Xiaomi Smart Band 7 レビュー:画面が大型化し、時計の常時表示も対応!いよいよ成熟した感がある
Xiaomi Smart Band 7を購入し、1ヶ月ほど使ってきました。Mi Band 3の頃から毎年新しいバージョンに買い替えて5台目となりました。
年々進化しており、今回のXiaomi Smart Band 7では画面サイズとともに本体サイズも大きくなり、また待望の常時表示にも対応しました。ただ機能の増加とともに価格とバッテリー消費量も上がっており、そろそろバランスを見極めないとな、とも感じています。
実際にしばらく使ってみてXiaomi Smart Band 7 の良かったところ、イマイチだったところをレビューしていきます。
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Xiaomi Smart Band 7の特徴、新機能
Xiaomi Smart Band 7は手首に腕時計のように装着して歩数や心拍数などを計測・記録するスマートバンドです。アクティビティトラッカーと呼ばれることもあります。
最近はスマートウォッチとして紹介されることもあります。スマートバンドとスマートウォッチの違いは何かという明確な定義はないと思いますが、私はXiaomi Smart Band 7はスマートウォッチではなくスマートバンドだと思ってます。(サイトのカテゴリとしてはスマートウォッチですが…。)時計の流れをくむスマートウォッチ、活動量計の流れをくむスマートバンド、という考え。
1.62インチの有機ELディスプレイを持ち、歩数や心拍数などを計測・記録するほか、スマートフォンと連携して通知を表示したりもできます。スマホを出さずに通知を確認できるのは案外便利なものです。
Xiaomi Smart Band 7のスペック
主なスペックは以下の通り。
ディスプレイ | 1.62インチ有機EL(192×490)326PPI 輝度:最大500nit(調整可能) |
---|---|
センサー | 高精度6軸センサーとPPG 心拍数6軸センサー低消費電力の3軸加速度計と3軸ジャイロスコープ PPG 心拍センサー |
バッテリー | 180mAh (マグネット充電) |
持続時間 | 標準的な使用時間:14日間以上 |
Bluetooth | Bluetooth 5.2 BLE |
防水性能 | 5ATM耐水(5気圧防水) |
対応OS | Android 6.0 以降、iOS 10 以降 |
大きさ | 46.5 × 20.7 × 12.25 mm |
バンドサイズ | 160-224mm |
重量 | 13.5g |
より詳しくは公式サイトの仕様ページをご覧ください。
Xiaomi Smart Band 7の新機能
Xiaomi Smart Band 7がMi Smart Band 6から追加された機能や変化した点は主に以下の3つです。
- 画面が1.56インチ→1.62インチに大きく
- 時計の常時表示が可能に
- 血中酸素レベルが一日中測定可能に
画面が1.56インチ→1.62インチに大きく
画面サイズが前世代の1.56インチから1.62インチへと大きくなりました。特に横幅が152px→192pxと広がっており、通知表示の文字数も横5文字から6文字へと増えています。
時計の常時表示が可能に
Xiaomi Smart Band 7はバッテリーの節約のために画面表示が消える仕様です。これを簡易表示で常時表示できるようになりました。いつでも見るだけで時間がわかります。
血中酸素レベルが一日中測定可能に
これまでは「寝てる間だけ」だった血中酸素レベルの測定が、1日中自動で行われるようになりました。
細かい点ではこれ以外にも改善点はありますが、主な違いとしてはこの3点です。あとは価格も上がっており、公式オンラインストアでの価格は6,990円です。
外観:画面も本体も大きくなった
Xiaomi Smart Band 7は小さな本体がシリコン製のバンドにはめられた「スマートバンド」です。バンド幅は15mmくらいで普通の時計に比べても細いです。このバンドは簡単に取り外せますし、替えのバンドもAmazon等で簡単に手に入ります。
大きさは46.5 × 20.7 × 12.25 mmで、とても小さいです。Miスマートバンド6(47.4 × 18.6 × 12.7 mm)よりも横幅が増えて、縦幅はほんの少しだけ小さくなっています。
