Androidのちょっとした隠し機能イースターエッグをAndroidバージョンごとに振り返る

Androidスマホには昔からバージョンごとにちょっとした隠し機能「イースターエッグ」があります。ほとんど意味のないものからゲームとして遊べるものまでいろいろあるので、振り返ってみたいと思います。

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イースターエッグの出し方

Androidのイースターエッグはバージョンによって異なりますが、その出し方は共通しています。

バージョンや機種によって道のりは多少異なりますが、システム設定のデバイス情報の中にあるAndroidバージョンを3回ほど連続でタップすると起動します。

それでは、各バージョンのイースターエッグを紹介していきます。

Android 2.3.x : Zombie Art

Android 2.3.x Gingerbreadのイースターエッグはかなりシンプルに、上の画像のようなゾンビの絵が表示されるだけのものです。ドロイド君の隣りにいるのはジンジャーブレッドのゾンビですね。タップすると「Zombie Art by Jack Larson」と作者名が表示されます。

Android 3.x : Android Honeybee

Android 3.x Honeycombのイースターエッグはドロイド君が扮するHoneybeeが表示されます。タップするとREZZZZZZ…と鳴き声が…。Android 3.xはタブレット用のバージョンで、私も触ったことないです。上の画像は後述するこれまでのイースターエッグを楽しめるアプリを使っています。

Android 4.0 : Nyan Droid

Android 4.0 IceCreamSandwichのイースターエッグは、まずIceCreamSandwichとなったドロイド君のドット絵が表示されます。これを長押しするとだんだん大きくなって、右画像のように大量のドロイド君が左から右へと流れていきます。

ちなみにこれは当時流行っていた(?)Nyan Catという動画のパロディーです。この頃のGoogleは流行に敏感だったようですね。(Nyan Catは2011年4月6日、Android 4.0は2011年10月18日)

Android 4.1-4.3 : BeanBag

Android 4.1 JellyBeanのイースターエッグは、画面に表示されたジェリービーンズのドロイド君をタップすると、画面全体にジェリービーンズが散らばります。これらは自分の指ではじくことができます。弾いたからといって何があるわけでもありませんが、これが初めてユーザー側で何かしらの操作ができるイースターエッグとなりました。

Android 4.4 : DessertCase

Android 4.4 Kitkatのイースターエッグはまず画面に大きくKと表示されて、タップすると回転します。これを何回かタップしているとキットカット風のAndroidロゴが出現します。(このAndroid 4.4 Kitkatでははネスレのキットカットにブランド名の使用許可を得ています。)

続いて画面いっぱいにこれまでのお菓子をテーマにしたAndroidコードネームのドロイド君がタイル状に表示されます。このタイルはどんどん入れ替わっていき、自分でタップしても変化させることができます。よく見るとボツになったお菓子も含まれているとか。

Android 5.x : Lollipop Land

Android 5.x LollipopのイースターエッグはLollipop Landというゲームです。これはFlappy Birdという当時爆発的に流行ったアプリのパロディです。画面をタップするとドロイド君が跳ねるので、それを使ってロリポップキャンディーの間を通り抜けていくというものです。もとのFlappy Birdもそうですが、めちゃムズです。

Flappy Birdはアプリは削除されていますがブラウザ版で今でもプレイ可能です。

Android 6.0 : Marshmallow Land

Android 6.0 MarshmallowのイースターエッグはMarshmallow Landです。Android 5.xのLollipop Landのキャンディーがマシュマロに置き換わった版です。

ゲームの内容こそ同じですが、Marshmallow Landではドロイド君を6体まで増やせます。意味わからない。1体だけなら難易度はLollipop Landよりも若干下がったかな?という気がしますが、やはり難しいです。

Android 7.x : Android Neko

Android 7.x NougatのイースターエッグはAndroid Neko、猫です。イースターエッグを起動するとクイック設定パネルに「Android easter egg」というものが追加されます。それをタップするとおいておく餌を選択し、しばらくすると猫が寄ってくるというものです。その猫を集めていくわけです。

これも当時話題となったゲームアプリをオマージュしたものです。

Google playねこあつめ
ねこあつめ
制作: Hit-Point Co.,Ltd.
価格: 無料

ダウンロード

その場だけでなく長期間楽しめるゲーム(らしきもの)にまでなったと同時に、Android 7.0から正式に追加されたクイック設定パネルを紹介するという意味もありました。

