OPPO Reno14 5G レビュー:スペックもバッテリー持ちもカメラも高水準、質感の良さも魅力のミドルハイスマホ

OPPOのミドルハイクラススマホ「OPPO Reno14 5G」をレビュー用にお借りしました。

少し先に発売したOPPO Reno13 Aはミドルレンジで、OPPO Reno14 5Gはミドルハイです。OPPO公式オンラインストアでの価格はReno13 Aが48,800円でReno14 5Gは79,800円で、価格差は約3万円。実際に両方を触ってみると、外装の質感も中身の性能も確かにワンランク上なのがわかります。

正直言ってReno13 Aでも普段の生活で困ることはまずないと思うのですが、Reno13 AがReno11 Aからの進化が小さくて買い替えを悩む…なんていう人におあつらえ向きのスマートフォンです。

そんなOPPO Reno14 5G、今回の試用期間は1週間ほどで、この間に感じた良かったところ、イマイチだったところをレビューします。

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OPPO Reno14 5G 概要

OPPO Reno14 5Gはフラッグシップ級高性能カメラと3つのフラッシュライトや最新のOPPO AI機能を搭載したミドルハイクラスのスマートフォンです。

SoCにMediaTek Dimensity 8350を採用し12GBのRAMと256GBのストレージを搭載します。薄型のボディながら、バッテリーは6,000mAh大容量で80W SUPERVOOCの急速充電にも対応。防塵・防水性能は最高水準のIP69とIP68を備えます。OPPO AI機能を搭載し、写真のトリミングの際の構図の自動提案機能や、リアルタイムでの音声翻訳などを利用できます。

カラーはオパールホワイトとルミナスグリーンの2色で、今回はオパールホワイトをお借りしました。

  • 日本では2年ぶり登場のミドルハイクラススマホ
  • フラッグシップ級高性能カメラと3つのフラッシュライトで暗闇でも鮮やかに被写体を撮影
  • 最新のOPPO AI機能を備え、写真のトリミングの際の構図の自動提案機能やリアルタイムでの音声翻訳など、日常生活をアップグレード
  • 薄型ボディながら、Renoシリーズ史上最大6,000mAh 超大容量、80W SUPERVOOC急速充電にも対応
  • 防塵・防水性能は最高水準のIP69とIP68

価格はOPPO公式オンラインストアで79,800円です。Amazonでは2025年8月13日時点で64,800円、MVNOではIIJmioがサマーキャンペーンで8月31日まではMNP一括49,800円、mineoは8月31日まで一括74,184円に電子マネーギフト3,500円分が付きます。

IIJmio
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mineo
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外観

OPPO Reno14 5Gのディスプレイは6.6インチで、前面カメラは中央上端にパンチホールであります。ベゼルは四辺とも均一でかなり細めです。こういう細かいところでもReno13 Aとは違いますね。

背面はベルベットガラス(オパールホワイトのみ)で、手触りはマットで指紋もつきにくく、しっとりとした手触りです。この背面は一枚ガラスを削り出した一体成型ボディとのことで、継ぎ目のない滑らかなデザインとなっています。

オパールホワイトの背面には花のような模様が入っており、これは見る角度や光の具合によってキラキラと表情を変えます。

Reno13 Aのカメラ周り

ルミナスグリーンの方は柄なしですが、Reno13 Aと同じようにカメラ周りが周囲の光を柔らかく反射して光って見える加工がなされています。

側面はフラットです。左側面には特に何もありません。

右側面には音量ボタンと電源ボタンがあります。


上側面にはマイクとスピーカー、下側面にはスピーカー、USBポート、マイク、SIMトレイがあります。

SIMトレイは表裏に2枚のnanoSIMを装着するタイプです。MicroSDカードには対応していません。

今回はReno13 AとReno14 5Gを同時期にお借りしていました。Reno13 Aを使ったあとにReno14 5Gを持ってみると、もうその感触だけでクラスが違うのを感じます。高級感とまでは言わないものの、ハードの質感の良さが伝わってきます。もちろんReno13 Aが安っぽいだとかいうわけではないのですが、比べてしまうと差を感じてしまいます。

