株式会社エキサイトが提供している格安SIM「エキサイトモバイル」を契約して丸3年が経過しました。
これまで数多くの格安SIMを使ってきたので、他社と使い比べてみて通信速度や使い勝手について評価をまとめてみます。
結論から話すと、通信速度はそこそこ速くて使い勝手の良い料金プランだと思います。自分のスマホの使い方がプラン内容に合致したら有力な選択肢となるでしょう。
目次(見たいところからチェック!)
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エキサイトモバイルについて
エキサイトモバイルは、2016年7月1日に「BB.exciteモバイルLTE」からリニューアルした格安SIMです。
最大の特徴は使い方に応じて選べる3つの料金プラン。毎月の通信量に応じて料金が変動する「最適料金プラン」と、データ容量をあらかじめ選択して定額で使える「定額プラン」、音声通話とセットの「でんわパックプラン」から選べます。
通信量をシェアするコースも用意されており、1契約で最大5枚のSIMカードを使うことも可能です。家族で利用したりサブのスマホやタブレットなどで使うのに丁度いいプランです。
私はサブ回線としてSNSの閲覧やちょっとした調べ物などに活用しています。
月によって使用するデータ容量が変動しやすいため、エキサイトモバイルの「最適料金プラン」がぴったり合っています。あまり使わずデータ容量を無駄にしたり、足りなくなって低速化しないのがお気に入りです。
大容量プランが必要な方は、定額プランの大きな容量を選択するかでんわパックプランのL(35GB)を選ぶと良いでしょう。
またはFUJI Wifiなどの再販SIMと組み合わせて使用するのがオススメです。
エキサイトモバイルの通信速度や繋がりやすさ
エキサイトモバイルは「IIJmio」の設備を使って格安SIMを展開しているため、通信速度もIIJmioに近い数値が出ています。
通勤やお昼の時間帯だと通信速度が遅くなる傾向がありますが、そこは料金の安さとのトレードオフだと割り切っています。
測定日:2020年3月の平日(朝9時、昼12時半、夜19時)
測定環境:沖縄県那覇市周辺
測定端末:HUAWEI Mate 9
測定方法:Speedtest.netで3回測定
ping | 下り | 上り | |
---|---|---|---|
朝:朝1回目 | 99ms | 64.9Mbps | 20.1Mbps |
朝:朝2回目 | 94ms | 68.4Mbps | 20.9Mbps |
朝:朝3回目 | 98ms | 68.3Mbps | 24.3Mbps |
昼:昼1回目 | 88ms | 0.98Mbps | 21.4Mbps |
昼:昼2回目 | 91ms | 0.83Mbps | 20.5Mbps |
昼:昼3回目 | 94ms | 0.75Mbps | 24Mbps |
夜:夜1回目 | 88ms | 2.14Mbps | 16.3Mbps |
夜:夜2回目 | 91ms | 2.95Mbps | 25.5Mbps |
夜:夜3回目 | 98ms | 3.52Mbps | 20.2Mbps |
通信速度については測定する端末やエリア、環境に大きく左右されるため測定結果は1例として参考にしてください。
混雑時に動画視聴は厳しい
混雑時の通信速度は大体下り1Mbpsちょっとまで落ちています。この速度では高画質の動画視聴は厳しく、YouTubeのHD画質などは読み込みが追いつかず途切れ途切れになってしまいます。
WEBブラウジングや画像の読み込みであれば、多少待たされつつも普通に使えそうです。
利用者が比較的少ない朝の時間では、大手キャリアやUQモバイルやワイモバイルなどのサブブランド回線と遜色がない速度が出ています。
通信エリアはドコモ回線と同じ
通信エリアについてもドコモ回線と同じように繋がるため、高層階や地下、エレベーターなど閉め切った場所でも問題なく繋がります。
データプランなので通話は試していないものの、繋がりにくいという口コミも少ないので問題なさそうです。
エキサイトモバイルの良かったところと気になるところ
