NiPoGi E3B(5825Uモデル)レビュー:Ryzen 7 5825U搭載、普段使いは良好でサブにも良さげなミニPC

NiPoGiのミニPC「NiPoGi E3B 5825Uモデル」をレビュー用に提供していただきました。

NiPoGi E3Bは同じ名称で複数の構成があります。今回提供していただいたのはAMD Ryzen 7 5825U搭載で内蔵グラフィックはRadeon Vega 8、32GBのRAMと512GBのストレージを搭載したモデルです。

今回提供していただいたモデルはAmazonでの通常価格が74,998円です。これがプライム感謝祭で34%オフの49,198円になっています。また、クーポンコードを入力するとさらに安くなり最終価格43,294円で購入できます。

クーポンコード:DQ88G73H
有効期限:2025年10月3日~10月15日


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NiPoGi E3B 5825Uモデルの概要

NiPoGi E3Bは、高い性能こそないものの普段使いには十分な性能を安価に手に入れられるミニPCです。同じ名称で複数の構成があり、当サイトでも過去にRyzen 7 5700U、16GB+512GBのモデルをレビューしています。

今回レビューするモデルはCPUがRyzen 7 5825Uで内蔵グラフィックはRadeon Vega 8、32GBのRAMと512GBのストレージを搭載したモデルです。ミニPCというだけあってコンパクトで、それでいて静音です。さらにUSB-CとHDMI、DisplayPortを使って3画面同時出力も可能です。

スペック

OS Windows 11 Pro
CPU AMD Ryzen 7 5825U
グラフィック Radeon Vega 8
メモリ 32GB(DDR4-3200MHz×2)(最大64GB)
ストレージ 512GB:M.2 2280 SATA(最大2TBまで)
空き1:M.2 2280
サイズ 128 × 128 × 41.3 mm
前面ポート 1× 電源ボタン(LED付)
1× 3.5mmコンボジャック
2× USB3.2 Gen2 Type-A (10Gbps)
1× USB Type-C (4K@60Hz/PD)
背面ポート 4× USB3.2 Gen1 Type-A (5Gbps)
1× RJ45イーサネットポート(1000Mbps)
1× DP 1.4 (4K@60Hz)
1× HDMI 2.0
1× DCポート
ネットワーク Wi-Fi 6
Bluetooth 5.2

外観とポート類

NiPoGi E3BはコンパクトなミニPCです。実際のサイズは12.8×12.8×4.13cmほどです。外装はプラスチックで高級感はありません。重さも568gほどと軽く、おもちゃっぽさもあるくらいです。

天板は斜めにラインが入っており、凸凹しています。指紋もつかず、触っても気持ちの良い加工ですね。

底面に大きなファンの通気孔があり、VESA用のネジ穴もあります。四隅にゴム足があり、この下に底面を開けるためのネジがあります。

ポート類

前面には電源ボタン、3.5mmオーディオ端子、USB-A(USB3.2 Gen2)×2、USB-C(USB PDおよびDisplayPort Alternate Mode対応)、があります。電源ボタンは黒で、電源を入れるとLEDで電源マークが光ります。

背面にはUSB-A(USB3.2 Gen1)×4、LANポート、DisplayPort 1.4、HDMI 2.0、電源ポートがあります。

前面のUSB-Cと背面のHDMI、DisplayPortによって、同時に最大3画面の表示に対応します。

側面は排気口があるのみです。

内容物

内容物は本体の他にマニュアルとVESA取り付けアダプタ、電源アダプタ、HDMIケーブルです。

電源アダプタは65Wで、横幅は本体と同じくらいあるのでそれなりの大きさです。PSEマークもあります。

メモリやストレージの交換

底面のゴム足部分を剥がすと中にネジがあるので、これを外すと中にアクセスできます。

底面を取り外すと金属のプレートがあります。これも四隅がネジ止めされてるので外します。(ネジは簡単に外れますが、プレートを外すのがちょっと苦労しました)

金属プレートも外すとSSDやメモリが見える層にたどり着きます。金属プレートはSSDの形の凹みがあってパッドでぴったりくっつくようで、ヒートシンク的な役割のようです。

メモリは16GBが2枚刺さっています。SSDはM.2 2280 SATAの512GBが刺さっています。その隣にはM.2 2280のスロットがもう1つあるので簡単に増設できます。

パフォーマンス

実際にしばらく使用し、動作や快適さなどを確認してみました。

Windows 11 Pro搭載

NiPoGi E3BはWindows 11 Proを搭載してます。

なお、この手のミニPCでは大抵そうですが、購入後の初期設定で日本語配列キーボードを選んでも、なぜか英字配列になります。なので初期設定のユーザー名などで@を入力したい場合はShift+2を押します。

