Nothingの最新ミドルレンジスマートフォン「Nothing Phone (2a)」をレビューします。
Nothing Phone (2a)は、FeliCa(おサイフケータイ)に対応、日常使用に困らないチップセット「MediaTek Dimensity 7200 Pro 5G」を搭載しながらも、49,800円から購入できるコストパフォーマンスに優れたスマートフォンです。
それだけでなく、スケルトンデザインの背面が独特の世界観を演出し、背面の発光パターンによって通知の内容を確認することもできます。詳しく見ていきましょう。
- 背面が光る!独創的なデザイン!
- FeliCa搭載!
- 自然に写るカメラ
- 5000mAhのバッテリー搭載で1日は使える
目次(見たいところからチェック!)
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スケルトンを基調としたサイボーグ感あふれるデザイン
Nothing Phone (2a)は、スケルトンを基調とした背面LEDが発光するレトロフューチャーなデザインとなっており、独自の世界観が構築されています。スマートフォンは「携帯電話」かつ「ミニPC」です。つまり、実用的な道具であって、独自の世界観が必要かと言われると、不要ではあります。
しかし、Nothingの世界観は不思議と惹き込まれるものがあります。デザインだけで選択肢から外してしまうのは、少しもったいないでしょう。実際、スケルトンの背面デザインも緻密に作り込まれています。
ディスプレイは曲面のないフラット仕様です。日中でもキレイに視認できます。
右側面に電源ボタン、左側面に音量ボタンが配置されています。電源ボタンと音量ボタンが左右独立していると、ボタンを間違えずに済んだり、スクリーンショットが撮りやすいといった利点があったりも。
上側面にはマイク穴、下側面にはSIMスロット、USB Type-Cポート、スピーカー穴があります。
付属品のケーブルType-Cもスケルトン仕様となっており、細部まで作り込まれています。
カメラバンプの厚みは10円玉1枚と同じくらいです。
本体の重量は実測189.5gでした。重さの割には、ゴロ寝しながら片手で使用しても苦痛になりません。
IP54の防じん、防水にも対応。急な雨でも故障の心配はいりません。
安いからと侮るなかれ、サクサク動く
Nothing Phone (2a)は低価格なだけあって、サクサク動かないと思われがちですが、そのようなことはありません。ブラウザ、X、Instagram、TikTokなどの各種SNSもサクサク動き、日常使用で困ることはないでしょう。
YouTubeやAmazon プライムビデオで動画を視聴してもスムーズに再生できます。YouTube動画は、4K/60pの再生でも問題ありませんでした。
3Dゲーム『デッドバイデイライト・モバイル – NetEase』でも遊んでみました。設定はフレームレートを60FPSにし、全て「ウルトラ」にしています。
結果、たまにモッサリすることがあるけれども、支障なくプレイできるレベルでした。意外と3Dゲームも動作しますね。
ベンチマークアプリの『3D Mark』『Geek Bench 6』で性能を測定したところ、結果は3D Mark Wild Life Extremeが1153点、Geek Bench6のCPU Singleが1114点、CPU Multiが2556点でした。
バッテリーは15時間くらいもつ
Nothing Phone (2a)のは5000mAhのバッテリーが搭載されており、ちょこちょこ使う程度であれば1日以上は余裕で持ちます。Nothingの公式HPに「29時間以上ビデオ再生可能」と説明があり、もちろん設定にもよるのでしょうけど、ヘビーな使い方をしない限り1日は使えるでしょう。
バッテリーの性能を測定するアプリ『PC Mark』で計測したところ、15時間10分の結果でした。もちろん使用状況次第ではあるものの、ブラウザやSNSなど、日常生活における使用なら朝から夜までは持つと思います。
指紋認証速度は平均的
Nothing Phone (2a)は画面内指紋認証に対応します。指紋認証センサーに指を乗せてから、1秒〜2秒くらいでロックが解除されます。
FeliCa対応でモバイルSuicaやモバイルPASMOが使える
FeliCaにも対応しており、モバイルSuicaやモバイルPASMOなどの交通系IC、nanaco、楽天Edyなどが使えます。
FeliCa非搭載の競合製品が多いなかで、あえてFeliCaを搭載したNothingは日本市場に注力しているように思えます。
独自の世界観が程よくあるNothing OS 2.0
Nothing Phone (2a)にはNothing OSが搭載されており、ガワだけでなく、ソフトまでNothingの世界観が反映されています。とはいえベースはAOSPで、コテコテにカスタマイズされている中華系のOSとは異なり、中身はほぼPixelやAQUOSの感覚です。
