
バイパス充電(ダイレクト給電)対応のスマートフォンのまとめ(2025年10月)
最近はゲーミングスマートフォンを中心としてバイパス充電(ダイレクト給電)に対応するスマートフォンがじわじわと増えてきています。このバイパス充電に対応したスマートフォンが今どれくらいあるのか、調べてみました。
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バイパス充電(ダイレクト給電)に対応したスマートフォン
バイパス充電とは、充電器からの電力をバッテリーを通さずに、直接スマートフォンの本体に供給する機能です。これにより、充電中の発熱を抑え、バッテリーの劣化を防ぐ効果があります。特に、ゲームなどの高負荷な使い方をする場合に役立ちます。
メーカーによって名称は変わって、「バイパス充電」や「ダイレクト給電」など、いくつかの名称があります。
名称 | 備考 | |
---|---|---|
Xperia 1/5シリーズ | HSパワーコントロール | Xperia 1 II以降? ゲームエンハンサーに登録したアプリのみで動作 |
Zenfoneシリーズ | バイパス充電 | Zenfone 11 Ultra以降で対応。ゲームのみ |
ROG Phoneシリーズ | バイパス充電 | ROG Phone 3以降で対応。ゲームのみ |
REDMAGICシリーズ | 充電分離 | REDMAGIC 6以降? 指定した%まで充電したあとに充電分離する設定も可 |
AQUOSシリーズ | ダイレクト給電 | インテリジェントチャージの中の機能 |
arrowsシリーズ | ダイレクト給電 | |
Galaxyシリーズ | ゲーム中はUSB PD充電を一時停止 | S21以降?Game Boosterの機能 |
OPPO Reno14 5G | バイパス充電 | ゲームのみ |
OPPO Find X8 | バイパス充電 | ゲームのみ |
nubia Z70S Ultra | 充電分離 | |
nubia Pad Pro | 充電分離 | |
Lenovo Legion Tab (8.8”, 3) | バイパス充電 | |
NEC LAVIE Tab T9 | バイパス給電 |
Xperia
HSパワーコントロールという名前でゲームアシスト機能「ゲームエンハンサー」の機能の1つとして提供されています。2020年のXperia 1 II以降の1/5シリーズに搭載。10シリーズには搭載されていません。
ROG Phone / Zenfone
2020年のROG Phone 3から搭載。ゲームアシスト機能「Game Genie」の機能の1つで名称は「バイパス充電」。Zenfoneには2024年のZenfone 11 Ultraから搭載。この機種からROG PhoneとZenfoneが混ざり合い始めました。
REDMAGIC
おそらく2021年のREDMAGIC 6から搭載。名称は「充電分離」。ゲーム以外の場面でも使用できて、指定したパーセンテージまでは普通にバッテリーに充電し、その後はシステムのみに給電、という設定もできます。
AQUOS
インテリジェントチャージの中の機能として存在。名称は「ダイレクト給電」。エントリーモデルのwishシリーズにもあるので、おそらくAQUOS全てで対応していると思います。
arrows
2024年のarrows We2以降で対応。名称は「ダイレクト給電」。
Galaxy
おそらく2021年のGalaxy S21以降で対応。ゲームアシスト機能「Game Booster」の設定項目の1つで「ゲーム中はUSB PD充電を一時停止」という、固有名詞ではないような項目。ちゃんと動作するには充電器等の条件があるみたい?
OPPO
OPPO Reno14 5GとOPPO Find X8のゲームアシスト機能の中にある機能。名称は「バイパス充電」。Reno13 Aにはこの機能がないので、上位モデルのみ?(未確認)
タブレット
nubia Pad ProとLenovo Legion Tab (8.8”, 3)、NEC LAVIE Tab T9には機能があることを公式の紹介ページ等で確認。もしかしたらこれ以外にもあるかもしれないですが…。「ゲーミングタブレット」であれば搭載の可能性も…?
公式での言及がはっきりしてないけど対応してるっぽいスマートフォン
先に挙げたスマートフォンやタブレットは公式の紹介ページや、端末内の表示にて機能があることが言及されているものです。ただこれら以外にも、動作を見るとバイパス充電に対応しているっぽい端末があります。
Pixelシリーズは2024年12月のアップデートで対応したようで、「80%に制限」をオンにするとバッテリーが80%まで充電された以降はバイパス充電になる…らしいです。
また、motorola edge 50s proも同じように充電上限を設定した際にバイパス充電になる…らしいです。
まとめ

バイパス充電はバッテリー保護の点からも便利な機能です。ゲーム中に給電しながらも発熱を抑える事ができるのでゲーミングスマホを中心としてゲーム向け機能の1つとして搭載されていることがほとんどですが、充電ケーブルを繋いだまま常時表示したいアプリがある場合にも便利です。フォトフレーム的に使ってもいいですし、スマートホームの管理画面を開きっぱなしにしておくスマホやタブレットがあってもいいかもしれません。
できれば、ちゃんと設定内にバイパス充電のオンオフを項目として出してほしいですね。そしてゲーム以外でも使えるようになると嬉しいです。
とりあえず2025年10月時点でバイパス充電に対応しているスマホ・タブレットを調べてみました。漏れているものがあるかもしれないので、これ以外にもあったら教えてくださいね。
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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。
様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。
スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。