバンク回線)
  • UQ mobile(au回線)
  • povo(au回線)
  • Y!mobile(ソフトバンク回線)
  • LINEMO(ソフトバンク回線)

測定の正確さや意義について

測定用アプリや測定環境など、もっと正確なものがあると考える方もいらっしゃるでしょうが、ある程度の妥協を重ねて今の形になっています。これらについて、これでは意味が無いとお考えの方もいるでしょうが、それならそういうものとして見てください。

(基本的に、多くの人が使っていて自分の場合と比べやすく、またパッと見で分かりやすいものを選んでます。正確性などを考えればもっとやり方はありますし、そうやっているサイトもほかにたくさんあります。ぜひそういったより正確なデータもご覧ください。)

測定アプリについて

現在は『Speedtest.net』と『5GMARK』の2つのアプリを使って測定しています。『Speedtest.net』は広く使われているメジャーな測定アプリです。しかし、このアプリだけだと実際の利用における体感速度と離れた結果が出る格安SIMが出てきました。

『5GMARK』のフルテストはYouTube動画やウェブページなどの読み込みをテストに組み入れており、より実際の使用環境に近い形でのテストが可能です。ただし通信量も多いので、当サイトの測定では『5GMARK』は昼に1回のみ行っています。

朝:8時05分~20分ごろ

DOWN (Mbps) UP (Mbps) PING (ms)
ahamo 54.86 11.50 36.8
IIJmio-D 53.16 10.82 34.4
y.u mobile 29.26 9.58 39.6
OCNモバイルONE 53.24 11.06 30.0
BIGLOBE-D 36.60 8.70 36.8
b-mobile-D 33.02 8.67 36.6
日本通信SIM 41.20 7.99 37.4
nuroモバイル-D 5.06 8.19 62.2
mineo-D 37.58 22.78 81.2
povo 6.28 2.60 27.8
UQ mobile 10.84 3.96 29.8
IIJmio-A 9.69 2.89 44.8
BIGLOBE-A 12.70 0.81 31.2
nuroモバイル-A 13.26 3.35 29.8
mineo-A 6.93 4.46 43.2
LINEMO 22.70 7.94 36.6
ワイモバイル 20.34 7.23 18.2
b-mobile S 23.12 9.02 18.0
nuroモバイル S 19.14 9.01 17.6
mineo-S 32.96 6.77 55.2

朝は通勤時間帯ということもあり比較的混雑する時間帯です。だいたい3Mbps以上出ていれば特に不満なく通信できると思いますが、最近ではどのSIMも快適に通信できるだけの値を出しています。

グラフを見るとドコモ回線>ソフトバンク回線>au回線のようにも見えますが、これは地域性もあるので、測定した地域が全体的にそうなんだと捉えるくらいにしてください。

昼:12時15分~25分ごろ

DOWN (Mbps) UP (Mbps) PING (ms)
ahamo 39.38 10.62 37.0
IIJmio-D 2.17 9.30 93.6
y.u mobile 33.42 9.77 29.4
OCNモバイルONE 29.16 10.16 35.0
BIGLOBE-D 24.34 6.83 40.0
b-mobile-D 29.16 7.62 159.2
日本通信SIM 12.08 6.69 121.8
nuroモバイル-D 12.84 8.45 69.4
mineo-D 8.74 10.42 78.0
povo 5.68 3.65 22.8
UQ mobile 1.59 2.81 29.2
IIJmio-A 5.76 1.80 40.0
BIGLOBE-A 2.88 1.42 33.6
nuroモバイル-A 3.67 2.81 33.2
mineo-A 2.31 2.61 78.4
LINEMO 33.72 8.96 38.4
ワイモバイル 20.00 10.04 18.0
b-mobile S 20.60 5.25 39.8
nuroモバイル S 5.13 11.09 30.4
mineo-S 11.32 8.26 69.2

平日の昼は、一番速度が落ち込む時間帯です。…なのですが、今回もほとんどのSIMで良い値を出しています。緊急事態宣言が出ていたり、そういった世の流れのせいだとは思います。

ただ、東京などではここまで以前との違いがないようです。テレワークなど進んでないのでしょうか?