裏面にセンサーなど。ロゴがMiからXiaomiに変わってますね。
サイドはこれまでと同じように溝のようになっています。ここでバンドに本体を固定するわけですね。
バンドストラップは穴にポッチをはめ込む形式です。片手でも簡単に脱着可能。
バンドストラップは交換可能で、AmazonやAliExpressで簡単に手に入ります。
シリコンや布製の多少伸び縮みするようなものなら、Miスマートバンド6までのものでも(だいたいは)流用可能です。金属製など硬いタイプは横幅が違うので流用できません。
画面の見やすさ、操作性
Xiaomi Smart Band 7のディスプレイは1.62インチの有機ELで、輝度は最大500nitです。部屋の中等ではくっきりはっきり見えます。
輝度の調整は段階から無段階へと変わりました。自動調整は相変わらずありません。
最大輝度であれば直射日光でもなんとか見えます。とは言っても見やすいほどではありません。部屋の中で最大輝度は眩しいので、普段は低めで外で見にくければ手で影を作る、という形になると思います。
操作はホーム画面から左右にスワイプで(自分の設定した)ショートカット、上から下へスワイプで通知一覧、下から上でメニューや設定です。微妙に指の動きから遅れてますが気になるほどでもないかな、という印象です。
Xiaomi Smart Band 7でできること
Xiaomi Smart Band 7は歩数や睡眠など様々なものを記録・表示します。またスマホとの連携で各種通知やスマホの一部機能の操作なども可能です。本体のみで可能なことや、スマホアプリを使って設定するものがあります。
できることは、大きく分けて「時計」「スマホ連携」「運動管理」「健康管理」の4つです。それぞれリスト化してみます。
- 時刻の表示
- 天気予報
- アラーム
- ストップウォッチ
- タイマー
- ポモドーロタイマー
- イベントのリマインダ
- 着信やアプリの通知
- 音楽コントロール
- スマホカメラの遠隔操作
- スマホのロック解除(MIUIのみ)
- スマホをマナーモードに
- スマホを探す
- 歩数計
- 110種類の運動(ワークアウト)の記録
- 5種類の運動の自動検出
- PAI(活力指数)の記録
- 呼吸エクササイズ
- VO2 Max
- トレーニング効果・負荷の確認
- リカバリー時間
- 心拍計・24時間心拍数モニタリング
- 血中酸素レベル(SpO2)測定
- 睡眠モニタリング
- 睡眠時の呼吸品質を分析
- ストレスモニタリング
- 月経周期の記録と通知
- 座りすぎ通知
時計
時計の機能としては、(簡易表示ながら)常時表示できるようになったことが大きいですね。特に「時計の代わりに」と購入した人にとっては、いつでも表示されていないと時計の意味がない、と思うようです。
持ち上げれば1.5秒くらいで表示されるのですが、そのラグを待てるかどうかは意見が分かれそう。常時表示はそれなりにバッテリーを消費するので、待てる人なら使わないほうが良さそうです。(私は何日か試して、バッテリー消費量と天秤にかけてバッテリーを取りました。)
ウォッチフェイスは豊富に用意されています。自分で画像を用意して壁紙にするようなものもあります。個人的にはデフォルトのものの中央がアナログ時計ではなく数字になってくれると嬉しかったのですが、そういうものはありませんでした。
ただ、Playストアにはウォッチフェイスを増やせるアプリがたくさんあります。それらを試してみるのもアリです。
スマホ連携
Xiaomi Smart Band 7はスマホと連携して、スマホに来た通知をXiaomi Smart Band 7で表示できます。いくつかの限られたアプリではなく、スマホにインストールされてるアプリから自分で選べます。
横幅が広かったことで、表示する文字数も増えました。Miスマートバンド6が5文字×12行程度だったのに対し、Xiaomi Smart Band 7は6文字×12行程度を表示できます。もちろんスクロール可能です。
LINEなどでは通知の表示から直接返信できます。いくつか返信例が表示されるので、それをタップするだけです。(Androidだけかもしれません)
正直、この横5文字が横6文字になった、というのがXiaomi Smart Band 7での最大の改善点だと思います。1文字の違いは結構大きいです。
