HiGraceより、10.1インチで低価格なAndroid 14タブレット「HiGrace C107」をレビュー用に提供していただきました。
HiGrace C107はSoCにAllwinner A523を搭載し、4GBのRAMと128GBのストレージ、5,000mAhのバッテリーを搭載した、スペックが抑えられたタブレットです。スペックは控えめですが、電子書籍を読んだり動画鑑賞には問題なく、最新のAndroid 14搭載ながら約1万円で購入できるという低価格が魅力の、ある程度わかってる人向けの端末です。
6月28日時点のAmazonでの価格は13,999円ですが、商品ページに2,700円オフのクーポンがあり、またカート画面で下記コードを入力すると10%分のオフになり、最終価格9,899円で購入できます。
10%オフクーポン:3W8OEZJQ
有効期限:2024年7月8日
目次(見たいところからチェック!)
- 本記事は広告およびアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
概要とスペック
HiGrace C107はSoCにAllwinner A523を搭載したエントリークラスのタブレットです。RAMは4GBでストレージは128GB、microSDカードに対応します。RAMはストレージを仮想RAM化して+6GBまで増やせます。
ディスプレイは約10.1インチで解像度が1280×800(16:10)、WidevineはL1です。SIMカードには対応せずWi-Fiだけなので基本的にはインドアで使うタブレットです。
OS | Android 14 |
---|---|
CPU | Allwinner A523 |
RAM | 4GB |
ストレージ | 128GB |
外部メモリ | microSDXC(最大1TB) |
ディスプレイ | 10.1インチ 1280×800 (HD+) |
メインカメラ | 8MP |
フロントカメラ | 5MP |
バッテリー | 5000mAh |
サイズ | 約245 × 153 × 9 mm |
重量 | 約542g |
外観
内容物は本体の他にUSBケーブルと電源アダプタ、マニュアル類です。保護フィルムは貼られていません。電源アダプタは10W(5V/2A)でしたが、PSEマークが見当たりません。タブレット本体に貼られたフィルムシールにはPSEマークがあるのですが…。
ディスプレイは約10.1インチで、フロントカメラは左上の方にあるのがちょっと変わってます。
背面はメタル調でサラサラしています。ロゴなどもなくかなりシンプルです。
下側にスピーカー。
上側は何もなし。
右側も何もなし。
左側には音量、電源、microSDスロット、USBポートがあります。
パフォーマンス
ベンチマーク
各種ベンチマークアプリで確認しました。
各種ベンチマークの結果は、AnTuTu Benchmark(v10.2.8)が186,849点、Geekbench 6のCPUがシングルで229点、マルチで863点、GPUは478点、3DmarkはWild Life Extremeで124点、Wild Lifeが450点、PCMarkのWork 3.0 performanceは5,322点でした。
似た点数のほかの端末と比べると以下の通り。
SoC | Antutu | Geekbench | 3DMark | PCMark | ||
---|---|---|---|---|---|---|
RAM | Single | Multi | ||||
Headwolf FPad5 | Helio G99 8GB |
390120 | 726 | 2019 | 343 | 8104 |
Blackview Tab 16 Pro | T616 8GB |
289356 | 447 | 1586 | 131 | 7966 |
Blackview Tab 60 | T606 6GB |
219885 | 365 | 1322 | 95 | 7085 |
HiGrace C107 | Allwinner A523 4GB |
186849 | 229 | 863 | 124 | 5322 |
Teclast P30 | Allwinner A523 4GB |
160187 | 232 | 863 | 120 | 5075 |
- 3DMarkはグラフィック性能、PCMarkはWeb閲覧など基本的な作業に関する性能を測るベンチマークアプリです。
価格が安いだけあって、ベンチマークで示された性能もかなり点数が低くなっています。
操作感
実際にタブレットとして使ってみると、やはり端々で鈍さを感じます。スクロールでガタつくわけではなく、指の動きに遅れるような感覚、明らかに動きが鈍い…といったものです。
