総務省 2025年度Q2(9月末)電気通信サービスのデータ:MVNOサービスのシェアはIIJが24.2%に

総務省は12月26日、令和7年度第2四半期(9月末)の電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データを公表しました。

この中には移動系通信(携帯電話等)のシェアやMVNOのシェアといったデータもあります。携帯電話の契約数は2億2,764万(前期比+1.0%、前年同期比+4.5%)、そのうち5G契約数は1億1,909万(前期比+2.9%、前年同期比+16.4%)でした。

MVNOサービスの契約数は4,066万(前期比+3.2%、前年同期比+19.7%)、SIMカード型の契約数における事業者別シェアは、前回と同じくインターネットイニシアティブ(IIJ)がトップで24.2%(前期比+1.0%)でした。

データの中から気になるものをいくつか紹介します。

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3G/LTE/5G/PHS/BWAの各契約数の推移

各キャリアとも停波が決まってる3GやLTEは契約数が減り続けています。3Gはソフトバンクが2024年4月15日(石川県内は7月31日)で停波した影響でグッと下がったあとは微減です。ドコモの3Gサービス終了が2026年3月末と迫ってきましたので、そこでもまた一気に下がると思われます。

一方5Gは順調に伸びており、2024年9月に1億を超え、前回は5G契約数がLTE契約数を超えました。その後も順調に伸びています。

参考:3Gサービス終了日
ドコモ 2026年3月31日
au 2022年3月31日
ソフトバンク 2024年4月15日

ソフトバンクの3G停波は令和6年能登半島地震の影響で2024年4月15日(石川県内は7月31日)に延期となりました。

携帯電話の契約数における事業者別シェアの推移

携帯電話の契約数でのシェアです。KDDIグループにはUQ mobileも入ってます。NTTドコモが33.3%(前期比-0.3ポイント)、KDDIは26.3%(前期比‐0.1ポイント)、ソフトバンクは19.2%(前期比±0ポイント)、楽天モバイルは3.4%(前期比+0.1ポイント)です。

今期 前期比 前年同期比 MVNOを含め
NTTドコモ 33.3% -0.3ポイント -1.4ポイント 39.9%
KDDI 26.3% -0.1ポイント -1.1ポイント 31.3%
ソフトバンク 19.2% ±0.0ポイント -0.1ポイント 24.8%
楽天モバイル 3.4% +0.1ポイント +0.3ポイント 4.2%
MVNO 17.8% +0.4ポイント +2.2ポイント 17.8%

MVNOサービスの区分別契約数の推移

MVNOサービスといっても実は色々あるのですが、いわゆる「格安SIM」はこの中の「SIMカード型」と見ていいでしょう。2025年9月では1,794万契約となっています。ここ2年ほどはまた順調に増えていたのですが、久しぶりに減少となりました。

なお、このグラフは契約数が3万以上のMVNOからの報告を基に作成されているので、実際の数はもっと多くなります。

MVNO(SIMカード型)の事業者別シェア

契約数が3万以上のMVNOサービスの区分別契約数は、SIMカード型が1,794万(前期比-0.9%、前年同期比+6.3%)、通信モジュールが1,235万(前期比+6.3%、前年同期比-19.3%)でした。

SIMカード型の契約者数における事業者別シェアは、インターネットイニシアティブ(IIJmio)が最も高く24.2%(前期比+1.0ポイント)、次いでオプテージ(mineo)が8.1%(前期比+0.1ポイント)、NTTドコモ(旧NTTレゾナント、OCNモバイルONE)が6.4%(前期比-0.2ポイント)、NTTドコモビジネス(旧:エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ)が5.1%(前期比+0.2ポイント)、富士通が4.5%(前期比±0.0ポイント)となります。

2023年 2024年 2025年
9月 12月 3月 6月 9月 12月 3月 6月 9月
IIJ
(20.4%)
IIJ
(21.3%)
IIJ
(21.6%)
IIJ
(21.5%)
IIJ
(21.9%)
IIJ
(22.4%)
IIJ
(23.3%)
IIJ
(23.2%)
IIJ
(24.2%)
NTTドコモ
(11.3%)
NTTドコモ
(10.4%)
NTTドコモ
(9.7%)
NTTドコモ
(9.0%)
NTTドコモ
(8.5%)
mineo
(8.2%)
mineo
(8.1%)
mineo
(8.0%)
mineo
(8.1%)
mineo
(8.9%)
mineo
(8.7%)
mineo
(8.7%)
mineo
(8.6%)
mineo
(8.5%)
NTTドコモ
(7.7%)
NTTドコモ
(7.1%)
NTTドコモ
(6.6%)
NTTドコモ
(6.4%)
富士通
(5.6%)
富士通
(5.7%)
富士通
(5.6%)
富士通
(5.1%)
富士通
(5.1%)
富士通
(4.9%)
NTTコミュ
(4.9%)
NTTコミュ
(4.9%)
ドコビジ
(5.1%)
イオン
(4.8%)
イオン
(4.7%)
イオン
(4.7%)
イオン
(4.6%)
イオン
(4.6%)
NTTコミュ
(4.8%)
富士通
(4.6%)
富士通
(4.5%)
富士通
(4.5%)

※上記数字はそれぞれ発表時のもので、発表後の修正は反映されていません。


総務省のこれらの調査データは過去のものも含め公開されてるものです。なかなか興味深いものもありますし、遡って調べてみたり、MMD研究所の格安SIMサービスの利用動向調査と比べてみるのも面白いでしょう。

参考情報

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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。

様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。

スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。

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