運動管理
運動に関しては、けっこう細かく記録や数値を出してくれます。ただこれらは結果や分析をスマホでしか見られません。パソコンでできると嬉しいのですが、スマホで完結してしまうのが良くも悪くも、ですね。
なお、GPSは付いてないので、ルートを記録・表示するにはスマホを持って走ったり歩いたりする必要があります。
運動後にその回復にかかる時間(リカバリータイム)を表示してくれるのは面白いです。
健康管理
健康管理として1日の歩数や睡眠時間の記録が便利です。睡眠記録は途中で起きた場合も記録してくれて、案外正確です。まぁ、これらの記録を活かせるかどうかは、人次第ですね。
心拍数の24時間記録のほか、血中酸素レベルも24時間測定できるようになりました。ただ、これらはバッテリーの消費も激しいので、設定でオフにしたり頻度を少なくできます。
健康な人だと自分には必要ないかな?と思うかもしれません。私の場合は昨年この機能のお陰で自分の体調不良に確信を持てて病院へ行きました。意外と役に立つ日が来る(来てしまう)かもしれませんよ。
バッテリーと充電:自分でバランスを選ぶべし
Xiaomi Smart Band 7のバッテリーは180mAhです。Miスマートバンド6よりも増えているのですが、減りは速いです。画面が大きくなってること、そして機能が増えたことによります。
バッテリー消費の激しい機能については、設定からオンオフできたりするので、自分で必要な機能・不要な機能を選ぶといいです。
スペック上は、標準的な使用で14日もつと書かれています。設定にもよりますが、私の場合は1日10%以上減っていて、1週間ももたないくらいでした。これまでMiスマートバンドを使ってきた人ほど、どの機能を残すか考えなくてはならないと思います。
充電は以前と同じくマグネットで貼り付く専用充電器です。以前のものと互換性があるので、私はMi Band 5から(たぶん)同じものを使い続けてます。
洗面所に設置して、お風呂に入ってる間に充電するようにしています。シャワーで終えると大体15%くらい充電されていますね。これで1日のバッテリー使用量が賄えれば良いのですが、いろいろ機能を使っているとそうも行きません。
とりあえず今は時計の常時表示をオフにしました。これでバッテリー消費量が目に見えて改善されるので、これで様子を見ています。
まとめ
Xiaomi Smart Band 7をしばらく使ってみての良かったところ、イマイチだったところをまとめます。
- 画面が大きくなり通知が見やすい
- 時計の常時表示に対応
- これまでのバンドも使えなくはない
- バッテリーの持ちがかなり悪くなった
- 大きくなった分、見た目の存在感も増した
- 価格が高くなってきた
先にも書いた通り、Miスマートバンドからの目立つ改善点は画面の大型化と時計の常時表示です。ただ、そのお蔭でバッテリーもかなり犠牲にしてしまってるのが残念なところ。とは言っても、毎日充電が必須というわけではないので、そういったスマートウォッチに比べれば、まだまだバッテリーに関してのアドバンテージはあります。
バッテリー消費の他に価格が高くなってきたこともいまいちなポイントです。最初のうちは3,000円程度で購入できたと思うのですが、毎回1,000円ずつくらい上がっており、Xiaomi Smart Band 7(日本版)の価格は6,990円です。これでもまだ安いというレビューも見られますが、個人的にはだいぶ高くなってしまった、もう気軽に試してみてとは言えなくなってしまったと思います。
画面の大型化と時計の常時表示にどこまで価値を見いだせるかによりますが、今選ぶなら、セールで安くなることもあるMiスマートバンド6も検討したほうが良いのでは、というのが正直なところです。(私自身も6に戻そうかなぁ?なんて考えてます。)ただバッテリーの劣化もあるので、なかなか悩ましいところです。
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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。
様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。
スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。