初期設定後に設定時刻と言語言語のオプション(日本語と書かれた右の三点メニュー)→キーボードレイアウトレイアウトを変更するで日本語キーボードを選べば、変更できます。

コマンドプロンプトにて「slmgr /dli」を入力しライセンスを確かめてみるとOEM版(OEM_DM channel)でした。

格安なミニPCだとボリュームライセンス版を使うメーカーもあるようです。ボリュームライセンス版は企業等でライセンスを一括購入し組織内で利用するものです。なのでそれを個人向けの販売PCに組み込むのはライセンス違反になる可能性があります。

ベンチマーク

いくつかベンチマークアプリを使ってみました。

Geekbench

3DMark


PCMark

CINEBENCH R23


CINEBENCH 2024

ドラゴンクエストXベンチマーク


FF14ベンチマーク

Geekbench 6 CPU シングル 1914
CPU マルチ 7426
GPU OpenCL 13682
GPU Vulkan 13282
3DMARK Timespy 1335
Steel Nomad Light 1189
PCMARK10 SCORE 5467
Essentials 9079
Productivity 8797
Distal Content Creation 5555
Cinebench R23 マルチ 9134
R23 シングル 1394
2024 マルチ 552
2024 シングル 84
ファイナルファンタジーXIV
ベンチマーク
1920×1080 高品質
(デスクトップPC・ウィンドウ)
2677
設定変更を推奨
1920×1080 標準品質
(ノートPC・フルスクリーン)
3960
設定変更を推奨
ドラゴンクエストX
ベンチマーク
1920×1080 最高品質
ウィンドウ
9353
とても快適
1920×1080 標準品質
フルスクリーン
9776
とても快適

性能が高いとは言い難いくらいの値ですが、文書作成やネット閲覧など軽い作業であれば問題ありません。ゲームはドラクエ10ならプレイできそうですが、FF14になると多少設定を変えても厳しそうです。また、大きな圧縮ファイルを展開したときも思ったよりも時間が掛かるなという印象でした。

ストレージは512GBです。モデルや出荷時期によって採用されているSSDは異なるかもしれません。

ストレージの速度はシーケンシャルリードは543.90MB/s、シーケンシャルライトは448.07MB/s、ランダムリードは211.27MB/s、ランダムライトは193.48MB/sでした。SATA接続なので規格上の上限は600MB/sですから、こんなものでしょうか。

動作音は基本的に静かで気にならない

NiPoGi E3Bの動作音については、かなり静かです。ベンチマーク動作時など負荷の高いときには音がしますが、そうでないときは気になるような音は聞こえてきません。よっぽど静かな部屋でなければ、ほぼ無音です。

実際に日常、仕事に使ってみて

実際にしばらくNiPoGi E3Bを使ってみました。私が普段PCで仕事できるようにセットアップして、当サイトの記事を書いたり、そのために画像編集などを行っています。

普段のブラウザを使う作業やメール、動画といったことは普通に可能です。ただ先にも書いた通り、重いファイルを展開する場合などで多少時間が必要になる場面がありました。できなくはないけど、快適な作業環境がほしければもう少しスペックがほしいな、といったところ。

NiPoGi E3Bの良かったところ、イマイチなところ

良いところ
  • 前面も背面もポートが充実
  • M.2 SSDも1枚増設可能
  • RAMは32GBと余裕あり
  • それなりに使えて安価
イマイチなところ
  • 普段使いには問題ないけど、少し重い作業は引っかかる
  • USB-Cは前面のみ

コンパクトながらポート類が充実しているミニPCです。ゲームやクリエイティブなこと、重い作業はしないというのであればスペックも問題ないでしょう。逆に、そういう作業をやる予定がある人は、無理ではないけど多少きつくなってきます。SSDの容量が足りなくなっても簡単に増設できるのはありがたいです。

USB-Cが背面にはないので、モニターにUSB-Cで接続する場合などにはケーブルの取り回しが面倒になりがちです。HDMIもDisplayPortもあるので、そちらを使えばいいという話ではありますが。とはいえ、最近はUSB-CのUSBメモリなどもありますし、USB-Cが前面にあるのは便利です。

まとめ

NiPoGi E3Bはコンパクトで安価、気軽に使えるミニPCです。ゲームや重い作業には向いてないので、そういう目的のある方がメインPCとして使うには向いてません。

とりあえずネットを見たり動画を見たりする安いPCが欲しい、メインPCとは別にリビングのテレビに繋いで簡単にネットを見たりできるサブPCが欲しい、そんな人にちょうどいいミニPCだと感じました。セール時には5万円程度で手に入るので、それを狙っていきたいですね。


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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。

様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。

スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。

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