Amazfit Active 2 (スタンダードモデル) レビュー:圧倒的高級感、高コスパ!2万円で最強クラスのスマートウォッチ!

Zepp Healthさんから、Amazfit Active 2を先行レビュー用に提供していただきました。2025年のCES(電子機器の見本市)でメディア賞を受賞している、注目のメインストリームクラスのスマートウォッチです。

平常時でも2万円でお釣りが来る価格でありながら、高級感と豊富な機能を兼ね備えたスマートウォッチです。

  • 本記事は広告およびアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

Amazfit Active 2(スタンダードモデル)のスペック

カラー レッド、ブラック
ボディ素材 ステンレススチールベゼル、繊維強化樹脂フレーム
バンド素材 シリコン
バンド幅 20 mm
タッチスクリーン 2.5D 強化ガラス + 指紋防止加工
ディスプレイ 1.32インチ AMOLED(353ppi、466×466)
センサー BioTracker™ 6.0 PPG バイオメトリック センサー(5PD + 2LED)
加速度センサー
ジャイロスコープ
温度センサー
環境光センサー
地磁気センサー
気圧高度計センサー
マイク 搭載
スピーカー 搭載
Bluetooth Bluetooth 5.2 BLE
バッテリー 270 mAh(定格値)
サイズ 約 43.9 × 43.9 × 9.9 mm(心拍ベース除く)
重量 約 29.5g(バンド除く)
対応OS Android 7.0以降、iOS 14.0以降
防水性能 5気圧(50メートル)
GNSS(衛星測位システム) 円偏波アンテナ
GPS、GLONASS、Galileo、BDS、QZSS(みちびき)

より詳細なスペックは公式サイトをご覧ください。

パッケージ、内容品

パッケージは、白地にAmazfit Active 2の画像が大きく乗ったいつものデザインです。

内容物一覧です。Amazfit Active 2本体、バンド、多言語対応の説明書、充電器(ヘッド部分のみ)が入っていました。

本体・バンド・充電器

本体

今回頂いたのは、スタンダードバージョンのブラックです。ボタンは2つで、フレームはステンレス製です。

Amazfit Active 2には、スタンダードバージョンに加えてプレミアムバージョンもあり、そちらは画面を覆うガラスが、強化ガラスからさらに強固なサファイアガラスになっています。また、バンドもスタンダードモデルのシリコンバンドに加え、本革製のバンドも付属します。

Active 2はこのステンレスのフレームとベゼル(風防の外周)のデザインがスタイリッシュで、価格以上の高級感があります。

付属バンド

付属バンドは遊革が無く、バンドの途中に穴が空いているタイプのものです。

充電器

充電器は、USB Type-Cケーブルを用いるタイプの新しい充電器です。マグネットでスマートウォッチと接触する点は変わっていません。私が試したところ、両端がUSB Type-Cのケーブルでもきちんと充電できました。これまではUSB-Aポートを使う充電器だったので、これは地味ながら嬉しいポイントですね。

Amazfit Activeとの比較

前世代モデルであるAmazfit Activeと比較してみます。Activeはディスプレイが四角いタイプで、今回のActive 2は丸いタイプなのが大きな違いです。ボタン数は、Active 2では1つ増えて2個になっています。

高級感は圧倒的にActive 2のほうが上です。やはりステンレスフレームがこの差を生み出しているのでしょうね。

ディスプレイ

ディスプレイはピーク輝度2,000 nitsの高輝度なAMOLED(有機EL)ディスプレイで、輝度の無段階調節や自動調節に対応しています。比較的廉価なモデルなのにもかかわらず、上位モデルのAmazfit T-Rex 3などと同じピーク輝度のディスプレイが採用されています。

上記画像が、昼12時ごろの晴れた日の屋外での見え方のサンプルです。屋外でも見づらいと感じることはなく、明瞭に見えました。

明るさを最大に設定し、懐中電灯モードで輝度を測定したところ、約 618 nitsでした。

通知

通知画面では横に全角10文字程度文字を表示できます。フォントはいわゆる中華フォントで、一部うまく表示されない文字もありますが、常用されるような漢字は特に問題なく、ゴシック体なので極端に見づらいことはありませんでした。

