arrows Alpha2 レビュー:手が届くハイエンド? 1ヶ月使って見えた普段使いの完成度と割り切り

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arrows Alpha2をレビュー用にお借りし、約1ヶ月ほど使ってきました。「手が届くハイエンド」を謳い文句にしているこのスマホ、さすがにちょっと言いすぎかな?という気もしますが、全体的には使いやすくよくまとまったスマートフォンでした。

1ヶ月のうち2週間ほどはメイン端末として日常の道具として活用したので、その期間で見えてきた良かったところやイマイチなところなどをまとめます。

  • 基本的な動作はバッチリで不満点があまりない
  • 充電が速くバッテリー周りの機能が充実
  • 基本スペックは前モデルとあまり変わらない
  • ハイエンドというのは少し誇張かも

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概要とスペック

arrows Alpha2は、高い基本性能とタフさを兼ね備えたarrows最上位機種のスマートフォンです。

前モデルのコンセプトを継承し、CPUにDimensity 8350 Extremeを採用してゲームやAI機能も快適。背面には傷に強いグラスファイバー、ボディにはアルミ素材を用いて耐衝撃性と軽量化を両立しました。

IP6Xの防塵、IPX6/8/9の防水性能をもち、さらに河川などの淡水での水中撮影にも対応。米国国防総省の調達基準MIL規格23項目に準拠し、arrows史上最高となる画面割れに対する耐衝撃性・耐落下性を実現しています。

OS Android 16
CPU Dimensity 8350 Extreme
RAMとストレージ 8GB/256GB, 12GB/512GB
外部メモリ microSDXC (最大2TBまで)
ディスプレイ 6.4インチ 2670×1200 (Super HD) 有機EL
最大輝度:3000nit
リフレッシュレート:最大144Hz
アウトカメラ 約5030万画素(広角)・F値1.88
約4990万画素(超広角)・F値2.05
インカメラ 約4990万画素(広角)・F値2.0
バッテリー 5370mAh
サイズ 約155 × 72 × 8.6 mm
重量 約187g
生体認証 指紋認証、顔認証
防水防塵 IPX6/IPX8/IPX9(防水)、IP6X(防塵)、MIL-STD-810H準拠
SIM nanoSIM / eSIM(nanoSIM+eSIM または eSIM×2)
対応バンド
5G n1 / n3 / n28 / n40 / n41 / n77 / n78 / n79
4G (国内)B1 / B3 / B8 / B18 / B19 / B21 / B28 / B41 / B42
(海外)B1 / B2 / B3 / B4 / B5 / B8 / B12 / B28 / B38 / B39 / B41 / B42
3G (海外)B1 / B2 / B4 / B5 / B8
2G 850 / 900 / 1,800 / 1,900MHz
その他 おサイフケータイ

arrows Alpha2は、MVNOやECサイト、家電量販店で扱われるSIMフリー版(M10)のほか、ドコモ、楽天モバイル、au(au Flex Style)、ソフトバンク(SoftBank Free Style)/ワイモバイル(Y!mobile Free Style)で販売されています。

SIMフリー版の市場想定価格は8GB+256GBモデルが94,900円、12GB+512GBモデルが118,800円です。

外観と持ちやすさ

arrows Alpha2の画面は6.4インチです。上下左右のベゼルはそれぞれ太さが異なるものの、どれもわりと狭くなっています。背面は中央下にarrowsロゴ。目立たないですがカメラの横あたりにおサイフマークもあります。

右側面には音量ボタンと電源ボタン。側面はアルミフレームでヘアライン加工が入っていてかっこいいです。カメラ部の出っ張りはそこまで激しくなく、実測で約2.5mmほどでした。まぁ机の上でガタガタしないわけではありません。

上側にはマイク穴のみで、下側にはスピーカーとUSBポート、SIMトレイがあります。

左側面にはアプリ等を割り当てられるアクションキーがあります。

SIMトレイはピンを使わずに取り出せるタイプです。nanoSIMとMicroSDカードを表裏に取り付けられます。

背面はグラスファイバー素材を採用し、耐衝撃性と耐傷性を向上させています。よく見るとラメのようなものが入っており、光でチラチラと反射します。指紋のようなものはそれなりにつくものの、基本的には目立ちません。また、触り心地はかなりサラサラしており、触って気持ちいい背面です。

持ってみるとフラットで板感

実際に持ってみると、フラットで角張った印象があります。とはいえ、ちゃんと隅に角度が付いてるので突き刺さるような痛みはありません。うまく手に収まり、持ちやすいですね。