電子書籍や動画を見る程度であれば問題なく、快適に読んだり見たりできます。逆に言えば、それ以外の用途にはあまり向いてないかもしれません。
ゲームについては、そう高負荷とは言えない『ブルーアーカイブ』をプレイしてみても、画面切り替え時の読み込みに時間がかかったり、コマ落ちのような動きがよく見られます。できないことはないけど快適には遠いですね。
ディスプレイ
HiGrace C107のディスプレイは約10.1インチで解像度は1280×800、アスペクト比は16:10です。実際の縦横の長さは長辺が約21.92cm、短辺が約13.69cmです。だいたいA5サイズ(210mm×148mm)に近いですね。
解像度がHDしかないので、やはり粗さが気になります。10インチの画面にHDだと、微妙に粒状感が出てきますね。アタ、明るさの自動調整がないのが残念です。
Widevine
WidevineのセキュリティレベルはL1です。なので各種動画アプリで高画質再生が可能です。最近のこの手のタブレットは当たり前のようにL1ですね。
システム
HiGrace C107はシンプルで余計なアプリも(Google系以外は)ほとんど入ってません。
通知領域は横向きにするとクイック設定パネルと通知で左右に分かれたレイアウトになってます。クイック設定のボタンは丸型。
設定画面は縦向きでも横向きでも2列表示です。素のAndroidで日本語化されてる部分は大丈夫ですが、独自機能も多くあり、その部分は英語です。
OSは2024年6月時点で最新のAndroid 14です。セキュリティパッチレベルは2024年3月5日。この手の端末は今後のアップデートは期待しないほうが良いです。
3ボタンナビゲーションにすると、画面下部にタブバーが表示されます。なお、ジェスチャーナビゲーションにするとホームアプリが不安定になるなどで実用できないレベルです。なので3ボタンナビゲーションはほぼ必須です。
画面下部のタブバーは、よく使うアプリを配置するなどで便利に使えます。10インチ以上のタブレットだと画面分割もかなり実用的ですね。
バッテリー
バッテリーは、タブレットにしては容量が小さい5000mAhです。
輝度を100-105ルクスに調整し、『PCMark』のバッテリーテストを行ったところ、100%→20%まで6時間4分でした。10.1インチの大画面ながらスマホ並みのバッテリー容量しかないので当然ですが、減りは早いです。
バッテリー容量 | PCMark | |
---|---|---|
Headwolf HPad6 | 8,800mAh | 12h 40min |
Headwolf FPad5 | 5,500mAh | 9h 17min |
Blackview Tab 60 | 6,050mAh | 8h 23min |
TECLAST P30 | 6,000mAh | 8h 15min |
HiGrace C107 | 5,000mAh | 6h 4min |
また、充電に関しても2A/5Vなので急速充電とならず、なかなか時間がかかります。
HiGrace C107の良かったところイマイチなところ
- Android 14搭載、タスクバー採用
- 約1万円で買える安さ
- 意外と顔認証の反応は良い
- ステレオスピーカー
- スペックは必要最低限
- ジェスチャーナビゲーションが使えない
- 明るさの自動調整がない
- バッテリーの持ちや充電速度が良くはない
HiGrace C107は性能としてはかなり低めで必要最低限です。とは言っても画面が止まってしまうほどではなくちょっと鈍いな、程度です。約1万円という価格なりですね。この価格で多くを望んではいけません。
MicroSDカードも使えますし、電子書籍専用の端末にするなど用途を絞った運用が良いと思います。Widevine L1でスピーカーがステレオなので、動画観賞用としても良いかもしれません。自分がなにをやりたいか、なにに使うのかちゃんとわかっている人が2台目などで安く手に入れる、という端末ですね。
6月28日時点のAmazonでの価格は13,999円ですが、商品ページに2,700円オフのクーポンがあり、またカート画面で下記コードを入力すると10%分のオフになり、最終価格9,899円で購入できます。
10%オフクーポン:3W8OEZJQ
有効期限:2024年7月8日
参考情報
本記事に記載された内容は記事公開時点のものであり、必ずしも最新の情報とは限りません。記事をご覧いただく際には、最新の情報を確認するようお願いいたします。
OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。
様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。
スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。