8月20日に、X(旧Twitter)にてTom Coates氏が「Twitterは2014年以前に投稿されたすべてのメディアを削除した。イーロンのさらなる破壊行為だ」と投稿したことが話題となりました。
More vandalism from @elonmusk. Twitter has now removed all media posted before 2014. Thats – so far – almost a decade of pictures and videos from the early 2000s removed from the service.
For example, here’s a search of my media tweets from before 2014. https://t.co/FU6K34oqmA
— Tom Coates (@tomcoates) August 19, 2023
これは(コミュニティノートがついてる通り)少し勘違いも入っており、実際はX(旧Twitter)で使われている短縮リンク(t.co)が機能しなくなってるというものでした。なお、このことについては当サイトでもTom Coates氏の投稿の1週間前に記事を掲載しています。
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Twitterに投稿された写真は残ってる
Tom Coates氏は件の投稿スレッドの中で「2014年にエレン・デジェネレスが投稿したオスカー賞の自撮り写真もTwitterから消えている」と投稿していますが、これも短縮リンクが機能せず単なる文字列になっている(このURLに直接移動しても写真は表示されない)だけで、元の写真のURLを入力すればサーバー上に残っているのを確認できます。
元のURLデータが破壊されたのか?
少なくともX(旧Twitter)のサーバ上に写真データが残っているので、「画像や動画を削除した」というのは正しくありません。問題はやはり「短縮リンク(t.co)が機能していない」ということです。
では次に問題となるのは「短縮されたURLの元のURLはX(旧Twitter)のデータとして残っているのか」です。
ここで「データのアーカイブ(Twitterデータ/Xデータ)には短縮URLとともに元のURLも保存されている(少なくともこの騒動の前は保存されていた)」という情報をいただきました。
Twitterデータ/Xデータをダウンロード
X(旧Twitter)の機能で、これまでにツイートした内容やその他いろいろなデータをまるごとダウンロードできるようになっています。これは設定→アカウント→データのアーカイブをダウンロードからダウンロードできます。
ただ、タイミングや人によると思いますが、ダウンロードのリクエストを送っても実際にダウンロードできるまでには時間がかかります。私の場合は24時間と30分ほどでダウンロード可能になったというお知らせが来ました。
そしてそのダウンロードファイルは約3.5GBというサイズ…。
Twitterデータ/Xデータを確認
ダウンロードしたデータの中に「Your archive.html」というファイルがあり、それをブラウザで開くとウェブ版と似たような見た目で、自分のこれまでの投稿をすべて見ることができます。
t.coが展開されていない投稿をXデータで見てみると…
ちゃんと画像も展開されて見えるようになっていました。
なお、これらの今までに投稿した画像もすべてダウンロードされます。(自分の投稿だけでなく、RTした他人のツイートの画像もダウンロードされます)
なお、上の投稿の画像は383211855692312577-BVFxJvtCAAAJfjc.jpgというファイル名になっており、これのハイフン以降をhttps://pbs.twimg.com/media/の後に付けてhttps://pbs.twimg.com/media/BVFxJvtCAAAJfjc.jpgとすると、Xのサーバー上にある画像を確認できます。
あれ、こんなんでしたっけ? http://t.co/MR7deP2P4x
— orefolder (@orefolder) September 6, 2013
ただ、t.coは展開されるけど表示できなくなってる画像もあります。
画像以外のt.coリンクを確認
画像以外でも、t.coリンクが文字列になってしまってるものを確認しました。
これすごい面白そうなんだよなー。艦これの艦娘カットインとか欲しい。
→カットインマネージャー : スマホにカットインアニメを表示しよう!初音ミクカットインもあるよ!無料Androidアプリ » オクトバ http://t.co/jkROVwUqsu— orefolder (@orefolder) September 25, 2013
これをXデータで見ると
表示はt.coのままですが、リンクが機能しており、これをクリックするとちゃんと元のURLに飛びます。つまり元のURLがXのサーバーにちゃんと保存されているのがわかります。
また、別のファイルを見てみると、短縮URLと元のURL、表示するURLがそれぞれ保存されているのが確認できました。t.coの短縮リンクと元のURLの結びつきも消えてないようです。
というわけで、あくまで自分の投稿に関してのみですが、Xデータ(Twitterデータ)をダウンロードすれば、機能しなくなったt.coリンクも確認できるようです。
復旧し始めてる
…と、ここまで書いてから気づいたのですが、実はこの短縮リンクが機能しない問題、だんだん復旧し始めているようです。
http://t.co/HNubkqk4Ruのドメイン更新完了ー。
— orefolder (@orefolder) September 19, 2013
1週間前の記事でも例として出した上の投稿、2023年8月21日20時50分時点では未だにt.coのURLがリンクされていない状態です。ただ1週間前はこのt.coのURLを直接入力しても「表示する内容がありません」と出てきていました。
が、今現在このURLを直接入力すると、ちゃんと展開先のhttp://android-home.net/へと移動します。どうやら少しずつ復旧しているようですね。リンクもそのうち機能するようになるのではないでしょうか。