Geek Wold GK10 レビュー:木の模様がユニークな、5ハイブリッドドライバーイヤホン
HiFiGoさんから「Geek Wold GK10」を提供していただきました。5,000円ほどで購入可能なイヤホンですが、トライブリッドドライバーを搭載しています。
- 約5,000円でトライブリッドドライバー!
- 木を用いたユニークなデザイン
- 高音がかなり刺さる
- 本記事は広告およびアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
スペック
周波数応答範囲 | 20Hz〜30kHz |
---|---|
シェル素材 | ABS+PC |
感度 | 106dB |
インピーダンス | 8Ω |
ケーブル長 | 約1.2m |
コネクター | 2pin 0.78mm |
約5,000円という価格ながら、デュアル・ダイナミック・ドライバー・ユニット(低音域用、中音域用)、2つのピエゾエレクトリックセラミックドライバー (超高音域用)、バランスド・アーマチュア・ドライバー(高音域用)を1基搭載しています。1BA+2DD+2ピエゾですね。
パッケージ、内容物
10cm四方の箱に入っていました。非常にシンプルなパッケージです。
内容物一覧です。イヤーピース、保証書、ケーブル、ポーチ、イヤホン本体です。
イヤーピースが大中小3種類×固さ2種類の6ペア入っていました。色の濃い方が、傘が固いイヤーピースです。最初からイヤホンに付けられているイヤーピースは、柔らかい方の中サイズです。
イヤホン本体、ケーブル
イヤホン本体
無垢のスタビライズドウッドを使用したというイヤホン本体は、ブルーを基調としています。柄は一言では言い表し難いですが、木の複雑な模様が入っていて、ユニークな外観です。
ビルドクオリティは価格相応という感じで、繋ぎ目などはパッと見で分かります。また、イヤホン本体はとても軽いです。
ケーブル
1.2mの2pinケーブルが付属します。銀でコーティングされた銅ケーブルです。
先端はこのように曲がっていて、曲がった部分にはスリーブのようなものが付いています。Shure掛けを想定しているようです。
イヤホン+ケーブル
イヤホンにケーブルを繋げたところです。
装着する
実際に付けるとこのようになります。私は自分にフィットする位置を見つけるのに2日もかかりましたが、ちゃんと合わせればしっかりフィットしてくれます。
音質
手持ちのNW-A30(Walkman)、Galaxy Tab S7でハイレゾ楽曲を中心に聴いてみました(イコライザーはOFFにしています)。
第一印象は「典型的なドンシャリサウンド」です。1,2日音楽を流しっぱなしにすることで、徐々に高音の刺さりは低減してきましたが、開封後すぐに聴いたときには本当に高音が刺さりました。エイジングをおすすめします。
実際に聴いてみる
ORESAMAの「Trip Trip Trip」(4652kbps VBR, 96kHz, 24bit FLACファイル)では、サビなどで高音が出しゃばるため、歌声が埋もれてしまうことがありました。おもちゃ箱をひっくり返したような楽曲であることも影響していると思いますが、このような曲は向いていません。
他の曲でもこの傾向があり、UNISON SQUARE GARDENの「君の瞳に恋してない」(1641kbps, VBR, 44.1kHz, 24bit)では、シンバルの音などに歌声が埋もれがちに。
ただ前述の通り、エイジングすることで高音の強い主張は徐々に緩和されると思います。
相性の良かったOfficial髭男dismの「Pretender」(ストリーミング, Galaxy Tab S7+変換アダプタ)では、比較的ボーカルが低音・高音に負けずにバランス良く聴こえました。高音の刺さりもそれほど感じませんでした。
低音はタイトめで、ドンシャリではありますがそれほど低音ゴリゴリ、というわけではありません。低音は比較的好印象でした。
まとめ
解像度が高い分、高音がシャリシャリする傾向があるので、それを分かった上で購入するならおすすめです。
5,000円前後で購入できるのに1BA+2DD+2ピエゾで、銀コーティングの2pinケーブルが付属したり、ポーチまで付いてくるのでお値打ちなのは間違いありません。また、8Ωとインピーダンスが低く、駆動が容易なのもポイントです。
ドンシャリサウンドが好きな方には特におすすめなイヤホンです。
本記事に記載された内容は記事公開時点のものであり、必ずしも最新の情報とは限りません。記事をご覧いただく際には、最新の情報を確認するようお願いいたします。