Xiaomi 13 Ultra Photography Kitのレビュー記事に続き、実際にPLフィルターを購入し、あり・なしで撮影をして、効果を比較してみます。
Xiaomi 13 Ultra Photography Kit自体については以下の記事をご覧ください。
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PLフィルターとは?
PLフィルターとは、簡単に言えば反射した光を軽減するフィルターです。PLというのは、Polarized Lightの頭文字を取った語で、日本語では偏光を意味します。つまり、PLフィルターを日本語に訳すと偏光フィルターとなります。
普通の光は、あらゆる方向に振動しています。しかし、偏光フィルターを通すことで、一方向に振動する光のみになります(一方向に振動する光以外はカットされる)。水面で反射した光のほとんどは一方向に振動する光(偏光)なので、反射した光の振動方向と、PLフィルターを透過できる光の振動方向をずらせば、反射がカットできます。これによって、水面の光の反射を抑えて、水面の下まで写すことができます。
他にも、葉っぱの反射を抑えて、白っぽくない、より元の色に近い色で撮影できたり、空気中の微粒子に反射した光をカットし、空を青く写せたりします。
実際の偏光フィルターがこれです。偏光版のように、角度を変えると光の透過率が変わる…という感じではないですが、効果についてはこれからお見せしていきます。
ちなみに、私が使っているのはKenkoのZetaというPLフィルターです。
PLフィルターにはもっと安いものもあるので、レンズなどとは異なり気軽に手を出せる価格です。
左がPLフィルターを外して撮影した画像、右がPLフィルターの効果を最大にして撮影した画像です(以降同様)。明らかに水面の反射が抑えられているのが分かると思います。あまりきれいな風景ではないですが、反射抑制効果はよく分かるのではないでしょうか。
左のPLフィルターを外したときの画像では、葉に光が反射して白っぽくなっていますが、右の画像では反射が抑えられ、葉本来の鮮やかな緑色が撮影できています。あじさいの花(がく)の色も、白っぽさが減り、鮮やかです。
PLフィルターを付けると、光がカットされるので暗く写るのですが、暗さをスマホが自動でシャッタースピードを変更しているため、この画像では偏光フィルターを付けたほうが明るく写っています。
空を見ると、PLフィルターを付けたほう(右)の画像は、より青く写っています。
反射軽減で1番分かりやすいのはこの画像かもしれません。左のPLフィルター無しに比べ、右の画像はショーウインドウのガラスに映る反射が格段に抑えられているのが分かります。
まとめ
PLフィルターを使って撮影してみましたが、しっかりと効果が実感できました。シチュエーションや構図が良ければ、さらに良さを引き出すことができると思います。
今回はフィルターにPLフィルターを使いましたが、フィルターには他にも種類があります。例えば、レンズに入る光を減らすNDフィルターや、最短焦点距離を調整できるクローズアップレンズなどです。レンズは、画像補正では実現不可能な効果ももたらしてくれるので、さらに撮影の幅が広がります。