SOUNDPEATS Truengine SE レビュー:デュアルドライバーにTWS Plus、満足度の高い完全ワイヤレスイヤホン
SOUNDPEATSより完全ワイヤレスイヤホン「Truengine SE」をレビュー用に提供していただきました。
SOUNDPEATS Truengine SEはダイナミック型デュアルドライバーを搭載し、Bluetooth 5.0、そしてTWS Plusにも対応した完全ワイヤレスイヤホンです。本体だけで6時間以上の連続再生可能なバッテリーを持ち、ケースも合わせれば27時間の再生が可能です。
- AACとaptX対応、デュアルドライバー搭載で高音質
- TWS Plus採用で音飛びしにくい
- IPX4の防水性能で汗や軽い雨でも大丈夫
- さすがにサイズが大きめ
実際使ってみても、この価格帯ではかなり良い音を実感できるイヤホンだと感じました。弱点がないわけではありませんが、良い点悪い点どちらも紹介していきます。
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SOUNDPEATS Truengine SE
SOUNDPEATS Truengine SEはデュアルドライバーの完全ワイヤレスイヤホンです。ハウジング部分がT字型のようになっていますが、これが耳の形にちょうどうまくはまります。なので、完全ワイヤレスイヤホンでありがちな、どの向きにして耳に装着すればいいのか、というのが自然とわかります。LR表記ももちろんありますよ。
見た目からして、これまで紹介してきたような完全ワイヤレスイヤホンに比べ少し大きく感じます。ですが重量は片耳5.3gで、よくある4.5gとそうは変わりません。
ドライバーというのは、イヤホンの中で「信号を実際の音に変換する」部分です。SOUNDPEATS Truengine SEはデュアルドライバーというとおり、このドライバーが片耳に2つずつ搭載されています。これがよくわかるようになのか、一部分が透明になってドライバーが見えるようになっています。
Twitterなどで時々お高いイヤホンの画像が流れてくるのですが、透明で中が透けて見えるものも多く、それはこうして中を見せたいんだな、と妙に納得しました。本製品はあくまで一部分が透けてるだけで、そこまで派手さはないのでちょっと安心です。
実際に装着すると、やはり目立ちます。自分で鏡を見たときにも一発で目が行きました。大きいからといって外れやすそうという感じもしないのですが、気になる人はいるでしょう。
装着感は悪くなく、安定感があります。先ほども書きましたが、耳の形にすっぽりとはまる感じです。よっぽど頭を激しく振らなければ大丈夫でしょう。重さも通常の完全ワイヤレスイヤホンと変わりなく感じます。
製品仕様
ドライバー構成:デュアル ダイナミック ドライバー
クロスオーバー:2WAY クロスオーバーネットワーク
搭載SoC:Qualcomm社製QCC3020
対応コーデック:aptX、AAC、SBC
接続方式:TWS,TWS Plus
通信方式:Bluetooth ver.5.0
防水性能:IPX4相当
再生時間:約6時間(ケースとの組み合わせで計27時間)
イヤホン充電時間:約2時間
ケース充電時間:約2.5時間
サイズ:26 × 30 × 19 mm
重量:5.3g ×2
防水はIPX4の保護等級となっています。これは「あらゆる方向からの飛まつによる有害な影響がない(防まつ形)」というものです。飛まつと言われてもわかりにくいですが、軽い雨なら大丈夫と思っていいです。ただシャワーのような勢いのあるものは防げないと思ったほうがいいでしょう。
付属品はマニュアル等とUSBケーブル、大きさ違いのイヤーピースです。
イヤーピースはMサイズが最初から装着されており、ほかにS/Lがあります。私は最初Mで小さく感じたのでLに付け替えました。もちろんその状態でケースに問題なく入ります。
ペアリングはかんたん
スマホとの接続(ペアリング)は簡単です。
- イヤホンを2つともケースから取り出すとイヤホン同士がペアリングします
- イヤホン右のLEDが半分赤で点滅するのでスマホのBluetooth設定を開きます
- 「新しいデバイスとペア設定する」からSOUNDPEATS Truengine SEを選択
- 「SOUNDPEATS Truengine SE L」が表示されたらそれも選択
2回目からはケースから出すと自動でペアリングするので特に接続を意識することはありません。簡単ですね。
ケースから片方のイヤホンのみを取り出すと片耳モードとなります。ジョギングなど、片耳を開けて周囲の音がよく聞こえるようにしたほうがいい場面もあります。そういった時に簡単に片耳モードにできるのはいいですね。
コントロールはボタン式
イヤホン表面にボタンが有り、音楽の再生/停止などのコントロールはそれを押し込んで操作します。
電源を入れる | 自動電源オン:充電ケースからイヤホンを出す 手動電源オン:イヤホン電源オフの状態でボタンを1.5秒長押し |
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電源を切る | 自動電源オフ:イヤホンを充電ケースに入れる 手動電源オフ:イヤホン電源オンの状態でボタンを8秒長押し |
再生/一時停止 | どちらかのイヤホンのボタンを1回クリック |
音量アップ | 右イヤホンのボタンを2回クリック |
音量ダウン | 左イヤホンのボタンを2回クリック |
次の曲 | 右イヤホンのボタンを1.5秒長押し |
前の曲 | 左イヤホンのボタンを1.5秒長押し |
通話の応答/終了 | マルチボタンを1回クリック |
着信拒否 | マルチボタンを1.5秒長押し |
通話の切り替え | マルチボタンを2秒長押し |
手動ペアリングモード | マルチボタンを5秒長押し |
音声アシスタントの起動 | マルチボタンを3回クリック |
完全ワイヤレスイヤホンでのコントロールはタッチ式とボタン式があり、好みの分かれるところです。本製品のボタン式は耳に押し込む形になりますが、ちゃんと押した感触があるので操作の確実性があります。
