OPPO Reno7 Aをメーカーよりお借りして1週間ほど使ってみました。ちゃんとしたレビューとしては少し短めの期間ですが、ここまで使ってきて感じた良かったところ、イマイチだったところなどをお届けします。
Snapdragon 695 5Gを搭載し、90Hzの6.4インチディスプレイ、6GBのRAMと128GBのストレージ、4,500mAhのバッテリーでおサイフ・防水・eSIM対応と、そつなく使いやすいスペック。そして厚さ7.6mm重さ175gという軽量さが魅力のスマートフォンに仕上がってます。
目次(見たいところからチェック!)
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概要と外観
OPPO Reno7 Aは2022年6月23日にOPPOから発売されるスマートフォンです。90Hz駆動の有機ELディスプレイに6GBのRAMと128GBのストレージを搭載し、おサイフケータイやIPX8防水、eSIMにも対応した安価でしっかり使える5Gミドルレンジの端末です。
AmazonやOPPO公式オンラインショップ、家電量販店のほか、mineoやIIJmioといったMVNO、キャリアではau・UQ mobileにY!mobile、楽天モバイルが取り扱っています。
カラーバリエーションはドリームブルーとスターリーブラックの2色。今回お借りしたのはスターリーブラックです。ブラックではありますが、光の当たり具合でわりと青く見えます。なのでドリームブルーと名前を間違えそうになります…。なお、ドリームブルーは白から薄い青へのグラデーションを持つカラーです。
背面はOPPO Glowという独自加工がなされており、まっすぐ見るとメタル的な雰囲気ですが、光が当たると星空のような輝きが出てきてカッコいいです。
マットな質感なので指紋も付きにくくなっています。サラサラしており、何の気なしにさわさわしてしまいます。
右側面に電源ボタン。
左側面に音量ボタンとSIMスロットです。
SIMスロットは片方がMicroSDカードと排他になっています。
下側にイヤホンジャックとUSBポート、スピーカーです。
カメラ部分は2段階で出っ張っており、机の上に置いて操作すると多少ガタガタします。2段階に分けるのは、少しでも出っ張ってる印象を薄くするためなんですかね?
正面から見ると、下ベゼルだけ他に比べて太めで、ここだけは残念です。まぁ実際に使ってるとあまり気にしないものですし、どう思うかは好みもありますね。
全体的に今までのReno Aシリーズに比べて高級感があり、カッコいいです。背面は何度も触ってしまいますし、側面がフラットなどでカッチリしたイメージもあります。この見た目だけでも、買う動機になり得ますね。
スペックとパフォーマンス
OPPO Reno7 AのスペックはSoCにSnapdragon 695 5Gを搭載し、RAMは6GBでストレージは128GB、ディスプレイは約6.4インチでフルHD+の有機EL(AMOLED)、バッテリーは4,500mAhを搭載します。カメラは約4,800万画素メインカメラに超広角カメラとマクロカメラのトリプルカメラ構成です。また、おサイフケータイや防水、eSIMにも対応します。
その他、主なスペックは以下の通りです。
OS | ColorOS 12 based on Android 11 |
---|---|
CPU | Snapdragon 695 5G |
RAM | 6GB |
ストレージ | 128GB |
外部メモリ | microSDXC (最大1TBまで) |
ディスプレイ | 6.4インチ 2400×1080 (FHD+) 有機EL リフレッシュレート最大90Hz、タッチサンプリングレート最大180Hz |
メインカメラ | [広角]約4,800万画素(F値:1.7) [超広角]約800万画素(F値:2.2)、画角120° [マクロ]約200万画素(F値:2.4) |
フロントカメラ | 約1600万画素 (F値:2.4) |
バッテリー | 4500mAh USB Power Delivery2.0(18W) |
サイズ | 約159.7 × 73.4 × 7.6 mm |
重量 | 約175g |
生体認証 | 指紋(画面内)、顔 |
防水防塵 | IP68 |
SIM | nanoSIM+eSIM 排他的デュアルSIMスロットSIM1(nanoSIM)+SIM2(nanoSIM)/microSD ※au/UQ mobile/ワイモバイル版は、シングルSIMスロット(nanoSIM+microSD)です。 |
対応バンド | 2G: GSM 850/900/1800/1900MHz 3G: UMTS(WCDMA) Band 1/4/5/6/8/19 4G: TD-LTE Band 38/40/41/42 4G: LTE FDD Band 1/3/4/5/8/12/17/18/19/26/28 5G: n3/n28/n41/n77/n78 |
その他 | イヤホンジャック、おサイフケータイ |
より詳しいスペックは公式サイトをご覧ください。
ベンチマーク結果
各種ベンチマークの結果は、AnTuTu Benchmark(v9.4.0)が385,177点、Geekbench 5がシングルで684点、マルチで1,991点、3DmarkはWild Lifeで1,210点、PCMarkのWork 3.0 performanceは8,351点でした。