Android 8.0 : Ocquarium

Android 8.0 OreoのイースターエッグはOcquarium、ドロイド君っぽいタコです。このタコを引っ張るとうにょーんと伸びます。それだけです。Android 7.0でイースターエッグがかなり複雑になってしまったのでシンプルに戻したのでしょうか。

なぜタコかといえば、Android 8.0のコードネームがOから始まるものであり、(Octopus)タコの足が8本ということをかけたのでしょう。

Android 9 Paint

Android 9 Pieのイースターエッグはペイントツールです。前回とは打って変わって実用的になりました。

Android 10 : Icon Quiz

Android 10のイースターエッグはIcon Quiz、いわゆるピクロスです。

起動方法がちょっと独特で、最初に表示されるandroid 10の文字を長押しすると回転するので、1と0を使ってQを作ります。

するとピクロスの画面になります。出てくる図形はスマホで使われる様々なアイコンです。

Android 11 : Neko Controls

Android 11のイースターエッグはNeko Controlsです。Android 7.0のAndroid Nekoがやり方を変えて復活しました。

最初にダイヤル錠のようなものが出てくるので、緑の中の白い点を指で動かしてジーコジーコと回します。最大まで回して戻して…と繰り返していると11の数字と、下の方に猫のアイコンが表示されます。これで準備完了。

電源メニューに猫用の餌、水、遊び道具が用意されます。タップすると補充されるので、あとは猫が来るのを待ちます。この電源メニューはPixelなどではスマートホームのコントロールが表示され、それをこのNeko Controlと選択できます。

猫は開いてるアプリの上に表示されます。これはバブル機能で、メッセージアプリなどを素早くチェックしたりできるものです。Android 11の新機能ですが、メッセージ系アプリを使ってないとほとんど見たことないかもしれませんね。

Android 7.0のときと同じく、その時のAndroidの新機能をうまく使ったイースターエッグになっています。

Android 12 : ???

Android 12は近日配信されると思いますが、まだ出ていません。ベータ版は最終のベータ5まで出ており、一応イースターエッグも確認できます。

まず時計が表示されるので、それを12時に合わせます。すると無数のバブルの中央に大きく12のバブルが表示されます。このバブルの色はおそらくMaterial Youの設定色に合わせたものとなります。

Material Youの紹介としてはこれでも十分かもしれませんが、もしかしたらこれは入り口だけで、正式版のAndroid 12が出たらもっとなにかがあるかもしれませんね。楽しみです。

過去のイースターエッグの楽しみ方

イースターエッグはそれぞれのバージョンのAndroidに仕込まれており、先述の通り設定のAndroidバージョンを3連続タップで起動できます。しかし今のバージョンのもののみで、過去のバージョンは普通では楽しめません。ですが、2つの方法で過去のイースターエッグも楽しめます。

イースターエッグを集めたアプリ

Google playEaster Egg Collection in Android
Easter Egg Collection in Android
制作: robin android
価格: 無料

ダウンロード

『Easter Egg Collection in Android』は過去のイースターエッグを集めたアプリです。Android 2.3など古くてもう手に入れるのも難しいものでも、このアプリがあれば手元で確認できます。Android 7のAndroid Nekoなど、Androidのシステム機能を使ったものはウィジェットなどで代替されています。

新しいAndroidが出るとそのたびに更新されるようなので、Android 12のものもおそらく追加されることでしょう。

アクティビティから起動

端末によるとは思いますが、これまでのイースターエッグも端末内には残っていることがあります。


Nova Launcherなど、ホーム画面に「ショートカット」を作成できるアプリを使って「アクティビティ」を選ぶと「システムUI」の中に「Marshmallow Land」が、「Android R Easter Egg」の中に「Icon Quiz」「PAINT.APK」があります。それぞれAndroid 6.0、Android 10、Android 9のイースターエッグです。

まとめ

新しいAndroidが出るたびに話題となるイースターエッグ、意味のないものから実用的なもの、ゲームとして面白いものなど様々で面白いですね。Android 12もどうなるのか(本当にあれだけなのか)楽しみです。

Androidのイースターエッグをまだ見たことない方は、ぜひ自分のスマホで確認してみてください。

余談:
Android 9まではコードネームとしてお菓子の名前が付けられて(公表されて)いました。そのたびにドロイド君もそれに扮していたのですが、それについてもまとめた記事があります。良かったらこちらもどうぞ。

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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。

様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。

スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。

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