BLUBOO S3 レビュー:8500mAhの大容量バッテリー搭載スタミナスマートフォン
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とにかくバッテリーが重要、バッテリーがたくさんあるスマホが欲しい!という人も納得できる大容量8500mAhを積んだスマートフォンそれが「BLUBOO S3」です。
通常のスマホの2.5倍程度のバッテリーを搭載したスマホというとネタ的な要素もありますが、かつてのOUKITEL K10000に比べると普通に使うことのできるスマホになっています。
BLUBOO S3の概要と評価
BLUBOO S3は8500mAhの大容量バッテリー搭載のスマートフォンです。Blubooは中国のメーカーで、2016年に10周年セールをやっていました。全体的にいかにも中華スマホ、といったものを出していますが、評価としてはそう悪くはありません。
BLUBOO S3もバッテリー容量に目が行きがちですが、18:9のディスプレイに背面デュアルカメラ、指紋センサーにNFCもあるなど、トレンドとなる機能を盛り込んでいます。SoCはMediaTek MT6750TでRAMが4GBという構成はZenFone Max Plus (M1)と同じです。
細かいレビューはこのあと書きますが、全体的な評価を先にしておきます。バッテリーは確かに大容量ですが、やはり重量があります。通常の持ち運びとしてはちょっと苦しいくらい。動作はキビキビとは言わないけれどまぁ納得できる程度。高負荷なゲームはツラいです。印象としてはやはりZenFone Max Plus (M1)のバッテリーと重量を増やした中華スマホ、といったものです。
安くてちょっと怪しさもある中華スマホが好きなんだ!という人ならばいいのですが、普通の人は普通に日本で買えるスマホとモバイルバッテリーを買ったほうが幸せになれるでしょう。ネタ的要素をプラスに考えられないとコストパフォーマンスは出ないです。
外箱と内容物
外箱底面に一通りのスペックが書かれています。が、ここに書かれているAndroid 8.1というのはあくまで予定というか予告というか、です。最初はAndroid 7.0の状態で出荷されています。今後アップデートがあるとのことですが、今の所まだ来てません。
内容物は本体のほか、電源アダプタ、USBケーブル、保護ケース、保護シート、USB Type-C to 3.5mm変換ケーブル、Type-C OTGアダプター、SIMピン、三叉ケーブル、クイックマニュアルです。マニュアルには日本語での表記もあります。
こんな、Type-AからType-C、micro USB、Lightningという三叉ケーブルが付いています。これとOTG変換アダプタを組み合わせると、BLUBOO S3から他のスマートフォンやiPhoneへの充電が可能になります。
外観デザイン
前面は物理ボタンもなく、スッキリとした印象があります。
背面はプラスチックですが三角の細かい凹凸があり滑り止めになっています。こういったところでもパワフルな印象を受けますね。
底面にUSBポートがあり、イヤホンジャックはありません。また電源ボタンと音量ボタンはともに左側面にあります。
8500mAhものバッテリーを積んでいるので、当然重いです。スペック上は280gで、実際もその程度でした。
スペックとベンチマーク
簡単なスペックは以下のとおりです。より詳しいものは公式サイトをご覧ください。
OS | Android 7.0 |
---|---|
CPU | MTK6750T Octa-core 1.5GHZ |
RAM | 4GB |
ストレージ | 64GB |
外部メモリ | microSDXC |
ディスプレイ | 6.0インチ 1080 x 2160 (FHD+) |
カメラ | 背面:2100万画素 前面:500万画素 |
バッテリー | 8500mAh |
サイズ | 約157.8 x 75.5 x 11.6 mm |
重量 | 約280g |
ネットワーク | GSM: B2/3/5/8 WCDMA: B1/5/8 FDD: B1/B3/B5/B7/B8/B20 TDD: B38/B39/B40/B41 |
各種ベンチマーク結果は以下の通り。
やっぱり同じMediaTek MT6750Tを積んだZenFone Max Plus (M1)と似たようなものですね。
他いくつかの端末と合わせてまとめると以下のようになります。
SoC | Antutu | Geekbench | 3DMark | |||
---|---|---|---|---|---|---|
Single | Multi | Battery | ||||
Huawei nova lite 2 | Kirin 659 | 89093 | 941 | 3731 | 3259 | 317 |