重量はスペック上は187g、SIMを入れて実測189gでした。最近は180gほどの端末が多いとはいえ、ちょっとしたズッシリ感があります。個人的にはこの前に使っていたのがGalaxy Z Fold8だったので軽く感じましたが、普通のスマホとしては軽くはありません。

パフォーマンス

ベンチマーク

各種ベンチマークアプリで確認しました。

各種ベンチマークの結果は、AnTuTu Benchmark(v11)が1,603,741点(v10は1,361,283点)、Geekbench 7がシングルで910点、マルチで3,428点、Geekbench 6がシングルで1,415点、マルチで4,290点、3DMarkはWild Life Extremeで2,950点、PCMarkのWork 3.1 performanceは15,467点でした。

当サイトで過去にレビューした端末と比較すると以下の通り。

SoC AnTuTu v10 Geekbench 6 3DMark PCMark
RAM Single Multi
Xperia 1 VI SD8 Gen3
12GB
1743195 2230 6558 4928 16713
OPPO Reno14 5G Dimensity 8350
12GB
1374004 1307 4005 2796 15157
arrows Alpha2 Dimensity 8350 Extreme
12GB
1361283 1415 4290 2950 15467
Zenfone 9 SD8+ Gen1
8GB
1275791 1780 4527 2797 16989
arrows Alpha Dimensity 8350 Extreme
12GB
1264853 1386 4345 3094 18730
  • AnTuTuはCPU、GPU、RAM、ストレージの性能、GeekbenchはCPU性能、3DMarkはグラフィック性能、PCMarkはWeb閲覧など基本的な作業に関する性能を測るベンチマークアプリです。
  • 昨年以前の端末と比較するためAnTuTuはV10、GeekbenchはV6の値を使っています。
ベンチマークアプリの概要とスコアの目安(タップで展開)

ベンチマークスコアは端末の性能を客観的に比較するための指標です。当サイトでは主に以下の4つのアプリを用いています。

  • AnTuTu Benchmark:
    CPU、GPU、RAM、ストレージを総合的にテストし、端末全体の処理能力を測ります。
  • Geekbench:
    主にCPU単体の計算能力を測定します。基本処理に関わる「シングルコア」と、複数処理を並行して行う「マルチコア」の2つの数値が出ます。
  • 3DMark(Wild Life Extreme):
    主にグラフィック(GPU)性能を測定します。3D描写を多用する重いゲームがどれだけ快適に動くかの目安になります。
  • PCMark(Work 3.1):
    Web閲覧、写真編集、テキスト入力など、日常的な利用シーンに近い負荷をかけて実用性能を測ります。

■目安となるスコア基準(2026年9月時点)

AnTuTu (v11)とGeekbench 7
AnTuTu (v11) Geekbench 7 動作・用途の目安
ハイエンド 170万点以上 1,500点以上
4,200点以上
重い3Dゲームの最高画質設定や高負荷処理を余裕でこなす最高峰クラス。普段使いでは性能を持て余す水準。
ミドルハイ 110万〜160万点 900〜1,400点
2,800〜4,000点
日常動作が極めて軽快で、重いゲームも設定次第で快適に遊べる、性能と実用性のバランスに優れたクラス。
ミドルレンジ 60万〜100万点 600〜850点
1,600〜2,600点
Web閲覧、SNS、動画視聴、キャッシュレス決済など日常用途がスムーズに動く標準クラス。軽めのゲームも問題ありません。
エントリー 50万点未満 500点未満
1,400点未満
通話やメッセージ、簡易なブラウジングなど基本機能に絞った低価格クラス。負荷がかかると引っかかりが出やすい水準。
3DMark(Wild Life Extreme)
スコア 動作・用途の目安
3,000点以上 重い3Dゲームも高画質で安定して快適にプレイ可能
1,500〜2,000点 中量級ゲームや、標準画質設定でのプレイが十分楽しめる水準
1,000点未満 3D描写を多用するタイトルでは処理落ちが発生しやすい
PCMark(Work 3.1)
スコア 動作・用途の目安
10,000点以上 アプリ切り替えやマルチタスク含め、不満を感じることがほぼない水準
8,000〜9,000点 Web検索、SNS、動画再生、文字入力など日常の基本操作が快適
8,000点未満 基本操作はこなせるが、複数アプリの同時動作等で待たされる場合あり

操作感と発熱

普段使いのスクロールや反応、レスポンスに関しては十分に満足しています。少なくとも一般的な操作をしていて画面が止まったり反応が明らかに遅れるようなことはありません。