夕方:18時10分~20分ごろ

DOWN (Mbps) UP (Mbps) PING (ms)
ahamo 47.00 9.28 37.8
IIJmio-D 41.88 7.83 34.4
y.u mobile 34.14 8.06 36.4
OCNモバイルONE 42.16 9.71 27.4
BIGLOBE-D 39.26 11.09 37.8
b-mobile-D 34.36 9.84 65.6
日本通信SIM 39.94 14.80 37.4
nuroモバイル-D 24.52 7.57 60.4
mineo-D 26.88 11.62 80.4
povo 4.74 3.64 23.6
UQ mobile 8.89 4.25 26.2
IIJmio-A 7.56 3.47 45.2
BIGLOBE-A 4.21 2.38 23.8
nuroモバイル-A 7.22 2.85 43.6
mineo-A 10.57 3.26 77.2
LINEMO 15.35 9.53 38.0
ワイモバイル 14.51 7.17 17.2
b-mobile S 12.78 6.06 19.8
nuroモバイル S 8.16 10.03 31.2
mineo-S 14.44 7.76 70.8

この時間帯も家に帰る人などが多く、混雑時間帯の1つでした。しかし最近はどのSIMも十分な速度が出るようになっています。だいたい朝と似たような傾向で、そこまで遅いところはほとんどありません。
逆に言えば、朝もこの時間も遅い格安SIMは速さに期待しないほうが良いです。

時間帯別グラフ

V字型になってるのが多いのは変わりませんが、これまでは昼に1Mbps程度で固まっていたものが5Mbps程度まで上がっています。どのSIMでも十分使える速度になっています。

というか、以前に比べるとだいぶカオスになってきてますね…。

DOWN 8時 12時 18時
ahamo 54.86 39.38 47.00
IIJmio-D 53.16 2.17 41.88
y.u mobile 29.26 33.42 34.14
OCNモバイルONE 53.24 29.16 42.16
BIGLOBE-D 36.60 24.34 39.26
b-mobile-D 33.02 29.16 34.36
日本通信SIM 41.20 12.08 39.94
nuroモバイル-D 5.06 12.84 24.52
mineo-D 37.58 8.74 26.88
povo 6.28 5.68 4.74
UQ mobile 10.84 1.59 8.89
IIJmio-A 9.69 5.76 7.56
BIGLOBE-A 12.70 2.88 4.21
nuroモバイル-A 13.26 3.67 7.22
mineo-A 6.93 2.31 10.57
LINEMO 22.70 33.72 15.35
ワイモバイル 20.34 20.00 14.51
b-mobile S 23.12 20.60 12.78
nuroモバイル S 19.14 5.13 8.16
mineo-S 32.96 11.32 14.44
左:ドコモ回線 中:au回線 右:ソフトバンク回線

※au回線のグラフだけ縦軸をいじってます

左:mineo(D) 中:nuroモバイル(A) 右:nuroモバイル(S)

もう1つ、5GMARKの結果をみてみましょう。

昼:5GMARK結果

POINT DOWN
(Mbps)
UP
(Mbps)
PING
(ms)
WEB
(s)
ahamo 14630 23.2 6.07 61 1.6
IIJmio-D 1526 0.6 11.52 138 4.6
y.u mobile 23156 40.9 8.36 95 2.3
OCNモバイルONE 3469 3.8 10.45 92 4.2
BIGLOBE-D 6436 27.4 4.69 3.5
b-mobile-D 2380 2.6 10.8 492 5.5
日本通信SIM 1967 1.1 7.34 170 3.8
nuroモバイル-D 1752 0.4 8.65 106 4.4
mineo-D 1555 0.5 12.63 278 3.2
povo 1282 1.6 2.3 83 3.4
UQ mobile 1106 1.9 2.83 46 5.0
IIJmio-A 6602 11.7 2.42 66 2.3
BIGLOBE-A 941 1.5 1.28 87 3.3
nuroモバイル-A 1997 2.7 3.63 82 3.3
mineo-A 310 0.4 1.89 91 4.7
LINEMO 15651 24.9 8.9 60 2.0
ワイモバイル 13717 21.4 7.68 45 1.9
b-mobile S 12089 23.9 4 85 3.0
nuroモバイル S 2940 0.5 11.9 95 3.2
mineo-S 825 0.6 8.18 239 4.7

