RingConn 第2世代 レビュー:完成度高く、測定精度も良い&長時間バッテリーのスマートリング

日々の活動量や睡眠を記録したいけれど、スマートウォッチを就寝中まで身に着けるのは煩わしく、バッテリーの持ちも気になるといった悩みを抱えている人は多いと思います。そんな悩みを解決するのが指輪型のスマートリングです。

最近、多くのメーカーがスマートリングを展開しはじめています。その中でも香港発のRingConnが、サブスクリプション不要で使えるスマートリング「RingConn 第2世代」をMakuakeにて先行予約販売しています。期間は2月18日から4月21日までです。

今回、発売に先駆けてRingConnより「RingConn 第2世代」のフューチャーシルバーを提供していただいたので、実際に使用してレビューします。

  • 測定精度が高く、安定している
  • 長時間のバッテリー持ち
  • 軽い装着感
  • アプリが中華フォント(4月末までに改善予定)

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サイジングキット

リングのサイズ決定をする:質感もわかりやすい

RingConn 第2世代のサイジングキット

RingConn 第2世代の購入にあたり、まずどのリングサイズが良いかを決定する必要があり、そのためにサイジングキットが送られてきます。サイジングキットを試し、サイズを決定し連絡すると、選んだサイズのリングが送られてきます。

RingConn 第2世代のサイジングキット

注意事項として、指の太さは朝や夜などの時間帯や食生活によっても変化するので、できれば丸1日程度は装着した上で決定することをおすすめします。早く使いたいからと1, 2時間の装着だけで決定するのはやめておいた方が良いです。

ちなみに公式YouTubeには、USやEUのサイズとの対応表や外周(mm)の対応表が掲載されています。

RingConn 第2世代のサイジングキット

また、RingConn本体の質感を確認するために、説明書には見本の金属プレートが貼り付けられています。購入前にチェックしておきましょう。

サイズ選択に迷ったら

RingConn 第2世代のサイジングキットのUS9
RingConn 第2世代のサイジングキットのUS10

基本的には、利き手ではない方の手の人差し指・中指・薬指に装着し、着用後の緩みがちょうど良いリングを一つ選ぶことが推奨されています。

ただし、2つのリングサイズで迷うこともあると思います。筆者の左手の人差し指の場合、US9だと指の腹くらいでピッタリすぎる感じ、US10だとちょっと緩さはあるけど、根本でピッタリという感じでした。

RingConn 第2世代のサイジングキットのUS10

筆者は迷った末に、少し余裕のあったUS10を選択しました。指の根元だと、ずり落ちたり回転したりすることなく完全にフィットしていました。また、US10は他の指でも問題なく装着できましたが、US9は右手の指だと厳しさを感じました。

大は小を兼ねるではありませんが、リングアジャスターという選択肢もあります。むくみや体重の変化によって指の太さは変化するので、ちょっと余裕があるくらいでもが良いかもしれません。

モデルファイルを3Dプリンターで印刷可能

サイジングキットを3Dプリンターで印刷

RingConnの良い点として、3Dプリンターで印刷できるモデルファイルが公開されており、3Dプリンターユーザーなら自分でプリントすることができます。

RingConn 第2世代のサイジングキット

左が3Dプリンターで印刷したもの

実際に、Bambu Lab A1 miniで印刷してみると、サイジングキットと3Dプリンターで印刷したモデルは、ほぼ同じサイズ。大きさに違いは感じませんでした。ただ、使用するフィラメントによっては、指の滑りなど装着感が変わってくるので注意しましょう。

開封・内容物

RingConn 第2世代の製品箱

パッケージは、RingConnのロゴと各カラーバリエーションがプリントされたシンプルなデザイン。

RingConn 第2世代

開封すると、RingConn 第2世代本体と充電ケース、USB Type-Cケーブル、説明書が入っています。

デザイン:軽量で着けても気にならない

RingConn 第2世代

RingConn 第2世代は、外側がチタン合金、内側がエキポシ樹脂で作られています。そのため、見た目の高級感と装着感の良さが両立しています。


内側の手のひら側には、センサーが取り付けられており、反対側には認証情報がプリントされています。

RingConn 第2世代

RingConnは、超軽量の2~3g、極薄2㎜なので、まるで付けていないかのような装着感。アクセサリーのリングかなと思うほどのシンプルさです。筆者は指輪を着ける習慣がなかったのですが、全く違和感なく過ごすことができています。

測定精度は高め:RingConnとApple Watchの比較

左人差し指にRingConn 第2世代、左腕にApple Watch Series6を装着して、3日間の活動記録を計測してみました。

歩数・活動量

RingConn 第2世代 Apple Watch
2月19日 13,368歩 13,641歩
2月20日 13,090歩 13,713歩
2月21日 13,048歩 14,191歩

歩数については、流石に計測位置が異なることもあり、100~1,000歩程度の差はありますが、RingConn 第2世代は、過剰に歩数を計測しすぎることはなく、安定した値を出していました。ウォーキングしたり、小走りをしたりなど様々な活動をしても、この値でした。

