対応周波数の違いによる端末価格の比較や覆面調査の結果など、総務省の資料が興味深い
総務省は4月25日、競争ルールの検証に関するWG(第29回)および消費者保護ルールの在り方に関する検討会(第39回)を開催しました。この会議の資料がウェブ上で公開されており、なかなか興味深い内容となっています。
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対応周波数の違いによる端末価格の比較
ここ最近、同じ機種でもキャリアによって対応する周波数が違っていることが問題として挙げられています。同じXperia 1 IIIでも、ドコモ版はバンド19に対応しているがau版とソフトバンク版は対応してない、というようなものです。
これは自社で使わない周波数に対応することによるコストの増大という面もありますが、では幅広い周波数に対応したSIMフリー版との価格差は?という調査です。
資料ではサムスンのGalaxyシリーズ(Galaxy Z Fold3 5G、Galaxy Z Flip3 5G、Galaxy S22 Ultra、Galaxy S22、Galaxy S21+、Galaxy S21)とソニーのXperiaシリーズ(Xpera 1 III、Xperia 5 III、Xperia 5 II)のついて、それぞれ価格と対応周波数帯がまとめられています。
Galaxyシリーズは複数キャリアの周波数に対応した端末として韓国での価格を出していますが、これはFeliCa対応など周波数以外での差異も大きいのでそれほど当てにしないほうが良さそうです。
Xperiaで見ると、3機種全てでSIMフリーモデルのほうがキャリア版の平均よりも安くなっています。ただキャリア版の中でも価格差は大きく、とくにソフトバンク版は3機種全てで最高額となっています。
電気通信事業法第27条の3の規律の遵守状況に係る覆面調査の結果
キャリア4社が代理店等での販売において電気通信事業法第27条の3に違反していないか、覆面調査が行われており、その結果が公開されています。
ドコモ・au・ソフトバンクの3社は昨年も調査が行われています。ドコモとauは昨年多かったのがずいぶん少なくなりました。ソフトバンクは昨年は比較的少なかったのが、今年は割合がむしろ微増しています。
違反の内容については、総務省の資料をご覧ください。
「携帯電話販売代理店に関する情報提供窓口」等に寄せられた情報
総務省はホームページ上に「携帯電話販売代理店に関する情報提供窓口」を開設し、一般の方からの情報を募集しています。これに寄せられた内容もまた興味深いものがあります。
実際の資料ではもっと多くの情報があります。興味があれば、ぜひ総務省のページからご覧ください。
参考情報
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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。
様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。
スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。