TECLASTのAndroid 17搭載8.8インチタブレット「TECLAST T60Mini」をレビュー用に提供していただきました。
TECLAST T60MiniはSoCにUNISOC T7300を採用し8.8インチ2.5K解像度や90Hz表示に対応したディスプレイを搭載、SIMを入れて4G通信も可能なタブレットです。サイズ的には使いやすいのですが、ちょっとクセがあるタブレットでした。
試用期間は約2週間で、日常でタブレットを使っていたWeb漫画やゲームで使いました。この期間で見えてきた良かったところやイマイチなところなどをまとめます。
- 約8.8インチのコンパクトなサイズ
- 最新のAndroid 17搭載
- ソフトウェアが若干不安定
- 性能としてはもう一歩欲しかった
目次
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概要とスペック
TECLAST T60Miniは、8.8インチのコンパクトなAndroidタブレットです。2560×1600の高解像度ディスプレイは90Hzのリフレッシュレートに対応し、SoCにはUNISOC T7300を採用。8GB RAMと128GBストレージを搭載し、microSDカードによる最大2TBまでの容量拡張にも対応します。
OSはAndroid 17で、4G LTEによるモバイル通信のほか、Wi-Fi 6やBluetooth 5.4、GPSにも対応。本体は約324gと軽量で、6000mAhのバッテリーを搭載しています。
Amazonでの通常価格は37,900円で、2026年10月7日時点ではタイムセール23,655円となっています。過去の価格履歴を見るとだいたいこれくらいの価格のようです。
外観
TECLAST T60Miniは8.8インチディスプレイのタブレットです。約207×128×8mmとタブレットとしては比較的小型。前面カメラは短辺側にあります。
背面側はかなりシンプルでTECLASTロゴが下の方にあるのみ。技適を含めた各種マーク等はシールで貼られています。
右側面に電源ボタンと音量ボタンがあります。縦持ちにすると電源ボタンが上になるのでスマホでのよくある配置とは逆になります。
左側面にはSIMスロット。
上側面はスピーカー、下側面にはスピーカーとUSBポートです。イヤホンジャックはありません。
SIMトレイは片方がmicroSDカードと排他になっているものです。
片手で握れないサイズではありませんが、まぁこういう持ち方は普通しませんよね。
パフォーマンス
ベンチマーク
各種ベンチマークアプリで確認しました。
各種ベンチマークの結果は、Geekbench 6のCPUがシングルで891点、マルチで2,055点、Geekbench 7のCPUがシングルで760点、マルチで2,115点、3DmarkはWild Life Extremeで355点、PCMarkのWork 3.1 performanceは13,133点でした。
AnTuTu Benchmarkはv10.5.0で433,520点、v11.0.6では618,547点でした。
似た点数のほかの端末と比べると以下の通り。
| SoC | Antutu (v10系) |
Geekbench6 | 3DMark | PCMark | ||
|---|---|---|---|---|---|---|
| RAM | Single | Multi | ||||
| Headwolf Titan1 | Dimensity 8300 12GB |
1328319 | 1419 | 4286 | 3006 | 15947 |
| Headwolf FPad7 | Dimensity 7050 8GB |
533794 | 957 | 2475 | 617 | 10131 |
| TECLAST T60Mini | UNISOC T7300 8GB |
433520 | 891 | 2055 | 355 | 13133 |
| OPPO Pad Neo | Helio G99 6GB |
421485 | 712 | 1849 | 370 | 8125 |
| Teclast ArtPad Pro | Helio G99 8GB |
402094 | 725 | 1983 | 338 | 9385 |
- 3DMarkはグラフィック性能、PCMarkはWeb閲覧など基本的な作業に関する性能を測るベンチマークアプリです。
- 昨年以前の端末と比較するためAnTuTuはV10、GeekbenchはV6の値を使っています。
ベンチマークアプリの概要とスコアの目安(タップで展開)
ベンチマークスコアは端末の性能を客観的に比較するための指標です。当サイトでは主に以下の4つのアプリを用いています。
- AnTuTu Benchmark:
CPU、GPU、RAM、ストレージを総合的にテストし、端末全体の処理能力を測ります。 - Geekbench:
主にCPU単体の計算能力を測定します。基本処理に関わる「シングルコア」と、複数処理を並行して行う「マルチコア」の2つの数値が出ます。 - 3DMark(Wild Life Extreme):
主にグラフィック(GPU)性能を測定します。3D描写を多用する重いゲームがどれだけ快適に動くかの目安になります。 - PCMark(Work 3.1):
Web閲覧、写真編集、テキスト入力など、日常的な利用シーンに近い負荷をかけて実用性能を測ります。
■目安となるスコア基準(2026年9月時点)
| AnTuTu (v11) | Geekbench 7 | 動作・用途の目安 | |
|---|---|---|---|
| ハイエンド | 1,500点以上 4,200点以上 |
重い3Dゲームの最高画質設定や高負荷処理を余裕でこなす最高峰クラス。普段使いでは性能を持て余す水準。 | |
| ミドルハイ | 110万〜160万点 | 900〜1,400点 |
日常動作が極めて軽快で、重いゲームも設定次第で快適に遊べる、性能と実用性のバランスに優れたクラス。 |
| 60万〜100万点 | 600〜850点 1,600〜2,600点 |
