OPPO Reno 10x Zoom レビュー:カメラのズームだけじゃない!全体的に優秀なハイスペックスマホ
OPPOのキャンペーンでReno 10x Zoomの無料レンタルに当選し、実際にこの10日間ほど使ってみています。スマホの良し悪しを判断し切るには短い期間ではありますが、ここまでの評価、レビューを簡単に書いていきます。
- 満足できるハイスペックモデル
- 超広角から望遠までしっかり撮れるカメラ
- 画面内指紋センサー、顔認証、どちらも優秀
- ノッチ無しで文句なしの大画面
- 重量215gと重め
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OPPO Reno 10x Zoom
Reno 10x ZoomはOPPOが2019年7月に日本発売したハイエンドクラスのスマートフォン。
名前にもあるように10倍ハイブリットズームのカメラが大きな特徴で、Snapdragon 855搭載、RAMは8GB、ストレージは256GB、ディスプレイは6.6インチのHD+(2340×1080)、バッテリーは4065mAhとスペックの高い端末です。
また、フロントカメラは端末内部から立ち上がる「ピボットライジングカメラ」となっており、性能の高さと面白い機構と、どちらも楽しめるスマートフォンです。
主なスペックは以下のとおり。
OS | ColorOS 6, based on Android 9 |
---|---|
CPU | Snapdragon 855 |
RAM | 8GB |
ストレージ | 256GB |
外部メモリ | microSDXC (最大512GBまで) |
ディスプレイ | 6.65インチ AMOLED 2340×1080 (FHD+) |
カメラ | アウトカメラ: 4800万画素 + 800万画素 + 1300万画素 インカメラ: 1600万画素 |
バッテリー | 4065mAh |
サイズ | 約162.0 × 77.2 × 9.3mm |
重量 | 約 215g |
通信ネットワーク | GSM: 850/900/1800/1900MHz WCDMA: Bands 1/2/4/5/6/8/19 LTE FDD: Bands 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/25/26/28/29/32/66 LTE TDD: Bands 34/38/39/40/41 |
端末デザイン
Reno 10x Zoomは6.65インチディスプレイを持ち、横幅も77.2mmあります。片手で持つのは持ちやすいですが、片手操作するには少し大きいですね。
ベゼルも細く、ノッチもないため画面はかなり広く感じます。それでいて持った手で誤動作してしまうこともないので、大画面をしっかりと味わうことができます。
必要な時に端末内部から立ち上がる「ピボットライジングカメラ」は右側部分だけが扇形に開くような動きをします。ただまっすぐ伸びてくるよりも遊び心があっていいですね。
今回お借りしたカラーはジェットブラックです。ガラスの中に何層ものレイヤーが組み合わさって、見る角度によって様々な表情を見せます。そして中央のライン部分の加工がいい味を出していますね。
カメラは出っ張っておらず全くの平面です。ただその下の、緑の縁取りのある丸いところだけが少し出ています。これは「Oドット」というものらしく、平らな面に置いた際、表面保護を強化するために役立つとのことです。正直、これによって平らな面に置きながらの操作が(中央部分はともかく端の方をタップすると)ガタガタするので無意味どころか逆効果で余計な飾りに感じます。
見た目的には、昔のXperiaにあったSony Ericssonマークをちょっと思い出しました。
背面のOドットだけでなく、右側面の電源キーにも緑のワンポイントが付いてます。こういったデザインは私、好きですよ。
ピボットライジングカメラ
フロントカメラは顔認証でロック解除するときや、セルフィーを撮るときだけ出てきます。電源ボタンを押してロック解除されるまでの動きは下のツイート内動画で確認してください。
OPPO Reno 10x Zoom 顔認証#Reno10xZoom #ずばぬけたズーム pic.twitter.com/5Aaikp38XR
— orefolder (@orefolder) July 20, 2019
瞬時、というわけではありませんが、十分速いです。使っていて何の問題もありません。机の上に置いていたときなどは覗き込まないとダメですが、そのたびに認証自体の速さには驚きます。
画面内指紋センサー
Reno 10x Zoomは画面内指紋センサーもあります。端末を持ち上げるなどすると画面下の方にマークが浮かび上がり、そこに触れるとロック解除となります。
OPPO Reno 10x Zoom 指紋認証#reno10xzoom #ずはぬけたズーム pic.twitter.com/V0YUo6LT34
— orefolder (@orefolder) August 1, 2019
パッと触っただけでは解除されませんが、一呼吸かそれ以下くらいで解除されます。すぐに慣れたのですが、これに慣れると「あの画面下にデカデカと配置されたあのセンサーは何だったんだろう…」と思ってしまいます。画面内指紋センサーが出始めた頃は評価もいろいろだったのですが、これはしっかり実用的です。いいですね、気に入ってます。
ベンチマーク結果はかなり高い
『AnTuTu Benchmark』『Geekbench 4』『3DMark』の3つのベンチマークアプリを使ってみました。
AnTuTuの結果は359,457点、Geekbench4の結果はシングルで3,024点、マルチで11,115点、3DmarkはSling Shot Extreamで5727点でした。文句なく2019年夏時点ではハイエンド端末の1つですね。
似た点数のほかのスマホと比べると以下の通り。
Antutu | Geekbench | 3DMark | ||
---|---|---|---|---|
Single | Multi | |||
