Androidスマホの日本語入力アプリなに使ってますか? 1位はGoogle日本語入力、2位はATOK
先日より行っていた「日本語入力アプリなに使ってますか?」のアンケートの結果を集計しました。
7月29日から8月12日までの調査期間に、おかげさまで538名もの方々に回答していただきました。ありがとうございます。
- 最も使っている人が多かったのはGoogle日本語入力
- プリインながらPOBox Plusを使っている人も多い
- こだわりポイントは変換内容と入力方法
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最も多くの人が使っているのはGoogle日本語入力、次いでATOK
今回の調査の結果、一番多くの人が使っていた日本語入力アプリは『Google日本語入力』でした。538人中211人、39.22%の人がメインで使っています。次いで多かったのは『ATOK』です。こちらは有料アプリでありながら114人21.19%もの人が使っています。3位は『Gboard』で56人、10.41%でした。
全体の順位は以下のとおりです。
順位 | アプリ名 | 票数 | 割合 | |
---|---|---|---|---|
1位 | Google日本語入力 | 211 | 39.22% | |
2位 | ATOK | 114 | 21.19% | |
3位 | Gboard | 56 | 10.41% | |
4位 | POBox Plus | 48 | 8.92% | |
5位 | Simeji | 37 | 6.88% | |
6位 | アルテ | 32 | 5.95% | |
7位 | flick(旧: みんなの顔文字キーボード) | 12 | 2.23% | |
8位 | iWnn | 7 | 1.30% | |
9位 | S-Shoin | 5 | 0.93% | |
9位 | Super ATOK ULTIAS | 5 | 0.93% | |
11位 | Samsung (Galaxy) Keyboard | 4 | 0.74% | |
12位 | Wnn Keyboard Lab | 3 | 0.56% | |
13位 | FSKAREN | 1 | 0.19% | |
13位 | Graffiti | 1 | 0.19% | |
13位 | SwiftKey キーボード | 1 | 0.19% | |
13位 | クラゲ日本語入力 | 1 | 0.19% |
4位の『POBox Plus』はXperiaのプリインストールアプリです。プリインストール系の日本語入力アプリとしては他を引き離しています。(ATOKはZenFoneにプリインされているので、それを考慮するとまた変わるのかもしれませんが…。)
メイン1台で使っている人は半分以下に
続いて「普段使っているスマホの台数を教えてください」という質問では、一番多かったのは「2台以上のスマホを使っている(メーカーはバラバラ)」でした。
この質問は、1台で使っている人と複数のスマホを使っている人でメインの日本語入力アプリも変わるのかと思って出した設問です。しかし思ったよりも複数台数を使っている人が多かったのには驚きです。
最初のうちは、このサイトを見ているような人たちなので複数端末に偏るのは仕方ないと思っていたのですが、回答数が300、400と増えていっても割合はほとんど変わりませんでした。1,000件くらい回答が集まればかなり「一般的」になると思うのですが、500件だとどうでしょうね。
スマホの台数別の結果
使っているスマホの台数別の調査結果です。
2台以上のスマホを使ってる(メーカーはバラバラ)
メインスマホ1台のみ
2台以上のスマホを使ってる(ほぼ同一メーカー)
2台以上 (メーカーバラバラ) |
メインスマホ1台のみ | 2台以上 (ほぼ同一メーカー) |
|
---|---|---|---|
1位 | Google日本語入力 | Google日本語入力 | Google日本語入力 |
2位 | ATOK | ATOK | ATOK |
3位 | Gboard | POBox | POBox |
4位 | Simeji | Gboard | Simeji |
5位 | アルテ | Simeji | Gboard |
6位 | POBox | アルテ | アルテ |
7位 | flick(旧: みんなの顔文字キーボード) | flick(旧: みんなの顔文字キーボード) | Super ATOK ULTIAS |