デュアルドライバー搭載で高音質
SOUNDPEATS Truengine SEはデュアルドライバー搭載です。先にも書きましたが、ドライバーはイヤホンの中で「信号を実際の音に変換する」部分です。本製品では高音域用と低音域用ドライバーの2基を搭載し、それぞれが得意な部分を分けています。
これのおかげなのでしょう、普段は音の違いがそれほどわからない私でもハッキリと「これは違う」とわかりました。そんなに派手に変わるわけではないのですが、音の広がりを感じます。高音から低音までバランスよく、聴きやすい音を出してくれます。なお、対応コーデックはaptX、AAC、SBCの3つです。
遮音性もそれなりにあります。なので外でちょっと大きな音で音楽を聞くのは危険かもしれません。音に集中したいときにはいいと思います。
SOUNDPEATSはAmazonで比較的低価格で販売してるイヤホンのなかでは音質について一定の評価があります。当サイトでも何回もレビューさせていただいてますが、毎回(提供品ではありますが)価格相応以上の満足感があります。
TWS Plus採用で音飛びしにくい
SOUNDPEATS Truengine SEはBluetooth 5.0での接続ですが、Qualcomm独自の左右独立通信テクノロジー「TrueWireless Stereo Plus」(TWS Plus)にも対応しています。
TWS Plus対応スマートフォンを使用することで左右のイヤホンは独立してスマートフォンに接続され、左右間の通信が無くなることで信号伝送の安定性が上がり、より接続が切れにくく、さらに長時間の連続再生を実現します。
TWS PlusはSoCにSnapdragon 855などを搭載したスマホで対応しているようです。なのでPixel 4などで対応して…る…と思ったのですが、Pixel 4は対応してないという情報が。
そこで、同じくSnapdragon 855でTWS Plusにもちゃんと対応しているらしいXperia 1で接続してみました。
なるほど、たしかにPixel 4は「SOUNDPEATS Truengine SE」だけが接続して「SOUNDPEATS Truengine SE L」は接続されてません。(「SOUNDPEATS Truengine SE」と「SOUNDPEATS Truengine SE L」の間でペアリングされてるので通常のTWSで接続されて、ちゃんと両耳から音は出ます。)Xperia 1では「SOUNDPEATS Truengine SE」と「SOUNDPEATS Truengine SE L」が両方同時に接続されています。
クイック設定パネルを見ても、Xperia 1は「2台の機器」となっており、左右のイヤホンが独立して接続されていることがわかります。
…ということがわかって以降はXperia 1で接続していたのですが、Pixel 4で接続していたときも含めて接続が切れたことはありません。まぁつくばの田舎なので…というのはありますが。Amazonのレビューを見ると「渋谷スクランブル交差点でも途切れない」というようなものもあります。
6時間のバッテリー持ち
SOUNDPEATS Truengine SEのバッテリーはイヤホン単体で公称6時間、ケースで約3.5回充電できて合計27時間とのことです。ケース込みでは検証できてませんが、イヤホン単体では6時間と少しでバッテリーが無くなりました。音量は小さめですが、だいたいスペック通りのようです。単体で6時間もつのは安心感あります。
ケースはMicroUSBでの充電。さすがにここは価格相応といったところでしょうか。4段階のインジケータがついており、光も見やすいですね。
ちょっとだけ残念なところ
音質や装着感、バッテリー持ちと、全体的に良いイヤホンだと思うのですが、敢えて残念なところを挙げるとしたらこの3つです。
- できればもう1段階上の防水がほしかった
- IPX4なのでスポーツの汗や軽い雨なら問題ありません。でももう1段階上のIPX5なら突然の豪雨や落としたときも安心があります。
- (デュアルドライバーだからしかたないけど)ちょっとだけ大きい
- ほかのイヤホンに比べ、ちょっと目立ちます。またこれを装着した上から耳まで覆う帽子をかぶるとちょっと痛いです。
- 充電がMicroUSB
- 最近はスマホはほとんどType-Cなので、それに合わせるかワイヤレス充電があれば良かった。
まぁ、価格のこともありますし、こんな事を言うのは贅沢なんですけどね。あくまでも「敢えて言えば」です。
まとめ
SOUNDPEATS Truengine SEは2019年にレビューしたイヤホンの中でも、音やつけ心地など総合的に最も満足した部類に入るイヤホンです。TWS Plusを活かすには対応のスマートフォン(おそらくハイスペックでそれなりに高い)が必要なので敷居がありますが、それを抜きにしても十分満足できるものです。
3,000円台くらいの完全ワイヤレスイヤホンを使っていてどこか不満な点があるような人なら、本製品はかなりいい選択肢になると思います。もっと予算をかけられるのであれば選択肢は無限に広がりますが、5,000円クラスのイヤホンでならSOUNDPEATS Truengine SEはかなり満足度高いでしょう。
なお、価格は5,990円ですが、2019年12月19日現在でAmazonのページに行くと10%オフのクーポンがあるので599円引きの5,391円になります。
本記事に記載された内容は記事公開時点のものであり、必ずしも最新の情報とは限りません。記事をご覧いただく際には、最新の情報を確認するようお願いいたします。
OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。
様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。
スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。