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adbコマンドを使えるようにする方法-ダウンロードして展開してパスを通すだけでOK

Androidのデバイスと通信するためのコマンドラインツールAndroid Debug Bridge(adb)を使えるようにする方法を紹介します。

Android端末をPCに繋いでadbコマンドを使うと、アプリのインストールやデバッグなど、さまざまな操作ができるようになります。また、いくつかのアプリではこのadbコマンドを使うことで機能が使えるようになるものもあります。

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adbコマンドを使えるようになるまでの流れ

以前はAndroid Debug Bridge(adb)コマンドを使えるようにするにはJava(JDK)とAndroid SDKを導入する必要があって面倒でした。しかし今はAndroid SDKの中からPlatform-Toolsだけをダウンロードすることができ、それをPC上に展開してパスを通すだけで使えるようになります。

Androidの開発者向けサイトからPlatform-Toolsをダウンロードします。
https://developer.android.com/studio/releases/platform-tools.html
ダウンロードしたものはPC内のわかりやすいところに展開しておきます。
adbを使えるように、パス(PATH)を通します。
実際に使えるかテストしてみます。

PCに詳しい方ならこれだけでも大丈夫でしょうか。実際、やることはかなりかんたんです。

Windows PCの場合ですが、1つ1つ説明していきます。

Android SDK Platform-Toolsをダウンロードと展開

adbコマンドを使うのに必要なツールを開発者向けサイトからダウンロードして展開します。

Platform-Toolsをダウンロード

以下の開発者向けサイトにアクセスします。

ダウンロードのところに各OS用のものがありますので、自分の環境にあったものをクリックしてファイルをダウンロードします。私の場合はWindowsなのでSDK Platform-Tools for Windowsです。

利用規約が出てくるので、一通り読んで、同意をチェックしてから、ダウンロードするボタンをクリックします。

ダウンロードしたファイルを展開

platform-tools_r31.0.0-windows.zipという圧縮ファイルがダウンロードできるので、圧縮ファイル(zip)を展開できる適当なツールで展開します。(r31.0.0の部分はバージョンなので、時期によっては異なります。)

解凍したファイルの中身はこんな感じです。
cドライブ直下など、適当なわかりやすいところに移動しておくといいでしょう。

パスを通す

ADBコマンドを使えるようにするには「パスを通す」という作業が必要です。

まずはスタートボタンを右クリックして出てきたメニューから「システム」を選択。

右のほうにある「システム情報」をクリック。

Windowsのバージョン情報などが表示されるので、左にある「システムの詳細設定」をクリック。

「システムのプロパティ」ウィンドウの「環境変数」をクリック。

システム環境変数のPathという項目を選択し、「編集」をクリック。

環境変数名を編集から「新規」をクリック。

ダウンロードした「platform-tools」の場所を入力してOKをクリック。これでパスが通ります。

platform-toolsの場所は、そのフォルダのアドレスバーをクリックすると選択されるので、それをコピーして貼り付ければ簡単です。

adbの確認

ちゃんとパスが通っているか確認してみましょう。
スタートボタンを右クリックして「Windows PowerShell」を起動します。

そして「adb」と入力してEnterキーを押してみてください。

ズラズラズラーっと出てくればOKです。

パスが通っていないときは「adb : 用語 ‘adb’ は、コマンドレット、関数、スクリプト ファイル、または操作可能なプログラムの名前として認識されません。
名前が正しく記述されていることを確認し、パスが含まれている場合はそのパスが正しいことを確認してから、再試行してください」と表示されます。その場合はもう一度パスで入力した値を確かめてみましょう。

これでadbコマンドを使う準備ができました。

これまで紹介したadbコマンドを使うワザ

adbコマンドを使ってできることはいろいろあります。その中でもいくつかをこれまでに紹介しています。今まで導入が難しいと思っていた方も、今回の方法なら簡単に導入できると思います。ぜひ挑戦してみてください。

ただし、adbコマンドを使って内部をいじることは通常の使用からは外れた行為です。それに伴ったリスクがあることは理解しておきましょう。

参考情報

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