独自の天気アプリもプリインストールされています。「晴れ」などのアイコンはドットで描かれており、白と黒をベースにした細いラインのようなデザインがNothingを象徴していい感じです。
最近では独自の天気アプリがあるスマートフォンは少なく、実はレアです。NothingのCEOは元々、OnePlusと呼ばれるメーカーのCEOでした。OnePlusのスマートフォンにも天気アプリがプリインストールされており、こだわりのポイントなのかもしれません。
背面の発光パターンで通知を確認可能
Nothing Phone (2a)にはGlyphと呼ばれる、背面LEDが光る機能があります。
背面LEDが光ることで、通知・タイマー・Uberの配達進行情報などを教えてくれます。再生中の動画や音楽に合わせて光ったりもして、なんだかXperiaのダイナミックバイブレーション(メディア音に合わせて本体が振動する機能)みたいです。必要な機能でもないし、QoLの向上にも繋がらない機能ですが、Nothingの世界観を味わえてワクワクします。
カメラ性能
Nothing Phone (2a)のカメラ性能をチェックします。広角+超広角のデュアルカメラ仕様で、いずれも5000万画素です。メインカメラは手ブレ補正(OIS)にも対応します。
国立昭和記念公園で撮影。全体を通して自然な色味です。緑の発色が強調されるスマートフォンも少なくはない中で、Nothing Phone (2a)は、どちらかといえば「目で見たまま」に近いと思います。
東伏見駅。パッとしない色味ですが、肉眼の景色は大体こんな感じでした。自然な色味=映えないとも捉えられるので、個人の好みだったりもします。
ご飯の写真も。取り急ぎの撮影で適当な構図になってしまいました。秋葉原にある「汁なし担々麺ピリリ」さんの「黒胡麻担々麺」です。
夜景。なんというか、これといった感想もないような、普通の夜景です。カメラ性能が悪いわけではなく、可もなく不可もなくといった写りでしょうか。
変な色になってしまうスマホも多々あるなかで、自然な色味に近いNothing Phone (2a)のカメラは逆に使いやすいと思います。あぁ、そういえばOnePlusのカメラも自然な色味に近かったですね。
うさぎ。
49,800円にしては完成度が高く、世界観も楽しめる
Nothing Phone (2a)をしばらく使用して、49,800円にしては完成度が高いと思いました。コストパフォーマンスに優れており、FeliCaにまで対応しています。
OSも余計なカスタマイズがされておらず、戸惑うこともないでしょう。……が、独創的なデザインで避けてしまう人も一定数いるはず。
Nothing Phone (2a)は中身は無個性だけど、外見は個性があるといった矛盾した性質を持つスマートフォンに感じました。スマートフォンとしてみるとコストパフォーマンスに優れており、デザインが許せるのならオススメです。
OS | Nothing OS 2.5 Powered by Android 14 |
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CPU | MediaTek Dimensity 7200 Pro |
RAMとストレージ | 8GB/128GB, 12GB/256GB |
ディスプレイ | 6.7インチ 1084 x 2412 (FHD+) AMOLED アダプティブ・リフレッシュレート 30-120Hz タッチサンプリングレート 240Hz |
メインカメラ | メイン:50MP/F1.88/1/1.56″ 超広角:50MP/F2.2/1/2.76″/114° FOV |
フロントカメラ | 32MP/F2.2/1/2.74″ |
バッテリー | 5,000mAh 充電速度:45W 0 ~ 100% 充電時間:59 minutes 0 ~ 50% 充電時間:23 minutes |
サイズ | 約161.74 × 76.32 × 8.55 mm |
重量 | 約190g |
生体認証 | 指紋(画面内)、顔 |
防水防塵 | IP54 |
SIM | nanoSIM×2 |
対応バンド |
5G: n1 / 3 / 5 / 7 / 8 / 12 / 20 / 28 / 38 / 40 / 41 / 66 / 77 / 78 LTE: B1 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 18 / 19 / 20 / 26 / 28 / 38 / 39 / 40 / 41 / 42 / 66 3G: B1 / 4 / 5 / 6 / 8 / 19 GSM: 850 / 900 / 1800 / 1900MHz |
その他 | NFC、おサイフケータイ対応 |
参考情報
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2002年生まれ、自分の好奇心を満たすために行動してます!
行動(選択)基準はよくもわるくも「おもしろいか、おもしろくないか」になりがち。スマホはGalaxy Z Fold 5、最近はAngenieuxのレンズにハマってます。