似た点数のほかのスマホと比べると以下の通り。
SoC | AnTuTu | Geekbench | 3DMark | PCMark | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
RAM | Single | Multi | PERF | BATT | |||
Redmi Note 11 Pro 5G | SD 695 6GB |
390910 | 691 | 2074 | 1206 | 10296 | 16h 17m (60Hz) 12h 51m (120Hz) |
Pixel 5 | SD 765G 8GB |
385181 | 598 | 1531 | 933 | 9316 | 12h 16m |
OPPO Reno7 A | SD 695 6GB |
385177 | 684 | 1991 | 1210 | 8351 | |
OPPO Reno5 A | SD 765G 6GB |
375310 | 618 | 1757 | 1684 | 8995 | 11h 08m |
Pixel 5a | SD 765G 6GB |
384151 | 587 | 1341 | 1672 | 8450 | 16h 40m |
AnTuTuの数字で見ると、前機種のReno5 Aとほとんど変わりません。3Dmarkで見るとむしろReno5 Aのほうが良かったりします。なのでスペック的な意味ではReno5 Aから買い替えるのはあまり意味がないかもしれません。
そのほか、当サイトでレビューしてきた端末のベンチマーク結果は以下のページにまとめています。こちらも参考にどうぞ。
操作感
実際に使ってみると、かなり軽快に動いてくれます。ゲームなど重い作業はやらないのでわかりませんが、普段使いで動作に不満はありません。Twitterしてると微妙に引っかかるときもあるのですが、これはむしろTwitterアプリの問題かもしれません。
Widevine CDN
WidevineのセキュリティレベルはL1で、AmazonプライムビデオなどでHD高画質での再生も可能です。
ディスプレイ
OPPO Reno7 Aのディスプレイは約6.4インチのフルHD+(2400 x 1080)の有機EL(AMOLED)です。縦横の長さは横67.0mm、縦141.6mmです。リフレッシュレートは60Hzと90Hzが選択可能。多少バッテリー消費に響きますが、90Hzに設定するほうが滑らかなのでおすすめです。
ただ、画面の明るさ(最大輝度)については、デフォルト設定時の最大輝度が600nitと、ライバル機種に比べると少し暗めです。室内では問題ありませんが、日中の晴れた屋外だとツラいものがあります。
画面の色は多少調整が可能です。また、アイコンフォートという機能でブルーライトを低減するフィルターを掛けられます。これはクイック設定パネルからオンオフしたりスケジュールも可能。夜は睡眠に影響がないように自動でオンにしておくといいでしょう。
指紋認証と顔認証
OPPO Reno7 Aの生体認証は指紋と顔に対応しています。
指紋認証
指紋センサーは画面内のタイプで、反応は上々。めちゃくちゃ速いというわけではありませんが、十分実用的です。画面内指紋センサーの場合、どこにセンサーがあるのか(画面オフ状態だと)わかりにくいという欠点があります。OPPO Reno7 Aの場合は少し動かすとセンサー位置が表示されるので、あまり位置を探すことはありません。(さすがに画面を見ずに解除は難しいです。)
顔認証
顔認証もスピードは十分です。画面オンになったときにロック画面が一瞬だけ見えて、それからホーム画面に移動します。(解除だけでロック画面に残る設定も可能。)
「端末を持ちあげたら画面オン」の機能もあるので、組み合わせれば顔の前に持ってくるだけで画面オン→ロック解除までできます。
カメラ
OPPO Reno7 Aのカメラは48MPメイン(f/1.7)に視野角120°の超広角(8MP/F値2.2)、マクロカメラ(2MP/F値2.4)のトリプルカメラ構成です。
グリッド線はもちろん、水準器機能、ウォーターマークもあり、「その他」に含まれる項目も自分で下部のメニューに加えてカスタマイズ可能です。タイムラプス、夜景、ポートレートといった機能は普通にあります。Googleレンズのボタンもあるので、カメラアプリからQRコードの読み込みも簡単です。
実際に撮った写真をいくつか紹介します。
メインカメラ
きれいによく撮れてる印象です。派手さはないですけど、普通にいい感じです。
室内でも比較的明るく撮れます。届いた新しいガジェットをTwitterにアップするときも明るくきれいな写真で自慢できます。
食べ物
普通の家の照明の下で撮っても悪くない…と思います。
AI補正を入れると、より明るくくっきりします。スマホ上で見るとあまり違いがわからないのですが、大画面で見るとけっこう変わりますね。派手になりすぎず、自然に補正されてると思います。
超広角
超広角カメラの画角は120°です。かなり広く撮れますね。部屋の中で全体を撮るのにも便利です。
マクロ
マクロは200万画素しかありませんし、大きな画面で見ると画質の悪さも見えてきます。スマホの画面で軽く見るくらいなら気になりませんが…。