本体ストレージ

初回セットアップ後、ストレージ残量を表示するミニアプリのみをインストールした状態での本体ストレージの空き容量は、約 161 MBでした。オフラインマップ機能に対応しているのですが、あまりストレージ容量は大きくありません。

Amazfit Active 2の機能

  • 時刻の表示(常時表示画面(AOD)対応)
  • 歩数計
  • 24時間心拍数計測
  • 睡眠モニタリング
  • 血中酸素飽和度(SpO2)測定
  • 睡眠時の呼吸の質測定(Beta)
  • 160種類を超えるスポーツモード
  • 座りすぎ通知
  • 着信やアプリの通知
  • 低血中酸素アラート
  • ストレス緩和促進アラート
  • アラーム/タイマー/ストップウォッチ
  • 天気予報
  • 音楽再生コントロール
  • ストレスレベル測定
  • 心拍数、血中酸素濃度、ストレスレベル、呼吸数のワンタップ測定
  • スマホを探す(音を鳴らす)
  • 円偏波アンテナ

Amazfit Active 2でアップグレードしたところ

  • マイクを搭載し日本語音声で操作できるZepp Flowに対応
  • オフラインマップ対応

オフラインマップ

今回のActive 2には、まだ対応モデルが少ないオフラインマップ機能が搭載されています。オフラインマップ機能は、事前にActive 2本体にマップデータをダウンロードしておくと、インターネットに接続できない環境でもマップを見られる機能です。

このマップには、通常の道などが表示されたベースマップ、ゲレンデのコースデータが表示されるスキーマップの2種類が用意されていて、切り替えも可能です。アプリから操作してエリアを指定し、オフラインマップを本体にダウンロードしておけば、アクティビティ計測中の画面で、下にスワイプしていくことでマップを表示できます。アクティビティ中以外でも、マップ単体で使うことも可能です。

ルートナビゲーション機能もあるのですが、ルートはマップとは別に事前に取り込んでおく必要があります。アプリ内で過去の自分のアクティビティからデータをインポートすることもできますし、「YAMAP」や「ヤマレコ」といった登山コミュニティサイトでアップロードされているGPX形式のルートデータをインポートして使うこともできます。

ナビゲーション機能は、ナビゲーションという名前ではあるものの、ルートをインポートしなければならないため、車のナビのように自動でルートを考えてくれるものではありません。進む方向などは教えてくれますが、どちらかというと登山などで道を間違えて遭難しないためのものなので、過度な期待は禁物です。

管理アプリ「Zepp」

Google playZepp(formerly Amazfit)
Zepp
制作: Zepp, Inc.
価格: 無料

ダウンロード

他のZepp製品と同様、スマートフォン側のアプリにはZeppアプリを使います。

ワークアウト記録



屋外でサイクリングをして、その途中のデータを取ってみました。基本的なバイタルデータなどはこれまでと同様にしっかり取れています。位置情報(GNSS)も、道のどちら側なのかが分かるほど正確に記録できていました。

バッテリー持ち

バッテリーは、標準的な使用だと公称値で約10日間持続するとされています。

  • 心拍数モニタリング:有効(10分ごとの測定)
  • 睡眠モニタリング:有効
  • 文字盤:静止画
  • メッセージ通知:150件/日
  • 手首を上げて画面点灯:100回/日
  • 血中酸素レベル測定:5回/日
  • 画面操作:5分/日
  • 着信通知:3回/日
  • GPSによるランニング:90分間/週

Amazfit Active 2

私は実際に以下の条件で使ってみて、9日間でバッテリー残量が100%から0%になりました。使用開始直後は(私が)頻繁に操作する関係でバッテリーが減りやすいですし、睡眠時の呼吸の質モニタリングは公称値の使用条件には入っていないので、それを加味すると公称値の10日間というのはおおよそ正しい日数だと思います。

