ACEMAGIC LX15 Pro レビュー:金属の質感が良好、持ち運びやすいノートPC

ミドルレンジモデルのミニPC「ACEMAGIC LX15 Pro」をレビュー用に提供していただきました。画面サイズは15.6インチでCPUにはRyzen5 7400Uを搭載し、内蔵グラフィックはRadeon Vega7、メモリはDDR4 16GBを搭載します。ストレージは512GBのM.2 2280 SATA SSDと、一般的な用途であれば十分な容量です

約2週間ほど使用して、基本的な作業の快適性はもちろん、安価なノートPCに頻出するキーボードのペコペコ感もありません。金属製のボディがタイピング時のたわみを軽減。上品な打鍵感を提供します。詳しく見ていきましょう。

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金属の質感が溢れ出る、シンプルでマットなデザイン

本体は金属の質感があり、洗練された印象を与えます。いわゆる「チープさ」もありません。

ディスプレイサイズは15インチと、携帯性・大画面を兼用しています。個人的には12~13インチのサイズ感だと小さく感じるので、ちょうどいいサイズ感です。

制振対策もバッチリ。キーボードで文字入力をしても本体や机がグラつきません。キーボードの制振性能はPC本体の質感を左右する重要なポイントです。

搭載ポートは右側面に3.5mmイヤホンジャック、USB 3.0×2、microSDカードスロット。左側面には倒産防止用のロック、充電ポート、HDMI、USB 3.0×1。主流なType-Cポートは未搭載で、気になる人もいるかも?

付属品

付属品は充電器、JIS配列カバー、冊子類(画像にはありませんが)。

本機のキーボードは米国標準仕様のUS配列でプリントされています。日本標準仕様のJIS配列に変更するときのため、キーボードカバーが付属しています。

作業の快適性

ACEMAGIC LX15 Proを約2週間ほどメインPCとして使ってみました。流石にCPU内臓グラフィックだとゲームは厳しいため、ゲームを除いた執筆作業・ブラウジング・動画視聴などを主軸にしています。ちなみに、当記事の執筆もACE MAGIC LX15 Proで行いました。

結論を述べると、上記した内容は全て快適に行えました。ブラウザ(Vivaldi)上の執筆作業も滞ることなく、サクサクと進められます。

ブラウジングでは、ページの読み込みも爆速でストレスフリー。動画もフルHD/60FPSで見る限り問題ありません。4Kの再生も問題ありませんでしたが、ディスプレイ解像度はフルHDのため、4Kの動画を再生してもフルHDでしか視れません。ただし、ページや動画の読み込み速度はご利用の回線状況にも依存するため注意が必要です。

ベンチマーク

PCの性能を測定するベンチマークソフトを用いて、PCの性能を数値化しました。使用ソフトはゲームが快適に動作するかを測定するDQ10ベンチ、FF14、CPUの処理性能を測定するCinebench 2024、SSDやHDDの性能を測定するCrystalDisk Benchmarkです。

DQ10ベンチは「最高品質」「1920×1080(フルHD)」の設定で測定しました。結果は5162点。快適に動作するそうです。

次いでFF14ベンチ。「高品質(ノートPC)」「1920×1080(フルHD)」の設定で測定しました。結果は1744点。設定変更が必要みたいです。FF14はPCゲームタイトルのなかでも、高設定だとスペックを必要とする方で、当然の結果ではあります。

では、CPUの性能を測定するCinebench 2024はどうでしょう?結果はSingleが82pts、Multiが420ptsでした。一般的な用途であれば、十分な処理性能です。ただし、クリエイティブな作業が中心ならば、より上位のモデルを推奨します。

ちなみに、シングルコアはシングルタスク、マルチコアはマルチタスク、1つの処理に集中させる場合は、シングルコア性能、複数の処理を行うマルチコアが必要になるイメージです。

最後にCrystalDisk Benchmark。シーケンシャルアクセスを測定すると、Readが3293.10MB/s、Writeが3293.10MB/sでした。一般用途ならこれで十分です。

カメラマスク搭載

ACEMAGIC LX15 ProにはWebカメラを物理的に隠す「カメラマスク」が搭載されています。これがあれば、悪意のある第三者が不正にアクセスして「盗撮」されるリスクが激減。プライバシーを守ります。

ベゼル幅も薄すぎない

個人的な好みとして、筆者はベゼルが薄すぎる「近未来的なノートPC」はラグジュアリー感が強すぎて鑑賞用になってしまいます。ベゼル幅が薄すぎないモダンクラシックさがいい感じです。自身のコンセプトと合致するのは重要なポイントだと思います。

トラックパッド

トラックパッドは一見すると左右関係なさそうですが、実際はトラックパッド下部のみ「左右」のクリック判定が異なります。マウスと同様に、右は右クリック、左は左クリックの判定です。

ちなみにトラックパッドのサイズがデカく、親指の根元が干渉して稀に誤反応を起こします。

約2週間ほど使っても慣れず、そもそもトラックパッドのサイズが小さかったらな……と思ってしまいます。

総評:メインPCとしても、家族の共有PCとしても

ACEMAGIC LX15 Proを約2週間使用しました。15インチのサイズ感、金属製のしっかりとしたボディが奏でるキーボードの打鍵感が心地よく、デスクトップPCのスペックを必要としない作業はこれで行っています。

筆者はガジェットやPCが好きで、数ある機材の中でも「自然と使いたい」と思えるものは貴重だったりもします。定期的にPCの提供品を受けていると手持ちが増えて、収納の奥に仕舞われたまま…というものもあるのですが、これは手元に残しておきたくなるくらい気に入ってます。使用者を選ぶ部分もなく、自信をもっておすすめできます。

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CloNis

2002年生まれ、自分の好奇心を満たすために行動してます!

行動(選択)基準はよくもわるくも「おもしろいか、おもしろくないか」になりがち。

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