EarFun Air S レビュー:マルチポイント対応でANC、防水、ワイヤレス充電もある使い勝手の良いイヤホン

EarFunより、マルチポイントやノイズキャンセリングに対応した完全ワイヤレスイヤホン「EarFun Air S」をレビュー用に提供していただきました。

6千円台の価格でノイキャンに防水、ワイヤレス充電とそろったところに、さらにマルチポイントまで対応してるのは驚きです。お手頃な価格ながら使い勝手をよくする機能を積極的に採用するEarFunらしいイヤホンです。

Amazonでの価格は2022年7月19日時点で6,999円。ここに1,400円オフのクーポンがあるので実質5,599円です。この機能でこの価格はなかなかお買い得です。

良いところ
  • ノイキャン・防水・ワイヤレス充電対応
  • マルチポイント対応なので2つの機器で利用可能
  • ゲーム(低遅延)モードあり
  • aptX対応
イマイチなところ
  • ノイキャンは控えめ
  • 専用アプリは機能がまだ発展途上
  • 着脱検知なし

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ベーシックながら表面処理がカッコいい

イヤホン本体とケースのほか、サイズ違いのイヤーピース×3組、USBケーブル、掃除用綿棒、マニュアル類が同梱されています。

ケースは丸い小石のような形をしています。ケースもイヤホン本体も、ベーシックな形です。以前レビューしたEarFun Air ProEarFun Air Pro 2とほぼ同じ形です。

ケースの底面にスペック等が書かれており、背面にUSBポートがあります。充電はUSB-CまたはQiワイヤレス充電です。

イヤホン本体は、小さく棒が付いたタイプです。イヤーピースは最初からついてるもののほかに3種類の大きさのものが付属しています。

棒部分の外側がメタリックになっており、ちょっと紫入ってる?という色がなかなかカッコいいです。

メタリック風な部分は表の見える部分だけです。この2層になっているのがまた良い感じです。

スペックと操作

EarFun Air Sは10mmダイナミックドライバーを搭載し、アクティブノイズキャンセリング(ANC)にIPX5防水、Qiワイヤレス充電、そしてマルチポイントにも対応した完全ワイヤレスイヤホン(TWS)です。バッテリーはイヤホン本体で最大6時間、付属の充電ケースを合わせて使うと、最大30時間の音楽再生が可能。

■主な仕様
Bluetooth Bluetooth 5.2
Bluetoothプロファイル A2DP, AVRCP, HFP, HSP
通信距離 最大 15m(人体、金属、壁などの障害物や電波状態によって変動します)
対応コーデック SBC, AAC, aptX
バッテリー容量 40mAh×2(イヤホン) / 500mAh(充電ケース)
再生可能時間 ANC オフ:イヤホン本体:最大6時間、充電ケース使用時:最大30時間
ANC オン:イヤホン本体:最大5時間、充電ケース使用時:最大25時間
充電方式 USB-C、Qiワイヤレス充電
充電時間 イヤホン:約1時間 / 充電ケース:約2時間(USB-C)約3.5時間(Qi)
防水 IPX5
サイズ 56mm × 65mm × 31mm
重さ 約52g(充電ケース含む)
機能 ノイズキャンセリング:◯、外音取込:◯、片耳使用:◯、装着検出:✕、専用アプリ:◯

イヤホンによる操作はタッチセンサー方式です。反応する範囲は割と広いので、慣れれば操作は簡単です。

L R
再生/一時停止 2回タップ
次の曲 3回タップ
前の曲
音量アップ 1回タップ
音量ダウン 1回タップ
電話の応答・切断 2回タップ
音声アシスタント起動 2秒触れ続ける
ANC/外音取込/ノーマル切替 2秒触れ続ける
低遅延モードオンオフ 3回タップ

デフォルトでは「前の曲」に対応する動作がありませんが、アプリによるカスタマイズで設定できます。

ノイキャンありで5時間、なしで6時間再生可能なバッテリー

EarFun Air Sのバッテリーは、スペック上ではノーマルモードなら最大6時間、ANCオンで最大5時間もつとなっています。ケースを入れれば最大30時間もつので、これだけあれば十分です。