どちらが本当の真値に近いかはわかりませんが、信頼性のあるApple Watchと値が近いこと、過剰に計測されすぎ・されなさすぎということもあり、RingConn 第2世代の活動量計測は信頼性が高いといえます。

心拍数

RingConn 第2世代 Apple Watch
2月19日 安静54 / 範囲48~119 安静55 / 範囲52~146
2月20日 安静54 / 範囲47~128 安静57 / 範囲52~160
2月21日 安静61 / 範囲51~133 安静60 / 範囲54~154

安静時心拍の平均値については、RingConn 第2世代もApple Watchもほとんど同じです。流石に計測場所が異なるためか、範囲の上限値については差が出ています。

ちなみにスマホアプリからリアルタイムに現在の心拍数を確認できます。Apple Watchと同時に計測してみましたが、大きく乖離していることはありませんでした。

睡眠記録

RingConn 第2世代 Apple Watch
2月19日 5時間40分(7:30) 6時間11分(7:23)
2月20日 7時間25分(8:13) 7時間42分(8:01)
2月21日 6時間43分(7:41) 6時間57分(7:41)

睡眠時間計測についても、両方のデバイスで比較してみました。なお表の時間は睡眠時間で、カッコ内はベットにいる時間です。

全体的にRingConnの方が指先についているので、トータルの睡眠時間は10~20分短めに計測されています。ただ、ベットにいる時間は、両方のデバイスでほとんど誤差無しといっても良いくらい同じ時間を示していました。

睡眠記録

また、レム睡眠やノンレム睡眠の記録についても、大体同じようなグラフとなっていました。

バッテリー持ちと充電

バッテリーはちゃんと持つ

バッテリー残量 減るのに掛かった時間
1回目 100%→74% 60時間(2.5日)
2回目 100%→62% 88時間(3.6日)

100%から上記のバッテリー残量になるまでの時間は、上記の通り。例えば2回目の計測時点で、88時間で38%程度のバッテリー消費だったので、大体9~10日程度は充電不要で動作する計算になります。公称10~12日のバッテリー持ちなので、ちょっと短い程度です。

8~9日くらいは充電不要で利用できるので、ちょっと長めの旅行でも安心して利用できます。

バッテリー内蔵の充電ケース

RingConn 第2世代の充電ケース

充電ケースは、ブラック基調の質感高いデザインで、てっぺんにはRingConnのロゴが印字されています。また、この充電ケースには、500mAhのバッテリーが内蔵されており、ケーブル不要でリング本体を充電できます。1週間など長期の出張や旅行の際は、このケースをカバンに入れておくだけでOKです。

RingConn 第2世代の充電ケース

充電は簡単で、リングを乗せるだけ。向きの指定はありますが、台に載せてクルッと回すだけで向きを合わせることができます。正直なところ、本体のバッテリーが長持ちなので、充電ケースにバッテリーが内蔵する必要性はあまり感じられませんでした。長期の出張の場合、USB Type-Cの充電器はあるのでバッテリーを無くして、軽くして欲しいとも思いました。

アプリの完成度

RingConn アプリ

アプリの動作は安定しており、基本的な情報の確認や本体のアップデートなど快適です。サブスクリプション不要ですべての記録を確認可能です。

一日の活動量や睡眠時間に加えて、ストレス値もチェック可能。それ以外には、本体の充電残量やケースの充電残量(リング充電時)も確認できます。さらにAIを使った運動プランの設定やランニングなどのワークアウトの記録もアプリから可能です。また、AppleヘルスケアやGoogle Fitへの記録の書き出しにも対応しています。

残念ポイントとしては、アプリのフォントです。全体的に中華フォントで、あまりキレイではありませんし、翻訳も所々おかしい部分があります。大体は理解できるので使用上大きな問題があるわけではありませんが、完成度が変わってくるので改善して欲しいところです。

追記:
アプリの仕様改善はメーカーも最重要項目として扱っており、日本語の翻訳担当も加わってアップデートしている最中とのことです。フォントについても4月末までに改善予定とのことです。

総評

RingConn 第2世代

約1週間程、RingConn 第2世代を使用してきましたが、本体の完成度が非常に高いスマートリングでした。活動量や睡眠記録の精度も非常に高く安定していました。また、リング本体は軽量で質感も良く、普段指輪をしない自分が装着しても、違和感を感じることはありませんでした。大きな欠点といえばアプリが中華フォントなことくらいです。(それも4月末までに改善予定)

RingConn 第2世代は、サブスクリプション不要で、Makuakeでの先行予約販売価格は37,285円からとなっています。競合の有名メーカー製品と比較しても、コストパフォーマンスに優れており、毎日活動や睡眠を、自分の気付かないうちに記録しておきたい人にとって、RingConn 第2世代は非常におすすめな製品です。

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