ポートレート
外でちゃんとしたポートレートを撮ったわけではないのでなんとも言えないのですが、なかなか悪くないんじゃないかと。プレビューの段階で背景がボケてくれるので仕上がりがイメージしやすいです。
夜景
夜景モードはあるものの、それなしに普通に撮っても(ある程度明かりがあれば)わりとキレイに明るく写ります。
条件が合えば、夜景モードでかなり変わることもあります。
こちらは夜景モード使用。左の写真は、通常モードで撮影すると一番手前の照明が大きく白飛びしてしまったのですが、夜景モードならある程度抑えられます。
猫様。
ColorOS 12 based on Android 11
デフォルトのホーム画面はすべてのアプリが表示されるタイプですが、設定でアプリドロワーのあるタイプにもできます。プリインストールのアプリもだいたいはアンインストールや無効化が可能です。
OPPO Reno7 AはAndroid 11ベースのColorOS 12を搭載します。XiaomiのMIUIなどのように元のAndroidからかなりカスタマイズされたものになりますが、比較的わかりやすいでしょう。
ちなみに、ホームアプリをデフォルト以外のものにしても、ちゃんとジェスチャーナビゲーションと共存できます。
壁紙やテーマの適用だけでなく、アイコンの色や形も自分らしく変更できるのは楽しいです。
便利な機能もいろいろあります。
ちょっとあれ?と思ったのは電源ボタンです。デフォルトでは電源ボタンを0.5秒押した時点でGoogleアシスタントが起動、そのまま押し続けて合計3秒で電源メニューが表示されます。(電源メニューの後方にGoogleアシスタントの画面が出たまま)
これは設定からGoogleアシスタントの起動をオフにできます。ただし電源メニューが開くまで3秒長押しという時間は変わりません。通常のスマホだと1~2秒の長押しで電源メニューが開くので、これはちょっと長いですね。まぁ電源を切ることは頻繁にあるわけでもないので気にしない…というのがいいのかもしれません。
OPPO Reno7 Aの良かったところイマイチなところ
OPPO Reno7 Aを使ってみて感じた良いところとイマイチなところをまとめてみます。
- 背面がカッコいい!ちょっぴり大人な雰囲気
- 重量が軽い
- おサイフケータイはもちろん、防水、eSIMに対応
- 必要十分なスペック
- わりと自然にキレイに写るカメラ
- 前機種からのスペックアップポイントが少ない
- 36ヶ月使える、というわりにAndroid 11ベースのOS
- 急速充電は18W
前機種と比較すると
1年前に発売されたOPPO Reno5 Aと比較すると、もちろん外観やディスプレイが液晶→有機ELになったなど違いはあるのですが、ベンチマーク的にはそこまで差がないのは残念です。
また、OPPO Reno7 AはAndroid 11ベースです。Reno5 Aはもう4月5月にAndroid 12になっているのですが、それより後に発売されるReno7 AがAndroid 11スタートというのは、今後も含めて不安があります。(Android 12へのアップデートはすでに予定されているようです。)
今から買うのならReno7 Aだと思いますが、Reno5 Aを持っている人は「どうしても有機ELがいいんだ」という以外は買い替えの必要はないと思います。Reno7 Aの前にReno5 Aを長く使ってあげましょう。
ライバル機種と比べると
XiaomiのRedmi Note 11 Pro 5Gが67W充電と言ってる中でOPPO Reno7 Aは18Wです。18Wでも10%からフル充電まで1時間半くらいだったので悪くないのですが、比べてしまうと…。もちろん、普通のUSB PD対応充電器が使えるという利点はあるのですが、わかりやすい数字で比較されてしまうと弱いですね。
全体的によくできた優等生タイプのスマホ
イマイチだったところを少し書きましたが、逆に言えば気になったのはこれくらいです。あまり悪いところがないスマホだと感じました。
特別何かが優れてるだとか尖ってるというわけでもないので、万人に受けやすい(けどこだわりのある人には刺さりにくい)優等生タイプのスマートフォンなのかな、という印象です。
まとめ
OPPO Reno7 Aはそつなく何でもこなす、普段使いとしては扱いやすいスマートフォンです。ゲームなど高負荷なことをやらないのであれば、多くの人にオススメできます。
個人的には軽さと背面の良さだけで買ってもいいな、と思えるスマホでもありました。今回はスターリーブラックを触らせてもらいましたが、ドリームブルーも気になりますしね。
今回は約1週間という短い期間だったのでまだまだ見えてこなかった部分もあると思います。他の人のレビュー記事もどうぞ参考にしてください。
本記事に記載された内容は記事公開時点のものであり、必ずしも最新の情報とは限りません。記事をご覧いただく際には、最新の情報を確認するようお願いいたします。
OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。
様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。
スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。