スペックとパフォーマンス

スペック

OS ColorOS 15 (based on Android 15)
CPU MediaTek Dimensity 8350
RAM 12GB
ストレージ 256GB
ディスプレイ 6.6インチ 2,760×1,256 (フルHD+) AMOLED
リフレッシュレート:最大120Hz
アウトカメラ [広角] 約5000万画素(F値1.8 / OIS対応)
[超広角] 約800万画素(F値2.2 / 画角116°)
[望遠] 約5000万画素(F値2.8 / OIS対応)
インカメラ 約5000万画素(F値2.0)
バッテリー 6000mAh
80W SUPERVOOCフラッシュチャージ/33W PD/33W PPS
サイズ 約158 × 75 × 7.4 mm
重量 約187g
生体認証 指紋(画面内)、顔
防水防塵 防水:IPX8・X9 防塵:IP6X
SIM nanoSIM+eSIM
対応バンド
5G n1/n2/n3/n5/n7/n8/n12/n20/n26/n28/n38/n40/n41/n66/n77/n78
4G Band 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/26/28/32/38/39/40/41/66
3G Band 1/2/4/5/6/8/19
2G 850/900/1800/1900MHz

Find X8、Reno13 Aとのスペック比較

現在のOPPOのハイエンド機「Find X8」とミドルレンジ機「Reno13 A」と主なスペックで比較します。

Find X8 Reno14 5G Reno13 A
価格 139,800 79,800円 48,800円
CPU Dimensity 9400 Dimensity 8350 Snapdragon 6 Gen 1
RAMとストレージ 16GB/512GB 12GB/256GB 8GB/128GB
micro SDXC対応
ディスプレイ 6.6インチ 2,760×1,256 AMOLED 120Hz 6.6インチ 2,760×1,256 AMOLED 120Hz 6.7インチ 2,400×1,080 AMOLED 120Hz
アウトカメラ [広角] 50MP(F値1.8 / OIS対応)
[超広角] 50MP(F値2.0 / 画角120°)
[望遠] 50MP(F値2.6 / OIS対応)
[広角] 50MP(F値1.8 / OIS対応)
[超広角] 8MP(F値2.2 / 画角116°)
[望遠] 50MP(F値2.8 / OIS対応)
[広角] 50MP(F値1.8 / OIS対応)
[超広角] 8MP(F値2.2 / 画角112°)
[マクロ] 2MP(F値2.4)
バッテリー 5,630mAh
80W SUPERVOOC / 50W AIRVOOC / 55W PPS
6000mAh
80W SUPERVOOC /33W PD / 33W PPS
5800mAh
45W SUPERVOOC / 45W PPS
サイズと重量 157 x 74 x 7.9 mm
約193g
158 × 75 × 7.4 mm
約187g
162 × 75 × 7.8 mm
約192g
防水防塵 防水:IPX8・X9 防塵:IP6X 防水:IPX8・X9 防塵:IP6X 防水:IPX8・X9 防塵:IP6X
その他 イヤホンジャック おサイフケータイ

基本的に値段とスペックがいい感じに連動してますね。Reno13 AはMicroSDカードとおサイフケータイに対応し、Find X8はイヤホンジャックがあるのも特徴です。

ベンチマーク

各種ベンチマークアプリで確認しました。

AnTuTu Benchmark(v10.5.2)を3回連続で実行したところ、1,374,004点→1,282,236点→1,250,994点となりました。温度が最高48℃あたりまで上がっておりスコアも137万点から125万点ほどまで下がるようですが、それでも125万点です。さすがミドルハイですね。

そのほかのベンチマークの結果は、Geekbench 6のCPUがシングルで1,307点、マルチで4,005点、3DmarkはWild Life Extremeで2,796点、PCMarkのWork 3.0 performanceは15,157点でした。

似た点数のほかの端末と比べると以下の通り。

SoC Antutu Geekbench 3DMark PCMark
RAM Single Multi
POCO F7 Snapdragon 8s Gen 4
12GB
1871190 2039 6444 4566 14981
POCO X7 Pro Dimensity 8400-Ultra
12GB
1647433 1572 6322 4005 14566
OPPO Reno14 5G Dimensity 8350
12GB
1374004 1307 4005 2796 15157
Zenfone 9 SD8+ Gen1
8GB
1275791 1780 4527 2797 16989
arrows Alpha Dimensity 8350-Extreme
12GB
1264853 1386 4345 3094 18730
  • AntutuはCPU、GPU、メモリ、ストレージの性能、GeekbenchはCPU性能、3DMarkはグラフィック性能、PCMarkはWeb閲覧など基本的な作業に関する性能を測るベンチマークアプリです。

操作感

実際に使ってみると、アプリの起動やスクロールなどの基本的な操作はサクサクで問題ありません。まぁ最近のスマホはミドルレンジ以上であれば引っかかりを覚えるようなものはほぼ無いのですが。

ゲームに関しては、ブルーアーカイブやGジェネレーションエターナルといった重くないゲームであれば全く問題なく動きます。重量級のゲームに関しては普段からプレイしてないので試してません。他サイトのレビューをいくつか読んだところ、最高ではないものの、それなりに快適といったところのようです。