8位 | iWnn | iWnn | |
9位 | Samsung (Galaxy) Keyboard | S-Shoin | |
10位 | Wnn Keyboard Lab | Super ATOK ULTIAS |
POBoxの位置が変わるくらいで、全体的なものとしてはあまり変わらないようですね。1台もしくは同一メーカーであればプリインストールのアプリを使うことが増える、というくらいです。
アプリごとのこだわりポイント
使用しているアプリについて、「ここがいい!これがあるから使っている!」というおすすめポイントを自由記述で書いてもらいました。それぞれのアプリの特徴がわかると思います。
全部は紹介しきれませんが、上位のアプリについていくつか抜粋します。
Google日本語入力
- 予測変換が賢い
- 軽くてデザインもさっぱりして好みで、学習機能もそこそこ優秀なので使っています。
- フリックでよく使う記号(ハイフンとアンダーバー)が入力できる。
- スタンダードで操作が楽、ユーザー辞書が使える、テーマが変えられる
- 予測変換の幅が広い(有名人名から漫画家、ユニット名)。キーボードの高さを変更できる。
- 数字と記号がQWERTYキーボードの時に上にフリックで入力できること、変換の強さ、複数台で統一できるIME、あとUI。
- 他社のものに比べ固有名詞に強く、専門的な単語や人名もフルで即変換できる印象。Google謹製であるためセキュリティ面が比較的安心なのも◎。
- 英語キーボードにDvorak配列が追加されて唯一無二の最高になった。
- Godan入力がある。左右に入力箇所を移動できるボタンがある。変換の精度がいい。たまに音声入力できて便利。
- 通常のひらがな入力とアルファベット、数字とを行き来しやすい。英数字として同じところから入力できるし、パスワード入力の際によくあるQWERTYではなく自分で慣れているフリックで入力できるところも特色であり使いやすいところどと思っています。普段フリック入力をよく利用する人はこういった所でも利便性の良さを感じると思います。
- 「〜」や「…」が打ちやすい。他のアプリより予測変換に欲しい単語が出てきやすいし、賢いなと思います。バージョンアップで不便になったところもあるが、他のアプリに移っても結局戻ってきてしまいます。
全体的に、「Googleだから」「固有名詞(アニメや人名など)の変換に強い」「Godan入力」を推す人が多い印象です。
ATOK
- フリック感度やボタンのサイズを細かく設定できる点(他のもできるのかもしれませんが)
- フラワー入力のしやすさ。レイアウト配置の自由さ。マッシュルーム入力のしやすさ。
- 削除ボタンを左にスワイプすると、前一文字やすべて削除できるのが便利
- フラワー入力慣れたら神、あとフロート(キーボードの概念を無視してオーバーレイにできる)が神
- かな入力→英数変換が一発でできる、記号入力がしやすい、かな入力時キーボードを片方に寄せていてもQWERTY入力時には横幅いっぱいになる
- 日本語テンキー入力画面で、「あかさ」とか入力して「カナ英数」ボタンで日付、時間を入力出来るところ。
- 変換が賢い。F1とかクルマとか変な趣味をはじめとする持ってますが、カタカナ言葉も記憶してくれます。
ATOKsyncを使えば、登録した単語や学習内容をシームレスに共有できるので、とても便利です。 - リリース時に購入してしまったから
- PC版ATOK Passportとまとめて契約できる、キーワード配信機能がある
- フリック入力よりもフラワータッチの方が直感的に感じます。微妙な角度の違いで入力間違いもありますが…
「フラワータッチ」「細かいカスタマイズ性」「削除キー長押しからの全削除」「変換辞書とその共有」といった点が多いようです。PC版でも愛用している人がPassport版で変換学習を共有しているようですね。フラワータッチを挙げる人も複数いて意外と人気なのだと知りました。
また、ATOKは通常1,500円ほどの有料アプリなので「買ってしまったから」使っているという方もいるようです。
Gboard
- 複数言語の切り替えが簡単なので。
- 学習した単語の同期機能と、英字キーボード時のグライド入力
- 英単語を打つときにグライド入力(なぞり書きで入力)できるのが死ぬほど便利
- キーボード内で直接検索ができるから。
- スワイプ入力、連絡先の保存(メールアドレスを候補として出してくれる)
