AfterShokz OpenMove:耳を塞がないのでランニングにも最適な骨伝導イヤホンのエントリーモデル
Shokz(AfterShokz)の骨伝導イヤホン「OpenMove」を購入しました。骨伝導イヤホンは、耳をふさがず頬骨を通して内耳に音を伝えるというイヤホン。以前から興味はあったところ、セールで安くなっていたので購入してみました。
在宅仕事時やランニング中など、周りの音も聞こえていてほしい状況で使えるのではないかと期待しての購入です。実際に使ってみて、良かったところイマイチだったところが見えてきました。
- 耳をふさがず、周りの音にプラスして聴こえる新感覚
- 軽くて長時間装着できる
- サイズ調整できず、服と干渉する
- 音漏れは若干ある
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BGMをプラスする新感覚
一見するとネックバンド型のイヤホンに見えます。
実際に装着するときは耳に入れず、その前の骨のあるところに当てるようにします。これでしっかりと音が聞こえてくるから不思議です。
骨伝導イヤホンなので、普通のイヤホンにあるようなスピーカー穴のようなものはなく、つるつるです。
実際にこれを付けて音楽を聴いてみると、最初は耳の中に入れてないのに音が聞こえて不思議です。耳元で鳴っているというよりも、周りの空間に音が流れている印象。
この状態で外に出たり、何かしらの生活音がする場面になったとき、また新しい感覚を味わいました。イヤホンのように音が広がっているのに、周りの音もちゃんと(普通に)聞こえるのです。街なかで音楽が流れてるのと似ています。
普通のイヤホンと違って遮音性がないので周りの音がちゃんと聞こえます。なので車通りが激しい場所など周りが激しいとイヤホンの音はほぼ聞こえません。
ランニングで使うのにピッタリ
ランニングするときは危険予測のためにも「周りの音が聞こえる」ことが重要です。そういう意味では骨伝導イヤホンは周りの音も音楽も聞こえるので最適です。
また、通常のランニングはもちろん、激しめに首を振ってもイヤホンがずれ落ちることはありません。しっかりホールドされているので安心です。
OpenMoveはIP55の防水性能があるので、ランニングでの汗や軽い雨も問題ありません。
周りの音が聞こえる、ズレ落ちない、防水、とランニング用イヤホンに必要なものが揃っています。ちなみにバッテリーも6時間もつようなので、フルマラソンでも十分耐えられるくらいです。(上位モデルになるともっと増えるのでより安心ですが…。)
耳栓で変わる音
AfterShokz OpenMoveで音楽を聴いた時、最初はごく自然に聞こえるのに驚きました。骨伝導ということで「聞こえるには聞こえるけどなんかくぐもった音になるんじゃない?」と心配もしていたのですが、杞憂でした。いい音!というわけではありませんが、普通に聴ける音です。
骨伝導イヤホンというと、3,000円程度で変えるゲオのものが話題になったこともありました。ほかにもけっこう安価で買えるものがあります。ですがそれらのレビューを見ると「骨伝導と言うよりも耳元で小さいスピーカーが鳴ってるだけ」というものがあります。
AfterShokz OpenMoveも音漏れがないわけではありませんが、聞こえる音は普通のイヤホンで聞くのと変わりなく、「耳元で鳴ってる」感はありません。以前レビューした耳を塞がず耳元で鳴るイヤホンは「耳元で鳴ってる」感がありましたが、それとは明らかに違います。
付属のイヤープラグ(耳栓)を装着すると周りの音が消え、音楽だけに集中できます。こうなると低音が強調されてくぐもった印象の音になるので、イコライザで専用の「イヤプラグモード」が用意されています。
後ろに回ったバンドが気になる
ちょっと気になったのが後ろのバンドの長さ。けっこう長いんです。頭の大きさも人それぞれなので余裕持って作られてるのですかね。
これが長くて後ろに飛び出る形になるので、上を向いたりすると後襟に引っかかったりします。パーカーなど着ていても引っかかると思います。引っかかることで装着位置が多少ずれても聞くことに大きな支障はありません。ただ、細かく気になりますし、それを恐れて首の動きを最小限にしようとしてしまいます。
もうちょっとジャストサイズだったり、長さ調整できるような仕組みが欲しいところです。一応、上位モデルのAEROPEXには「AEROPEX PLAY」という子ども向けのものがあり、これなら大人がジャストサイズくらいらしいです。
AfterShokz OpenMoveの良かったところ・イマイチなところ
AfterShokz OpenMoveを実際に1週間ほど使ってみて、私が感じた良かったところイマイチなところをまとめます。
- 周りの音も聞こえる(ながら聞きやランニング、テレワークにGood)
- IP55の防水で軽い雨や汗にも強い
- マルチペアリングで2つの機器と接続可能
- 普通に聴ける音質
- 後ろ側でバンドが引っかかる
- 若干の音漏れ
- 初心者的にどう装着すればいいのかわからない
だいたい上の方で書いたことですが、それ以外のポイントについても少々。
マルチペアリングで2つの機器と接続可能
AfterShokz OpenMoveはBluetoothで2つの機器と接続できます。PCとスマホで接続設定しておき、家ではPC接続、外ではスマホと接続というのが、特に切り替え操作なく可能です。(最初の設定はちょっと面倒ですが…。)
若干の音漏れ
骨伝導ではありますが、若干の音漏れはあります。周りに人がいて静かなところでは音量に気をつけたほうがいいかもしれません。
初心者的にどう装着すればいいのかわからない
OpenMoveはAfterShokzの製品の中でもエントリークラスの骨伝導イヤホンです。私のように初めての骨伝導という人もいるでしょう。そういう人のために何かしらの初心者マニュアルのようなものが欲しいと感じました。
製品パッケージの写真などで耳の前辺りに装着すればいいというのはわかるのですが、もう少し具体的に、どういうポイントにどう装着するのがいいかという情報が欲しかったですね。(個人的には耳珠に軽く当たるくらいがいいかな?と思ってます。)
まとめ:ながらやランニングなど目的がある人向き
AfterShokz OpenMoveは私にとって初めての骨伝導イヤホンです。目的としてはランニング時に周りの音と一緒に音楽を聴くというものでしたから、かなりバッチリでした。
在宅仕事で来客のインターホンに気づきたいという人にもぴったりだと思います。(私の場合は数時間使ってると当たってる部分が煩わしくなってくるので通常のイヤホンやヘッドホンと使い分けながら、が良さそうです…。)
通常価格で約1万円とけっこうなお値段するのがネックですね。セール時には少し安く買えるので、そういうタイミングを上手く利用したいところ。ランニング中に音楽を聴きたい人にはかなりおすすめです。
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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。
様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。
スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。