Googleは9月10日、エントリーレベルのスマートフォン向けに提供されているAndroid (Go Edition)の最新版、Android 11 (Go Edition)を発表しました。
搭載の条件となっていたメモリの上限が1GBから2GBに拡大されたことなどにより、アプリの起動がAndroid 10よりも20%速くなるといいます。
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Android 11 (Go Edition)
Android (Go Edition)はエントリーレベルのスマートフォン向けに提供されている軽量のOSです。これまでに1億台以上のエントリーレベルスマートフォンに搭載されてきました。メモリ1GBまでという制限があったため、これまで日本ではほとんど見ることはなかったのですが(最近ADP-503Gというスマホが出てNifMoからも販売されていますが)この制限が2GBまでに拡大されました。
メモリが2GBになったことで、アプリの起動が最大20%速くなり、270MBの空きメモリができるのでバックグラウンドでさらに3〜4個のアプリを実行できるようになります。このほか、2GBのAndroid(Go Edition)には、最大900MBの追加の無料ストレージスペースが付属するとのことです。
セキュリティ機能も向上
エントリーレベルだからと言ってセキュリティがおろそかになっているわけではありません。通常のAndroid 11と同じく、マイクやカメラ、場所などのアクセス権限を「1回のみ」許可できます。また、長期間使ってないアプリについては権限がリセットされ次に起動したときに再付与することになります。
また、エントリーレベルのスマートフォン用に特別に設計された一連のアプリの機能強化行われました。たとえばFiles by Googleでは4桁のPINで保護したセーフフォルダーで、ほかのユーザーがその場所を開いたりアクセスするのを防ぎます。
来月より登場
このほか、Android 11 (Go Edition)ではジェスチャーナビゲーションと、それによるアプリ切り替えにも対応します。
Android (Go Edition)は2018年から始まりましたが、この2年間でデュアルカメラや指紋センサーなど多くの機能が搭載されたデバイスが低価格で作られてきました。そういった中でGo Editionの要件もメモリが最大2GBまでに拡大されました。これは来月から適用されます。
日本でGo Editionが搭載されたスマートフォンがそう多く出ることはないと思いますが、ADP-503Gのように1つ2つは出てくるかもしれませんね。ちなみに、メモリ2GBといえば、最近日本でも発売されたモトローラのmoto e6sがそうです。これはAndroid 9ですが、このレベルがAndroid 11 (Go Edition)を搭載できることになります。