Huawei P10 lite | Kirin 658 | 77035 | 857 | 3341 | 3267 | 414 |
ZenFone Max Plus (M1) | MediaTek MT6750T | 55344 | 446 | 951 | 2796 | 388 |
BLUBOO S3 | MediaTek MT6750T | 54543 | 611 | 2613 | 4328 | 380 |
Wiko View | Snapdragon 425 | 43034 | 681 | 1894 | – |
これまでのベンチマーク結果は以下のページにまとめています。参考にどうぞ。
まぁ、こんなものなんでしょうかね。別に動作が鈍いだとか、使えないというわけではありませんが、そこまでキビキビした印象は受けません。まぁ価格なり、ミドルローといったところでしょうか。
バッテリー
8500mAhという、超大容量がこのBLUBOO S3の特徴です。だからこそバッテリーに期待するのですが、Geekbench 4によるテストの結果では4328点でした。これは同クラスのスマートフォンの中では飛び抜けており、ハイエンドクラスの端末と並ぶくらいです。
このGeekbench 4のテストは、通常バッテリーが0%になるまで行われるのですが、12時間56分の時点でまだ16%残っており、そこで時間切れなのかストップしてしまいました。ZenFone Max Plus (M1)は9時間13分で0%だったのですが、それを軽く超えます。これはすごい。
ただ、基本放置で置いてみると6日間程度でバッテリーがなくなるくらいです。Battery Mixのグラフを見ると、そこまでバッテリーの持ちがいいようにも思いません。
カメラ
カメラについては、まぁ悪くはないのですが、この価格帯の中華スマホに期待してはいけないものです。
背面がデュアルカメラになっていて、背景ぼかしモードのようなものもあります。ぼかしの強さは調整できるようになっています。
左が通常、右が背景ぼかしです。もう明らかなソフトウェア処理、という感じで、かなり不自然です。ぼかしは使わないで撮ったほうが自然なボケ具合でいいでしょう。
UIと操作感
UIはAndroid標準そのものです。壁紙はちょっとどこかで見たことがあるような、大丈夫なのこれ?というものですが、あとは見た目も操作音も、素のAndroidですね。
こういったスマホの良いところでもありますが、妙な癖はなく使いやすいと言えば使いやすいです。面白みはないかもしれませんが。
動作自体は問題なく動きます。RAM4GBありますからね。エントリー機よりは確実によくて、日本で売られているミドルレンジと比べると、その下の方かな、という印象です。動作の重さよりも、実機の物理的な重さのほうが気になります。ええ、重いです。
まだAndroid 7.0なのですが、一応Android 8.0へアップデートするとは言われています。そこでまた評価が変わるかもしれませんね。
購入場所と価格
BLUBOO S3は海外のスマホを扱っているECサイトで購入できます。私はBanggoodで購入しました。発売セールで購入したのでかなり安く買えたのですが、2018年6月22日現在では日本円で19,000円ほどのようです。
まとめ
「8500mAhという大容量」という特徴に惹かれ購入したのですが、思ったよりもネタ感は少なく、一応普通に使えるスマートフォンでした。さすがにメインとして活躍するにはいろいろ課題がありますが。
18:9ディスプレイにデュアルカメラ、指紋センサーにNFCもついてる、OTGでほかのスマホに充電もできる。いろんなことができるようですが、まぁあくまで「できるだけ」と思ったほうがいいかもしれません。期待しなければそこそこ使える端末です。
一番のネックはやはり「重さ」ですね。持ち歩きには、向いてないと思います。幸い、カメラ部分は出っ張ってないので机においたまま操作できます。基本そういう使い方をしたほうが良いでしょうね。片手で使おうとすれば、トレーニングになってしまいます。
ネタ感込みで買うのであれば、いいと思います。普通にメインスマホで使うのは、オススメしませんよ?
参考情報
- S3 – Bluboo
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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。
様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。
スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。