エキサイトモバイルを使っていくなかで良かったと思えるポイント、逆にイマイチだと感じたことをまとめます。
- 3枚コースなら契約事務手数料が1枚分で済む
- 直近3日間制限が低速時のみ有効
- 体感速度が向上するバースト転送に対応
- 音声通話機能付きSIMの契約解除料が高額
- au回線やソフトバンク回線が選べない
メリット1:3枚コースなら契約事務手数料が1枚分で済む
エキサイトモバイルの3枚コースは1契約で3枚のSIMカードを発行するプランです。
通常SIMカードの追加は発行手数料として3,000円(税抜)が掛かりますが、3枚コースなら1枚分の手数料で済みます。
さらに2枚のSIMカードを追加して最大5回線をシェアして利用することも可能です。別々で申し込むよりも初期費用や月額料金を安く抑えたい人にオススメです。
メリット2:直近3日間制限が低速時のみ有効
契約したデータ容量を超えた場合は速度制限が掛かりますが、高速通信時では直近3日間の制限はありません。
直近3日間の容量制限があると、月のデータ容量が残っていても制限が掛かってしまいます。
高速データ通信設定がOFFの時(残量が0MBの時)は、通信速度が最大200Kbpsに制限されます。
高速データ容量は消費されませんが、直近3日間あたり366MB使用すると速度を終日制限される場合があります。直近3日あたりの通信量で366MBを下回った時点で解除されます。
複数SIMで使用する場合、SIMごとに直近3日間の通信量に応じて制限が掛かります。該当SIM以外は通常通り高速通信が使えます。
メリット3:体感速度が向上するバースト転送に対応
低速時で利用する場合でも、最初の一定量だけ高速通信が使える「バースト転送」に対応しているので、体感速度が向上しています。
テキストが中心のブログやメッセージアプリ、SNSなどの利用なら意外と使えます。
高速データ通信のON/OFFは、エキサイトモバイルマイページから切り替えることができます。通信量を節約したいときは活用してみると良いでしょう。
デメリット1:音声通話機能付きSIMの契約解除料が高額
音声通話機能付きSIMの場合、開通月の翌月1日から12ヶ月間内に解約すると解除料として9,500円(税抜)が発生します。
2020年3月に契約すると1年後の2021年3月末まで縛りがあり、4月以降なら解除料が掛かりません。
他社の格安SIMでは、最低利用期間が6ヶ月と短かったり、解除料を1,000円に値下げしているところもあります。それらと比べるとちょっと高いなと思います。
まずはデータSIMから始めて、使い勝手を調べてみるのも良いかもしれません。
デメリット2:au回線やソフトバンク回線が選べない
利用するエリアによってはドコモ回線が入りづらい場所もあるため、au回線やソフトバンク回線が選べないのも気になりました。
auやソフトバンクを利用中の方は、SIMロック解除の手続きや新たに端末を購入する必要があります。
mineoやLINEモバイルであれば、3キャリアに対応したプランが用意されているので、ぜひともマルチキャリアに対応して欲しいです。
まとめ:大きな不満のない”普通”に使える格安SIM
格安SIMの中でもプラン内容が充実したエキサイトモバイル。
実際に使ってみると、混雑時の遅さは気になるものの、その他については特に大きな不満もなく使えます。シェアプランや高速/低速通信切り替え、バースト転送など一通り揃っています。
▼エキサイトモバイルがオススメの人
- 通信量が月によってバラツキがある
- 家族で通信量をシェアして使いたい
- データ使用量が1GB~5GB程度
データ容量を使った分だけ支払う「最適料金プラン」は合理的で、使用量を予想して選ぶよりも簡単に料金を安くできます。料金を定額で使いたい方や、データ容量の繰り越しを使いたい人は「定額プラン」も選べます。
携帯料金が高くてエキサイトモバイルへ乗り換えを検討している方は、公式サイトから詳しい内容をチェックしてみて下さい。
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