今回の使用条件は以下の通りです。

  • アシスタントによる睡眠モニタリング/睡眠時呼吸の質モニタリング(Beta):ON
  • アクティブ心拍数モニタリングON
  • 自動ストレスモニタリング、血中酸素自動モニタリング:ON
  • 5分に1度脈拍測定
  • 腕上げで画面点灯(10秒)
  • 画面輝度自動調整
  • 入浴時以外常時着用
  • 1回のアクティビティ計測

使ってみた感想

ディスプレイ

ディスプレイはピーク輝度2,000 nitsで、以前レビューしたAmazfit T-Rex 3とスペック上は同じです。実際、輝度計でもほぼ同じ輝度でしたし、実際に日光下で使ってみても、上位モデルに劣らない明るさでした。2万円という価格を考えれば、明らかに価格以上と言えます。

ボディ

ボディは本当に高級感があり、2万円だということを忘れてしまいそうなほどです。すっきりとした都会的なデザインで、ビジネスシーンでも違和感無く使えるのではないでしょうか。

アプリと文字盤

これはActive 2の機能ではないのですが、Zepp OSなのでしっかりミニアプリにも対応しています。最近はかなり数が増えてきていて、ユーティリティからゲームまで色々とあります。Zepp Flowもミニアプリの形態で実装されているものの1つになります(無料)。



“Game”と入力して検索してみた様子

ここ数年は、Zepp OSを搭載したスマートウォッチでサードパーティ製アプリをインストールできるようになっていて、最近はかなり数が増えてきています。このアプリの検索性を改善してほしいと度々レビューで書いてきたのですが、ミニアプリに関しては検索機能が実装され、使えるようになりました(うれしい!!)。



ただ文字盤に関してはジャンル分けが増えたくらいで特に変化が無く、数が増えた分、文字盤を見つけるのが難しい状況です。仮に何か気に入った文字盤をSNSなどで見かけて名前を教えてもらっても(これがまず難しいですが)、名前で検索したりできず、とにかく色々見て探すしかない状況になっています。以前、読者の方に記事中の文字盤の名前を質問されたのでお答えしたのですが、「どうやって名前から文字盤を探すのだろう?」と思ったりもしました。

それ以外の機能やハードウェアは優れているのにこれでは玉にキズなので、どうか文字盤の方にも検索機能を実装してほしいところです(開発中なのかもしれませんが)。コア機能ではないから開発が後回しになるのは分かるのですが、本当にここくらいなので何卒…

ちなみに、レビューでは無料で使える文字盤のみを使って写真を撮影しています。無料でもオシャレな文字盤がいくつもありますよ。

その他

ほぼ全ての点で価格以上の仕様・装備になっているActive 2ですが、唯一価格相応だと感じたのがバイブレーションの質です。通知などの際に振動すると、振動がいかにも振動モーターという感じなので、人によっては気になるかもしれません。

まとめ

Amazfit Active 2を実際に使ってみて、良かった点とイマイチな点をまとめます。

良いところ
  • 圧倒的な高級感
  • オフラインマップ対応
  • 明るいディスプレイ
  • コスパが高い
イマイチなところ
  • 文字盤を見つけるのが大変
  • バイブは価格相応

Amazfit Active 2のコストパフォーマンスには圧倒的なものがあります。ディスプレイもボディも価格以上の仕上がりで、しかもオフラインマップ機能に対応するなど機能も充実。欠点が無いとは言いませんが、それを補って余りあるほどの高い機能とコストパフォーマンスを誇り、同価格帯の他社モデルと比べても優れています。予算が2万円前後なら、まず第一候補に上がるおすすめのスマートウォッチです。

参考情報

本記事に記載された内容は記事公開時点のものであり、必ずしも最新の情報とは限りません。記事をご覧いただく際には、最新の情報を確認するようお願いいたします。

OREFOLDERの最新情報をお届けします
author icon
でじぃ
病気療養中のガジェットオタク。基本はTwitterにいます。私の執筆した記事は私個人の意見です。ご依頼などあれば、ご連絡はTwitterのDM(これが一番早いと思います)か、digitalkcct@gmailどっとこむ(どっとこむ→.com)まで宜しくお願いします。
⇨でじぃの記事一覧