- 一つのアプリで複数の言語に対応できるところ、ランチャーにアイコンが表示されないところ、タブレットで使用した場合ひらがな・英字の切り替えがいちばんしやすかったところ。またGアイコンタップの検索等が便利。
- 日本語と中国語とロシア語を利用するのでわざわざ通知バーをタップせず入力言語を変えられるところが主な目的。もうひとつは開発しているところがGoogleである点で、様々な情報を入力をするので企業信頼の置けるところが開発しているのは重要。
- 手書きで絵文字を検索することができる。前まで絵文字を使うのは履歴に残ったものを使いまわしていたが、雰囲気で書いて検索できるのでいろいろ探しやすくなった。
「複数言語を扱うのに便利」「グライド入力(なぞり書きで入力)」「検索できる」といった点が評価されているようです。たしかにこれらは他の入力アプリにはないもので、かあり特徴的です。
POBox Plus
- 大文字数字等の入力が容易 英数カナ変換が優秀 変換履歴からの学習が優秀に思える
- 一字ずつカーソルを動かせるのが便利。誤フリックを連発したり長文を打ち込んだりする時に助かります。
- 確定前に→ボタンを押せば直前の文字を連続して打てるところ。
- 日本語・英語キーボードのみに設定し、数字キーボードにフリックで変更できるところ。英語キーボードで数字入力まで完結できるところ。
- 昔のPCのキーボード風の着せ替えがある、ただそれのみが理由です。
Simeji
- 昔から使っているのもあるが、顔文字が豊富にあるのでTwitterとかで捗るから
- 大体なんでも単語が出るからです。ただ、特徴的な変換内容も多いのでSimeji使いだとすぐバレるので恥ずかしいのもあります。次点でGoogleがオススメです!!
- アスキーアートや絵文字を重視したらこれしかないので…
- 変換制度が非常に優秀で、こんなものまで予測に出てくるのか!と驚かされる。顔文字が豊富にあるのも面白い。
ただ、開発元がバイドゥなので、セキュリティ面で心配はある。気休めにしかならないがパスワードの入力はプリインストールの標準キーボードで行っている。
アルテ
- かな入力英数字入力の切り替えが楽、スペースボタン上フリックでカタカナ変換できるのが良い。
- 日本語の音の仕組みに基づいて作られており、カタカナ語を除けば非常に入力がしやすい。また、「っ」を入力する際に外側からスワイプするだけで入力可能なのも大きい。変換機能が弱いが、スペースキーを長押しすることでgoogleクラウド変換で候補を示してもらえる。
- フリックのみによる濁点や撥音入力は一度慣れたらやめられません。
- 学生には有料機能を無料提供するなど、提供元の姿勢に好感が持てるから。また、変換をあまり学習しないところも良い。他人に見られたくない語句などを安心して使える。
それぞれ、なかなか特徴的な面がちゃんと「使う理由」として選ばれているようです。
これらを読んでいて気になったのは、やはり「変換内容」で選んでいる人が多いということです。Google日本語入力は固有名詞などに強く、いつのまにか更新されています。ATOKはそれらを辞書として別途取り入れることができる。Simejiは顔文字などに強い、といったところです。
ただ、アルテについてで言っている人がいるように、この流行り言葉を学習しないのが逆にいいという意見もあります。上記の人気アプリ以外でも『S-Shoin』を使っている方の意見で「変な(汚い意味の)ネット用語が少ない。」という物もありました。なるほど、たしかにそれはありますね。
まとめ
どのアプリが一番いいのかは、人によって違います。選ぶポイントとしては、やはり「変換」と「入力方法」のようです。
人気の日本語入力アプリは特徴あるものばかりです。もし自分にあったものがまだ見つかっていないという方は、今回挙げられたアプリをぜひ試してみてください。
また、今回のアンケートの回答内容は個人情報を抜いて以下のページで公開しています。それぞれのアプリについてのこだわりポイントなど、詳しく見たい方はぜひチェックしてみてください。
参考情報
本記事に記載された内容は記事公開時点のものであり、必ずしも最新の情報とは限りません。記事をご覧いただく際には、最新の情報を確認するようお願いいたします。
OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。
様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。
スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。