たびたび表示される「楽しいアプリを発見しましょう」の通知(App Selector)を消す

Galaxy S25を使っていると、時々「楽しいアプリを発見しましょう」という通知が表示されます。これはApp Selectorという「おすすめのアプリを提案・インストールするアプリ」のものです。

おすすめというか結局は広告のようなものですし、無視してもそのうちまた表示されるので、二度と表示されないように設定してしまったほうが心の安寧に良いです。消しましょう。

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App Selector

App Selectorはおすすめアプリを提案・インストールさせるアプリです。かつてはAppCloudという名称でもあったようです。私の場合はGalaxy S25(ソフトバンク版)にて確認していますが、ほかのメーカーのスマホにも入ってることがあるようです。またOSアップデートのタイミングで入り込むこともあるようです。

上の画像のように「楽しいアプリを発見しましょう」などと書かれた通知が表示されます。この通知を無視して消しても、また忘れた頃に表示されます。システムアップデート直後に表示されることもあります。

通知をタップして始めてしまうと、上図のようにいくつものアプリが特に説明もなしにおすすめされて、チェックを入れたアプリがインストールされます。

この最初の画面に書かれているように、このアプリはiron Sourceという会社が提供しています。Wikipediaによればイスラエルのソフトウェア会社で、アプリの収益化と配布のための技術の開発に重点を置いているようです。詳しいことを知りたい方は検索して調べてください。

App Selectorを消す(無効化)

このApp Selectorを表示させないようにするには、アプリを無効化もしくは削除します。簡単にできるのはアプリの無効化です。

設定アプリからApp Selectorを探します。インストールされてるアプリはたくさんあるので、「App Selector」で検索すると早いです。

App Selectorの詳細が表示されたら(Galaxyの場合は)下に無効というボタンが表示されるので、これをタップしてApp Selectorを無効化します。

「このアプリを無効にすると、他のアプリが正常に動作できなくなる可能性があります」と怖いことが表示されますが、これはどのアプリでも無効化のときに表示されるものです。App Selectorを無効化しても問題ありません。アプリを無効化するをタップして、無効化しましょう。

これでもう通知が出てくることはなくなります。仮にOSアップデート等でこれがリセットされてしまって再び有効化された際は、また同じ手順で無効化すればOKです。

App Selectorを消す(アンインストール)

無効化では生ぬるい、端末内に名前が残っているだけでも嫌だ、という場合には削除(アンインストール)も可能です。ただ、App Selectorはメーカー(またはキャリア)でプリインストールされているからなのか、端末から普通のアプリのようにアンインストールすることはできません。

なので、adbを使います。基本的には開発者など向けの機能なので一般の人にはおすすめしませんが、やり方自体は簡単です。adbの導入方法は以下の記事を参考にしてください。

App Selectorのパッケージ名を確認する

Google playAplin
Aplin
制作: 75py
価格: 無料

ダウンロード

adbでアプリをアンインストールするには、そのアプリの「パッケージ名」が必要になります。これはアプリの詳細から確認できる場合もありますが、そうでない場合は『Aplin』というアプリを使うと簡単にわかります。

たくさんあるアプリのリストからApp Selectorを見つけ出します。そこに書かれている「com.aura.oobe.samsung.gl」というのがパッケージ名です。

ちなみに、samsungと入ってるからといってサムスンがこのアプリの開発をしているわけではなく、単にサムスン端末用のアプリということです。ほかのメーカーの端末に入ってるApp Selectorはパッケージ名がまた別のものだったりします。なので、必ず自分で確認しましょう。

USBデバッグをオンにする

続いて、adbを使うために、開発者向けオプションを有効化し、USBデバッグをオンにします。

まず、設定端末情報ソフトウェア情報から、ビルド番号を7回タップしてデベロッパーモードを有効化します。(つまりこれは隠しコマンドです。)

設定の一番下に開発者向けオプションが追加されているので、その中のUSBデバッグをオンにします。

adbコマンドを入力

adbコマンドを使えるようにしたパソコンとスマホを接続し(USB接続設定はファイル転送)、パソコンのPowerShellでadb devicesなどと入力してみましょう。

初めて使う場合は上図のように「USBデバッグを許可しますか?」と表示されるので許可をタップします。

ちなみにadb devicesを打った結果が上図。2回入力しており、1回目はスマホ側でUSBデバッグをオンにする前、2回目がオンにしたあとです。

adbコマンドが使えることが確認できたら、App Selectorをアンインストールします。adbでアプリをアンインストールするコマンドは以下です。

adb shell pm uninstall -k –user 0 パッケージ名

このパッケージ名のところに、先ほどAplinで確認したApp Selectorのパッケージ名を入力します。

adb shell pm uninstall -k –user 0 com.aura.oobe.samsung.gl

ですね。

あっさりと「Success」と表示されました。

アンインストール前


アンインストール後

スマホの方で設定アプリを確認してみても、App Selectorが消えているのがわかります。成功です。

…すでにadbを使えるようにしてある人にとっては簡単な作業ですが、環境構築からやるとなかなか面倒ですね…。難しくはないのですが…。

まとめ

App Selectorはシステムアップデートジなどに通知に出てきてオススメ()のアプリをインストールさせるアプリです。通常のアンインストールはできませんが、無効化もしくはadbコマンドでアンインストールすればもう表示されることはありません。

よくわからない通知がたびたび出てきてうざいな、と思ったならば、今回紹介した方法で無効化または削除してしまいましょう。

本記事に記載された内容は記事公開時点のものであり、必ずしも最新の情報とは限りません。記事をご覧いただく際には、最新の情報を確認するようお願いいたします。

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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。

様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。

スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。

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