InnoViewさんから、モバイルモニター「INVPM406」をレビュー用に提供していただきました。シルバーのアルミ製筐体が美しいモバイルモニターです。
目次(見たいところからチェック!)
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InnoView INVPM406のスペック
画面サイズ | 15.6インチ(16:9) |
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パネルタイプ | IPS(非光沢) |
色域 | 45%NTSC 80%sRGB |
解像度 | 1920×1080 |
リフレッシュレート | 60Hz |
輝度 | 300cd/m2 |
応答速度 | 5ms |
ブラケット素材 | CNCアルミ合金 |
カラー | ブラック/シルバー |
サイズ | 416 × 64 × 282 mm |
重量 | 2.11kg |
その他機能 | VESA(75mm)対応 HDR FreeSync |
パッケージ、内容品
パッケージです。白を基調としています。
内容品一覧です。モバイルモニター本体、スタンドカバー、説明書(日本語)、USB-C to USB-Cケーブル、USB-C to USB-Aケーブル、HDMI to mini HDMIケーブル、電源アダプター、クリーナークロスが入っています。
電源アダプター
電源アダプターはUSB Standard-Aポートがあり、Quick Charge 3.0のロゴがかかれています。もちろんPSEマークもあり、最大12V⎓1.5Aの18W出力です。
急速充電規格も、KM002C LiteとWITRN U3で調べてみました。急速充電規格は、以下の6種類に対応していました。
- Apple 2.4A
- USB BC 1.2(DCP)
- Quick Charge 2.0(5V,9V,12V)
- Quick Charge 3.0(3.6V-12V)
- Samsung AFC(5V,9V)
- Huawei FCP(5V,9V)
簡単な急速充電器としても使えるのはいいですね。
製品本体
モニター本体です。提供していただいたのはカラーはシルバーです。筐体はアルミ合金でできていて、割としっかりしています。左下の黒いものはシールなのではがせます。十分狭額縁です。
パネルは非光沢タイプで、上の写真のように照明が写り込んでもぼやけて映ります。
過去にレビューした、同じInnoViewのモニターと並べてみると、ほんの少しだけ厚くなっています。(最薄部で約5mm)
背面です。背面には、VESAマウント(75mm)の穴が用意されています。モバイルモニターなのにVESAマウントの穴が用意されているのは珍しいですね。
左側に3.5mmのイヤホンジャック、OSDの操作をするダイヤルボタン、電源ボタンがあります。
右側には、mini HDMIポートと、給電と映像入力に対応したUSB Type-Cポートが2つ用意されています。
底面には滑り止め用のゴム足と、スピーカーが付いています。スピーカーはデュアルスピーカーで、このサイズに押し込んでいることを考えれば、割といい方だと思います。もちろん、イヤホンジャックを使えばそちらからのみ出力されます。
スタンドカバー
本製品は、モニター本体にスタンドは付いていません。VESAマウントを使わない場合、付属のスタンドカバーを使って置きます。
カバーには磁石が入っている面があり、そこがモニターの背面とひっつきます。これで、収納時にはディスプレイ面を保護しつつ、スタンドとしても使うことができます。
説明書にも説明がありますが、変形のやり方が分かりづらいので、公式YouTubeチャンネルに上げられている動画を参考にすると分かりやすいと思います。日本語はちょっと不自然ですが、見れば分かります。
デバイスと接続
Androidタブレットと接続
手持ちの機器ではGalaxy Tab S7が画面出力に対応していたので、実際に映してみました。映せる(=DP Alt Modeに対応している)機種はAndroid端末だと多くないので、購入前に確認するのをおすすめします。なお、本製品はUSB-C – Lightningケーブルで接続しても、iPhoneやiPadの画面を映すことはできません。別途、HDMIなどに変換してから接続する必要があります。
対応した機器であれば、USB Type-Cケーブルのみで映像の転送と給電が行えます。ただ、ノートPCのようにしっかりと給電できる機器でなければ、画面の明るさが制限されます。Galaxy Tab S7では、100段階の70まで明るくできましたが、それ以上上げるとディスプレイが再起動してしまいました。70でも割と明るいですが、スマートフォンやタブレットの画面を映す場合には、できるだけ付属の電源を使ったほうがよいです。
画面の向きは出力元と同じなので、端末で向きを変えれば本製品でも同じ画面の向きになります。
PCと接続
本製品はHDRにも対応しています。HDR出力に対応しているPCと接続すれば、HDRを有効にして表示できます。ただ、少なくとも現状のWindowsでは、HDR対応アプリケーション以外を使う際にHDRを有効にすると色味がおかしくなってしまいます。この動作自体は正常で、HDR対応アプリがまだ少ない現状を考えればベターなものではあるものの、全てがHDRコンテンツではない現状では、色味が薄くなるのは避けがたい現象です。HDRを有効にするのは、HDR対応アプリでHDR対応コンテンツを表示するときだけにするのがおすすめです。
Microsoft製のHDRディスプレイ向けキャリブレーションソフトで簡単な補正を行い、カラープロファイルを作成した状態で、YouTubeにあるHDR対応コンテンツを再生してみました。HDRオンとオフを比べると、確かにHDR有効時のほうが明るい部分と暗い部分が両方存在するシーンで、階調が細かく表示できていました。ただ、パッと見で分かるほどの差は無いので、過度な期待は禁物です。
本製品はFreeSyncにも対応しています。対応するGPUのHDMIポートと接続すれば、ティアリングの少ない表示が楽しめます。ただ、最大リフレッシュレートは60Hzなので、ゲームに向いているわけではありません。
まとめ
InnoView INVPM406はモバイルモニターとしては比較的安価で、それでいてHDRにも対応している値ごろ感のあるモバイルモニターです。アルミでできたシルバーの筐体は美しく、しっかりとした感じもあります。
対応端末であればケーブル1本で給電と映像転送ができ、スタンドケースなら表示面の保護も同時に行えるので、特にPCなどと一緒に持ち運ぶ方に向いたモバイルモニターです。
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