OPPO Reno 10x Zoom | 359457 | 3024 | 11115 | 5727 |
Xperia 1 | 354207 | 3508 | 11234 | 5738 |
AQUOS R2 compact SH-M09 | 288686 | 2363 | 8776 | 4674 |
Pixel 3 | 285757 | 2375 | 8378 | 4701 |
OPPO Find X | 285174 | 2310 | 8051 | 4544 |
今のところ、私が触ったスマホの中では一番高い値を出しています。実際使っていて、Reno 10x Zoomの動作になにかしら不満を覚えたことはありません。しっかり思う通りにスイスイ動いてくれます。
このほかのスマホのベンチマークも集めて以下のページにまとめてあります。他の機種と比較できるので、こちらも参考にしてください。
⇒ベンチマーク結果まとめ
カメラ
Reno 10x Zoomの背面カメラは「4800万画素の超高解像度メインカメラ」「1300万画素の望遠カメラ」「800万画素の超広角カメラ」 のトリプルカメラです。3つのカメラで16㎜-160㎜の焦点距離をカバーし、ほかにも夜の撮影に適したウルトラナイトモード2.0もあります。
シーンの判別機能もあります。「緑の植物」「ブーケ」など、けっこう細かい表現で判別してくれます。
いくつか写真を載せておきます。基本的にサイズ調整のみ加工しています。
ポートレートモード
超広角
10倍ハイブリッドズーム
ちなみに、「10倍ハイブリッドズーム」というのは超広角(16mm)からのことで、スマートフォンの画面上では超広角から6xで10倍です。表示上の10xは「10倍ハイブリッドズーム」の10倍とは違うようです。そこまで拡大すると、確かにデジタルズームだな、とわかるくらいになります。
素晴らしい
全体的に非常にきれいに撮れるカメラですね。シーン判別もしっかりしてますし、大抵の場合で納得いくものが撮れます。ポートレートモードでも画角が変わらないのもいいですし、夜もPixel 3の夜景モードと同じようにびっくりするくらいに(印象としては肉眼よりも)明るく撮れます。
売りである10倍ハイブリッドズームについては、10倍(表示では6x)までは画質もあまり変わらずしっかり撮れます。ただ、それをうまく活用できなかった(活用する場面が生活上なかった)という(私の生活が)残念でした。スポーツ観戦だとか、距離のある場所からしか見られない観光地などでは威力を発揮しそうです。
実際に撮影した写真をGoogleフォトにアップしてあるので、興味ある方はご覧ください。
バッテリー
Reno 10x Zoomはバッテリーも優秀です。4065mAhという大容量もありますが、Geekbenchのテストでは8,610点をマーク。これ、4,000以上あるとなかなか優秀で、バッテリーを前面に押し出したようなスマホでも6,000点くらいです。
使ってて「全く減らないなー」と思うほどでもないので点数は過剰気味だとは思うのですが、もちが良いことは確かです。この10日間、充電回数は他の端末に比べ少なかったはずです。
ソフトウェア
Reno 10x ZoomはColorOSというOPPO独自のUIを使います。これについては人によって意見は分かれるでしょう。私はあまり好きではありません。
ホーム画面とプリインアプリ
ホーム画面はデフォルトではiPhoneのようにすべてのアプリが表示されるタイプです。
ホームアプリの設定でドロワータイプにも変更可能です。
一番左の画面にはGoogleではなく独自のカード画面。これもiPhoneっぽいですね。
通知領域(通知センター)をおろしたところです。ここのデザインもほかのAndroidスマホとはバッサリ変えてますね。
設定
設定画面も並びや項目が変更されてます。HuaweiのEMUIと雰囲気は似てます。
1つ1つ見ていけば、面白そうな便利そうな設定も。
ナビゲーションキーはジェスチャーなど大きく3種類から選べます。普通のAndroid端末のものも、Android 9のピルボタンやAndroid 8.1までのボタンも選べます。これだけ選択肢があると迷っちゃいますね。
ColorOS
ColorOSは、素のAndroidに近いものを使ってきた人ほど違和感を覚える(使いにくいにも近い)と思います。iPhoneやHuawei端末に触れてきた人なら、それらに近いので慣れるのも早いでしょう。
そういえば、しばらく前までのColorOSは開発者向けオプション(開発者モード)をオンにすると画面上に警告のようなバーが常時表示されるという仕様で、これがかなり不評でした。このReno 10x ZoomのColorOS 6.0ではそれが解消されています。
まとめ
OPPO Reno 10x Zoom、ColorOSが私には好みではないという点はありますが、それ以外では非常に優秀なスマートフォンだと感じました。9万円以上する価格だけはあります。
基本的なスペックやカメラの出来の良さもそうですが、画面内指紋センサーやピボットライジングカメラといった新しい機能もちゃんと実用的な機能として使えます。
正直、悪いところは強いてあげればColorOS(私の好みです)、大きさと重量(私の好みです)、Qiワイヤレス充電非対応、おサイフケータイ非対応、防水非対応くらいです。人によってはイヤホンジャックがないことも…ですかね。色々あるようですが、これらはけっこう個人の好みで分かれる部分なので、全体的に見れば非常に使いやすくて優秀なスマホです。
本記事に記載された内容は記事公開時点のものであり、必ずしも最新の情報とは限りません。記事をご覧いただく際には、最新の情報を確認するようお願いいたします。
OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。
様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。
スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。