カメラ

OPPO Reno14 5Gの背面カメラは50MPのメイン(広角)と8MPの超広角、50MPの望遠のトリプルカメラです。

カメラのUIは一般的なものなので、スマホカメラに慣れていれば迷うことはありません。下の機能切り替えタブで「その他」に入ってるものは取り出せて自分でタブ項目をカスタマイズできます。

設定では写し込み(透かし)や音量ボタンの動作、音量ボタン2回押しでのカメラ起動のオンオフなどがあります。水平のライン表示や俯瞰の+マーク表示も可能。

また、「レンズの焦点距離」の設定で、デフォルトの広角焦点距離を選択できます。これを1x(26mm)以外にすると、撮影画面で倍率をワンタップで選べるところの1x1.1x1.3xに変わります。

実際に撮影した写真をいくつか掲載します。サイズのみ縮小しています。

1つ上の写真と同じ位置から超広角で

撮った枚数は少ないのですが、どれもしっかりと明るく撮れていてボカしたいときはしっかりボカしてくれる印象です。超広角に関しては、これだけ8MPということもあるのか(比較すると)若干解像感が落ちるかな、といった印象です。

広角・超広角・望遠と揃っているので、非常に使いやすい構成です。望遠も50MPあるので、さらに切り出したい場合にも便利ですね。どれも普通にきれいに撮れるので、カメラにこだわりがあるのでなければ多くの人が満足できると思います。

フレーム(透かし)の種類もたくさん

写真に白いフレームや撮影情報などを入れる透かしは複数種類あり、撮影後に写真アプリから変更することも可能です。(同じ写真で別の透かしの写真を別々に保存も可能)

バッテリー

OPPO Reno14 5Gのバッテリーは6000mAhです。スマートフォンとしては比較的大容量ですね。

輝度を100-105ルクスに調整し、『PCMark』のバッテリーテストを行ったところ、100%→20%まで15時間1分でした。10時間を超えると「だいたい普通」くらいなので、これはかなりバッテリー持ちが良いです。

バッテリー容量 PCMark
POCO X7 Pro 6,000mAh 15h 16min
OPPO Reno14 5G 6,000mAh 15h 1min
Zenfone 9 4,300mAh 10h 49min
arrows Alpha 5,000mAh 8h 2min
OPPO Reno13 A 5,800mAh 19h 43min

バッテリーの設定では、省エネモードのほかに高パフォーマンスモードもあります。充電関係の設定では、充電習慣を学習して80%から100%までをゆっくり充電にする「スマート充電」や、80%までに制限する「電荷制限」などがあります。

充電は最大80WのSUPERVOOCフラッシュチャージに対応します。ただ充電器は付属しないので別途購入…したいところなのですが、今はOPPO公式ストアでも取り扱いがないようで…。

このほか、ゲーム関連の機能として「バイパス充電」があります。これは充電器からバッテリーではなくゲーム(端末)に直接電力を供給する機能です。つまりケーブルを繋いだままバッテリー残量を気にせずゲームできるということです。

OPPO Reno14 5Gの良かったところイマイチなところ

良いところ
  • 質感が良い
  • しっかりハイスペック
  • バッテリー持ちが良い&バイパス充電に対応
  • カメラも十分にキレイ
イマイチなところ
  • おサイフケータイ、ワイヤレス充電、MicroSDカードは非対応
  • 80W充電器は同梱なし

全体的にうまいこと高性能でまとまっているスマートフォンです。基本的な処理性能も良いですしカメラも普通に写真を撮るには十分以上にキレイに写ります。

個人的には持ったときに感じる質感の良さ、そしてバッテリー持ちとバイパス充電に対応しているのが好印象です。

一方、おサイフケータイ、ワイヤレス充電、MicroSDカード、イヤホンジャックは非対応という残念ポイントもあります。ただこれらはこだわる人はこだわるというポイントでもあります。自分に必要かどうかはっきりと選べるのでわかりやすいとも言えます。

まとめ

OPPO Reno14 5Gを1週間ほど試用しました。全体的に高水準でうまくまとまっているスマートフォンです。大きな弱点としてはおサイフケータイ等の対応していない機能があるくらいですが、これらは要らない人は要らないハッキリとした選択基準になるところなので弱点になるのかも人それぞれです。

10万円を超えるハイエンド級までは必要ないけれど、ある程度以上は快適に何でもこなすスマホが欲しい、という人にはちょうどいい価格と性能のバランスです。購入する場所や条件次第ではもっと安く手に入るので、それらを狙ってみてもいいですね。

参考情報

本記事に記載された内容は記事公開時点のものであり、必ずしも最新の情報とは限りません。記事をご覧いただく際には、最新の情報を確認するようお願いいたします。

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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。

様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。

スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。

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