5GMARKでは通常のスピードテストのほかにYouTube動画や各種ウェブサイトを読み込んでそれをポイントに反映させます。表中の「-」はタイムアウトで、時間内に読み込み完了できなかったことを示します。

Speedtest.netの結果ほどではりませんが、こちらも全体的に結果が良くなっています。

左:y.u mobile(D) 中:povo(A) 右:mineo(S)

なお、この5GMARKでもその値が絶対なわけではないので、適当に考えていたほうが良いとは思います。YouTubeが読み込めるかどうかでもだいぶポイント変わりそうですし。お昼のポイントが4桁に届けばちゃんと使える、500以下は使えたもんじゃない…くらいの感覚でいいでしょう。(3桁のポイント内での優劣は誤差のようなものです。あてにはなりません。)

やはりこの5GMARKで見ると速いところは速い、遅いところは遅いという差がハッキリわかります。1000ポイント以上あればそう困ることはないと思います。そのラインがだいたいの基準と思ったほうがいいでしょう。

格安SIM速度ランキング 2021年6月後半

今回の測定結果をランキング化してみました。

1位 ahamo 187.96 pt
2位 y.u mobile 186.10 pt
3位 LINEMO 151.69 pt
4位 OCNモバイルONE 122.62 pt
5位 BIGLOBE-D 112.65 pt
6位 ワイモバイル 109.67 pt
7位 b-mobile-D 107.79 pt
8位 nuroモバイル-S 106.16 pt
9位 日本通信SIM 69.21 pt
10位 mineo-D 52.81 pt
11位 mineo-S 50.01 pt
12位 nuroモバイル-D 49.77 pt
13位 IIJmio-D 48.52 pt
14位 mineo-A 43.31 pt
15位 b-mobile-S 33.55 pt
16位 BIGLOBE-A 24.01 pt
17位 povo 22.88 pt
18位 IIJmio-A 17.09 pt
19位 UQ mobile 15.55 pt
20位 nuroモバイル-A 13.80 pt

ポイントの算出方法は以下の通りです。昼の速度を重視してます。

(朝の下り速度 ÷ 2.5) + (昼の下り速度 × 2.5) + (夜の下り速度 ÷ 2.5) + (4Gmarkのポイント ÷ 300)

実感とそれほど違いは無いと思います。ただし、先にも書きましたが測定場所はau回線が弱いところなので、回線をまたがった比較はそれほど意味がないかもしれません。

このグラフは上位10個を抜き出したものです。最近は上位10位が近い値でゴチャゴチャになってますね。

なお、これはあくまで速度のみのランキングなので、それぞれの格安SIMにある速度以外の魅力も忘れないようにしてください。

2021年6月後半:雑感

今住んでるところがau回線弱いのですが、わりとその差が(ここ半年から1年くらい)けっこう出てきてるので引っ越そうかなぁ?なんてことも考えてます。

色々見て判断を

この記事ではそれぞれの格安SIMの速度を比較していますが、格安SIMの選択の基準は速度だけではありません。なので今どれがオススメかと考えると、絶対にこれ!と言えるものはありません。個々人の使い方によるのではないかと思います。昼間使わなければ、速度がそこまで落ちることもないでしょうし。それよりも各MVNOの施策や機能を見たほうがいいかもしれません。速度比較はあくまで検討するための材料の1つです。

MVNOの速度はけっこう浮き沈みがあります。その時々で最新の速度測定結果は把握しておきたいですね。場所などでも変わるものなので、できれば1つの数字に一喜一憂せずに、複数の結果を眺めてなんとなくの各社の傾向を掴んでもらえばと思います。

当サイト以外でも定期的に計測しているサイトがありますので、そちらも参考にしてみてください。

また、こうしたブログ等での計測報告以外でも、独自アプリで自動速度計測して掲載しているサイトもあります。

こちらは毎日1時間ごと(お昼は15分ごと)に計測して公開しています。すごい!うちもどうにかこう自動化できないものかと考えてますが、難しいですね。


OREFOLDERでは今後も月2回程度で測定していきたいと思っています。
過去1年の速度測定記事は以下からどうぞ。

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