高負荷なゲームやベンチマークテスト時にはさすがに端末も熱くなってきますが、持てないほどではなく負荷が収まればすぐに温度も下がってきます。CPUの熱を効率的に外部へ放散するベイパーチャンバー冷却機構がしっかり機能しています。

ディスプレイ

arrows Alpha2のディスプレイは6.4インチで解像度は2670×1200の有機ELです。画面の実寸サイズは約141mm×66mmです。最大輝度は3000nitで、昼間の屋外でもしっかり見やすい画面です。

リフレッシュレートは1Hz〜144Hzの可変です。設定としては「バランス重視」「スムーズさ重視」「電池持ち重視」とわかりやすくなっています。基本的にバランス重視にしておけば、動かないときは1Hz、アプリ利用中は60Hzか90Hzで動いてくれます。

使い勝手と機能

arrows Alpha2にはarrows独自の機能がいくつも搭載されています。その中で私が使っている機能はあまりないのですが、便利そうだけど使ってない機能も含めて軽く紹介します。

Exlider

Exliderは、電源キー部分を指でスライドすると画面をスクロールしたり、ダブルタップで画面表示を拡大できる機能です。長いページをスクロールして流し読みするのに便利です。

デフォルトでは「電源キーロングタップ」で起動するようになっているのですが、私の場合はなんの気なしに電源キーに指を置くクセがあったのか、誤爆してしまうことが度々ありました。なので「なし」に設定して、電源キーをスライドすれば機能するようにしました。これによりかなり利用しやすくなりました。

その他の便利機能

このほかにもarrows独自の機能はいくつもあります。私はあまり使っていないのですが、ランチャーとして使える機能が豊富で、自分に合ったものを選べるのは面白いと思います。

ランチャー系の機能

アプリなどを素早く起動する機能として、アクションキー・FASTフィンガーランチャー・スライドインランチャーがあります。

アクションキーは端末左側面の物理キー、FASTフィンガーランチャーは指紋認証と同時にアプリ起動できる機能、スライドインランチャーは画面端からスライドして表示する円形ランチャーです。

自律神経測定機能

背面カメラの下にあるセンサーを使って、自律神経パワーの測定ができます。この情報にヘルスコネクトで他のアプリからの情報もまとめて日々の健康管理に役立てられます。ただ、この測定を習慣化するのがなかなか難しいですね…。

システム

arrows Alpha2はAndroid 16を搭載しており、FCNT独自の便利な機能が追加されているものの、カスタマイズは最小限でわかりやすいUIです。

UD新ゴNT


Noto Sans

デフォルトではシステムフォントが「UD新ゴNT」です。設定から「Noto Sans」にも変更できます。個人的にはNoto Sansのほうが他の端末と変わらないので違和感ないのですが、UD新ゴNTの方がarrowsらしさも感じられます。

カメラ

arrows Alpha2の背面カメラは、約5030万画素・LYTIA 710センサー(1/1.5インチ)・F値1.88の広角と約4990万画素・F値2.05・視野角120°の超広角です。

カメラのメニューとしては写真と動画のほか、ナイトビジョン、ポートレート、プロがあり、「詳細」としてスキャン、パノラマ、最大画素、フォトブース、グループショット、構図ガイド、スローモーション、タイムラプス、デュアル撮影動画があります。表示できる項目は入れ替えてカスタマイズできます。

撮影データを画像内に書き込む「透かし」もあります。フレームタイプと画像内に書き込む2種類があります。ただこれは後から取り外したり種類を変えることはできません。

実際の写真例

いくつか撮影した写真を掲載します。基本的にオートであまり考えずに撮っているものばかりなので、「普通の人が普通に撮ったらこんな感じ」と思ってください。(掲載用に縮小しています。)

日中・スナップ

私の腕もあるのですが、食べ物系は悪いと言うほどではないものの美味しそうに撮るのは難しいな、と感じました。

ズーム・超広角

通常と超広角での撮影です。超広角の視野角は120°と、けっこう広い範囲を撮影できます。

1x


2x

4x


10x

arrows Alpha2は望遠カメラがなく、デジタルズームになります。4倍以上になると補正感がけっこう出てきます。なお、2倍ズームは単純なデジタルズームではなく中央部分を切り出すクロップズームとなっています。