充電に関してはUSB Type-CとQiワイヤレス充電が可能です。イヤホンの充電はやっぱりワイヤレス充電が便利でいいですね。USB-Cであれば急速充電が可能で、10分の充電で120分の音楽再生が可能になります。

マルチポイントに対応

EarFun Air Sはマルチポイントに対応しています。これは2つの機器に同時に接続できるという機能です。PCとスマホに接続して、家にいるときはPCの、外に出るときはスマホの音楽を聞けます。また、スマホとタブレットに接続して、タブレットで動画を見てる最中にスマホに電話がかかってきても、そのまま出ることができます。

複数の機器を使っている人にはマルチポイントはかなり便利です。私も今までPC用とQuest用で2つイヤホンを使っていたのですが、これを1つに統一できそうです。6千円台のイヤホンでこの機能が使えるのはありがたいです。

ノイズキャンセリングは控えめ

EarFun Air Sはノイズキャンセリング機能搭載…なのですが、その効果はあまり大きくありません。前作のEarFun Air Pro SVでは最大40dBのノイズを低減だったのが、EarFun Air Sでは最大30dBになっています。ノーマルに比べると効いてるのはわかりますが、まぁあまり期待しないほうが良いですね。

外音取り込みモードはしっかり機能しており、外の音がちゃんと聞こえます。よくある無理やり外の音をうるさくしたようなものではなく、比較的自然に聞こえます。

専用アプリは機能少なめ

Google playEarFun Audio
EarFun Audio
制作: Earfun Technology (HK) Limited
価格: 無料

ダウンロード

EarFun Air Pro SVは専用アプリ『EarFun Audio』に対応しています。

アプリからノイキャンの切り替えやゲームモードのオンオフのほか、装着方法やマニュアルの確認、イコライザで音の調整もできます。

タッチ動作のカスタマイズも可能で、「トリプルタップ」と「長押し」を左右それぞれで変更できます。選べる動作は「前の曲」「次の曲」「音声アシスタント」「ゲームモード」「ノイズキャンセルモード切替」。

カスタマイズできる項目が「トリプルタップ」と「長押し」だけなのが少し残念です。

ゲームモード(低遅延モード)

EarFun Air Sは左イヤホンを3回タッチでゲームモード(低遅延モード)がオンになります。

左:ゲームモードオフ 右:ゲームモードオン

オーディオテスター』で遅延具合を確認してみると、ゲームモードオフの場合はだいたい+250msくらいでした。ゲームモードをオンにすると100ms程度まで縮まります。

いくつか動画を見たところ、ゲームモードオフでもそんなに違和感ありませんが、オンにするともっとしっかりとタイミングが合ってるのがわかります。シビアな音楽ゲームで使えるかはわかりませんが、それ以外では遅延による違和感は感じないと思います。

まとめ

EarFun Air Sを実際に使ってみて、私が感じた良かったところイマイチなところを改めて。

良いところ
  • ノイキャン・防水・ワイヤレス充電対応
  • マルチポイント対応なので2つの機器で利用可能
  • ゲーム(低遅延)モードあり
  • aptX対応
イマイチなところ
  • ノイキャンは控えめ
  • 専用アプリは機能がまだ発展途上
  • 着脱検知なし

EarFunのイヤホンはこれまでもノイキャン・防水・ワイヤレス充電と、私の欲しい物が揃っており印象は良かったです。それが今回はマルチポイントも対応して、それでいて価格は6千円台とお手頃なのがいいですね。

ただ、この安さのためなのか、ノイキャンについてはこれまでのシリーズに比べて弱めに感じました。ここを重視する人はEarFun Air Pro SVなどを選ぶと良いかもしれません。

そこまで音にはこだわらないけど、便利に使えてそのわりに安いイヤホンが欲しい、という人にオススメできるイヤホンです。

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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。

様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。

スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。

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