Essential Phone PH-1のAndroid 8.0 Oreoベータ版が提供開始!ADBを使ってアップデート可能

Essential Phone PH-1にAndroid 8.0 Oreoのベータ版が提供開始されました。公式サイトからファイルをダウンロードし、PCと接続して操作すると手元の端末に適用できます。ベータ版のダウンロードには特に制限などなく、誰でも試すことができます。

  • 本記事は広告およびアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

日本未発売のベゼルレススマホ

Essential Phone PH-1は「Androidの父」と呼ばれるAndy Rubin氏の設立したEssentialから発売されたスマートフォンです。前面カメラ部分がディスプレイにめり込んだデザインが特徴的で非常にベゼルレスな端末です。

発売前から公式サイトに日本語があるなど、日本での発売も期待されていましたが2017年11月16日現在、そのような発表はありません。現在は公式サイトやアメリカのAmazon.comで購入できます。(ただし公式サイトは日本への直送無し。Amazon.comは日本直送可能。)

Essential Phoneは9月の発売からすでに何度もアップデートを配信しています。OS自体はAndroid 7.1.1ですが、9月15日にAndroid 8.0 Oreoのベータ版が提供開始されました。

これはベータ版ですが、誰でもダウンロードして適用できるのでさっそく手元の端末に入れてみました。ただ、その手順はPCと接続してADBを使って更新する必要があるので、そのやり方を書いておきます。(公式サイトにも英語で書いてあります。)

Essential Phone PH-1へAndroid 8.0 Oreoベータ版の適用方法

事前準備

今回のベータ版適用ではPCでADBを使います。自分のPCに環境がない場合はまずはこれを使えるようにしましょう。大丈夫、かなり簡単です。

次に、Essential Phoneの設定から開発者オプション→USBデバッグをオンにします。開発者オプションは初期状態では隠されていますが、システム設定の端末情報からビルド番号を連打すると使えるようになります。

必要ファイルのダウンロード

まずはEssential Phoneの公式サイトからDeveloperページ、Beta Buildsにアクセスします。

ページ下部にあるフォームにメールアドレスを入力してAgreeをクリックします。

ページの一部が切り替わり、ベータ版の適用方法が表示されます。英語が分かる方はここをちゃんと読んでください。「Download Build」と書かれたところのdownloadをクリックしてファイルEssential Phone Oreo Beta 1 (OPM1.170911.130)をダウンロードします。

ダウンロードしたファイルはADBのファイル群と同じフォルダに移動しておきます。また、あとでこのファイル名を入力することになるので、適当に短い名前に変えておくと楽です。

PCと繋いでOreoベータを適用

Essential PhoneとPCをケーブルで接続し、USBデバッグを許可します。

PCでADBのファイルがある場所を開き、右クリックで「コマンドウィンドウをここで開く」をクリックしてコマンドプロンプトを起動します。

コマンドプロンプトが起動したらadb reboot recoveryと入力します。

自動的に端末が再起動し、赤いビックリマークの付いたドロイド君とNo commandというテキストが表示されます。

電源ボタンと音量アップを同時に押します。

リカバリーメニューが表示されるので、音量キーで動かしてApply update from ADBを選び、電源ボタンで決定です。

端末の下の方にちょこちょこ書いてあります。とりあえずPCに戻ります。

コマンドプロンプトに戻り、以下のように入力します。
adb sideload ota_file.zip
赤字の部分は公式サイトからダウンロードしたファイル名になります。デフォルトではPH1-OTA-OPM1.170911.130.zipだと思いますが、長いのであらかじめ名前を短く変更しておくといいです。

これであとは自動的に更新が始まります。

コマンドプロンプトの方には進行状況がパーセント表示されているのでワクワクしながら待ちましょう。更新が終了すると、自動的に再起動されます。

Android 8.0 Oreoにアップデート完了

これでアップデート完了です。設定画面の配色などいろいろ変わっているのでじっくり試してみましょう。

なお、公式サイトにも書かれていますが、現時点で2つの不具合が確認されています。
– Increased battery drain with bluetooth enabled.
– Android Auto compatibility issues with some vehicles

技適マークが追加される

端末情報でOSバージョンを確認するとちゃんと8.0.0になっています。また、「規制ラベル」を見てみると日本の技適マークが確認できます。これまでは表示がなかったはずですが、今回のベータ版で追加されたようです。

Essential Phoneは日本語ページがあったものの、日本発売の正式なアナウンスはまったくなかったので諦めていたのですが、このタイミングで技適マークが追加されたということは、もしかしてもしかするかもしれませんね。期待です。

本記事に記載された内容は記事公開時点のものであり、必ずしも最新の情報とは限りません。記事をご覧いただく際には、最新の情報を確認するようお願いいたします。

OREFOLDERの最新情報をお届けします
author icon
orefolder

OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。

様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。

スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。

⇨orefolderの記事一覧