左が1倍、右が2倍で同じ部分の大きさを揃えて切り出したものです。2倍でもそれなりに補正がかかっているようです。

夜景・暗所

arrows Alpha2のカメラは標準で夜でもそれなりに撮れますが、ナイトビジョンにすると明るすぎる場所は抑えられ、黒はより締まったものになります。

全体的な感想としては、日中のスナップや料理、ペットの撮影では、オート任せでも自然でクリアに写り、2倍クロップズームも実用的、暗所でも手ブレを抑えて明るく写せると感じました。日常の記録用としては十分に及第点と言えます。また、シャッター音が比較的控えめなのも嬉しいポイント。

とはいえ、「手が届くハイエンド」として考えると、高倍率時の粗さや夜景の白飛びなど、ミドルハイクラス相応の割り切りも感じられます。普段使いには十分ですが、カメラ目当てで選ぶと少し物足りないかもしれません。

なお、撮った写真をまとめてGoogleフォトにアップしてあるので、興味ある方はどうぞ。

バッテリー

arrows Alpha2のバッテリーは5,370mAhです。充電は別売りの90W充電器(FCNT純正ACアダプタ a02など)を使用することで、1%から100%まで約40分で急速充電できるとされています(端末側の最大入力W数は非公開)。なお、ワイヤレス充電には非対応です。

輝度を100-105ルクスに調整し、『PCMark』のバッテリーテストを行ったところ、100%→20%まで13時間27分でした。(リフレッシュレートは「バランス重視」)最近のスマホは12時間くらいが普通なので「普通よりちょっと上~少し良い」くらいの評価ですね。

実際に使ってみても、めちゃくちゃ良いというほどではないにせよ、思ったよりも減ってないな、という感覚があります。最近は10,000mAhなど超大容量バッテリーを積んだスマホもありますが、5,370mAhも大容量ですからね。

なお、arrows Alpha2は高エネルギー密度なシリコンカーボンバッテリーを採用しています。これにより、厚さ約8.6mm・重さ約187gのボディに5,370mAhものバッテリーを搭載できています。

そのほかバッテリーに関する機能として、充電を80%に制限する「電池長持ち充電」、充電速度を高める「充電ブースト」、画面が点灯している間はバッテリーではなくシステムに直接給電する「ダイレクト給電」があります。

実際に使っている中では、充電速度が速いなと感じました。その時は35Wくらいだったのですが、充電ブーストは使っていない状態だったので、使えばもっと速いかもしれません。もっと速い充電に対応した機種もあると思いますが、それでもarrows Alpha2は充電が速いという印象を持ちました。

arrows Alpha2の良かったところ、イマイチなところ

実際に使って感じた良かったところ、イマイチなところをまとめます。

良いところ
  • サラサラとした心地よい背面の質感と持ちやすさ
  • 普段使いに不満のないレスポンスと安定した発熱制御
  • 充電が速い(35Wクラスでも実用上十分速い)
  • カメラのシャッター音が控えめで2倍クロップズームも実用的
イマイチなところ
  • 「ハイエンド」を名乗るには全体的にミドルハイ止まり(前モデルからの進化も小幅)
  • 画面タップで点灯がない
  • ワイヤレス充電非対応

基本的にミドルレンジで十分な私としては不満も多くはなく満足できるスマホです。ただ引っかかる点もないわけではなく、タップで画面点灯がないのは意外でした。この動きがクセ付いてしまってるので、机の上に置いた状態から指紋センサーに指を伸ばすのは少し面倒に感じています。

逆にあまり期待してなかったのに意外と良かったのはバッテリー関係です。持ちもそれなりに良いですし、充電速度が速いのも気に入ってます。ダイレクト給電などの機能がバッチリあるのもいいですね。

まとめ

arrows Alpha2を1ヶ月ほど(うちメイン端末として2週間)使ってみました。基本性能の高さと実用的な使い勝手がしっかり両立されたスマートフォンです。

「手が届くハイエンド」という言葉から最上位機のカメラや極限のゲーム性能を期待すると物足りなさもありますが、実質的には「よくまとまったミドルハイ」といった立ち位置です。

普段使いで不満のないレスポンス、安定した発熱制御、心地よい背面の質感、そして使い勝手の良いバッテリー周りなど、日常の道具としての仕上がりは上々です。ワイヤレス充電非対応など一部の割り切りさえ納得できれば、頑丈で安心して長く使える1台になってくれるでしょう。

参考情報

本記事に記載された内容は記事公開時点のものであり、必ずしも最新の情報とは限りません。記事をご覧いただく際には、最新の情報を確認するようお願いいたします。

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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。

様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。

スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。

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