Web閲覧、動画視聴、電子書籍、SNSなど日常用途がスムーズに動く標準クラス。軽めのゲームも問題ありません。 | |
| エントリー | 50万点未満 | 500点未満 1,400点未満 |
Web閲覧や動画視聴、電子書籍など基本的な用途に向いた低価格クラス。負荷がかかると引っかかりが出やすい水準。 |
| スコア | 動作・用途の目安 |
|---|---|
| 重い3Dゲームを高画質でプレイする際にも余裕のある性能 | |
| 1,500〜2,000点 | 中量級ゲームや、標準画質設定でのプレイが十分楽しめる水準 |
| 1,000点未満 | 3D描写を多用するタイトルでは処理落ちが発生しやすい |
| スコア | 動作・用途の目安 |
|---|---|
| アプリ切り替えやマルチタスク含め、不満を感じることがほぼない水準 | |
| 8,000〜9,000点 | Web検索、SNS、動画再生、文字入力など日常の基本操作が快適 |
| 8,000点未満 | 基本操作はこなせるが、複数アプリの同時動作等で待たされる場合あり |
操作感
実際に使ってみると、基本的な動作では特に不便はありません。動作がカクついたり、スクロールに引っかかりを感じることもありません。
ただゲームになると、重量級というわけではないものでも若干の引っかかりが出てきます。私のプレイしているブルアカやGジェネレーション エターナルでは基本的な動作は行えるものの、画面切り替えやデータの読み込みなどで少し待たされることがあります。イライラするほどではありませんが、デイリークエストをひととおり消化する時間で、少し差が出そうだな、と思います。
ディスプレイ
TECLAST T60Miniのディスプレイは約8.8インチで解像度は2560×1600、アスペクト比は16:10です。実際の縦横の長さは長辺が約188.8mm、短辺が約118.0mmです。だいたいB6サイズ(182mm×128mm)を少し細長くしたくらいですね。なお、最初から保護シートが貼られています。
電子書籍を読むときは、横向きで見開き表示でもマンガ等なら読めますし(字の小さな雑誌は厳しい)、縦向きで1ページ表示ならいい感じに迫力を感じられます。個人的にはタブレットで漫画を読むのなら8インチクラスが最適だと思っています。
画面の発色もよくきれいです。8.8インチで解像度が2560×1600あるのでぼやけることもありません。色味は設定からも多少は調整できるので好みに合わせるといいでしょう。明るさの自動調整も対応しています。
リフレッシュレート:最大90Hz
画面のリフレッシュレートは最大90Hzで、デフォルトでは自動(使用状況に応じて最適化)になっています。
Widevine
WidevineのセキュリティレベルはL1です。なのでAmazonプライムビデオでHD再生が可能です。最近のこの手のタブレットは当たり前のようにL1ですね。
スピーカーもステレオなので手元で気軽に動画を見るのにもいいタブレットです。ただ、端末を横向きにしたときはUSBポートのある方が左スピーカー固定で、画面の向きとは連動しない(USBポートが右の横持ちにした場合、左右逆になる)のでその点だけは注意が必要です。
システム
TECLAST T60MiniはAndroid 17を搭載しており、それをベースにしたTeclastOS 3.0を搭載しています。プリインストールのアプリは少なめで、ほとんどGoogleアプリのみです。
設定画面は縦向きでも横向きでも2列表示です。縦だとちょっと狭いですね…。
通知とクイック設定は、画面上部の左右どちらからスワイプするかで分かれています。最近こういった方式も多いのですが、T60Miniでは従来のような一体型に変更する設定は見当たりませんでした。個人的には左右を意識してスワイプするのが面倒で、ここは使いにくく感じます。
T60Miniではアプリ使用中、画面上部にバーが表示されます。これをタップするとメニューが開き、全画面表示や画面分割など、アプリの表示方法を切り替えられます。
上の画像のように、画面分割やフローティングウィンドウで表示できます。
一方で、横画面で使用するアプリでは表示がおかしくなることがありました。
横画面で使用するゲームなどを、端末が縦画面の状態から起動すると、横長の画面が縦画面の上部に小さく表示されてしまうことがあります。システム設定の「画面の自動回転」のオン・オフにかかわらず発生しました。アプリ側の横画面固定といった設定が効いてないようです。
端末を横向きにすれば横画面にできるので実害はないのですが、妙な挙動に驚きます。PCmarkなどのベンチマークでテスト中に縦横が切り替わるのですが、その際も大きな黒い余白で表示されてしまいます。
このほかに、戻るボタンがうまく動作しない場面もありました。どれも常に発生するわけではなく、普段の操作に大きく支障が出るほどではありません。ただ、こうした細かな点が複数あり、ソフトウェアについてはまだ少しこなれていない印象を受けました。
カメラ
TECLAST T60Miniのカメラは背面が13MPで前面が5MPです。普通に撮れることは撮れますが、設定項目も少なく、あくまで記録用と言ったところです。
タブレットの画面上ではすごくきれいに見えます。
バッテリー
バッテリーは6,000mAhです。
いつも通り、輝度を100-105ルクスに調整し、『PCMark』のバッテリーテスト(100%→20%まで何時間もつか)を行いました。リフレッシュレートは「自動」に設定しました。
100%→20%まで8時間22分でした。10時間を超えると「だいたい普通」くらいなので、バッテリー持ちはあまりいいとは言えないくらいです。6,000mAhはスマホだと大容量ですが、最近のタブレットとしてはちょっと少なめにも感じてしまいますね。
| バッテリー容量 | PCMark | |
|---|---|---|
| Headwolf Titan1 (60Hz) | 7,200mAh | 11h 3min |
| Headwolf Titan1 (144Hz) | 7,200mAh | 8h 37min |
| TECLAST T60Mini | 6,000mAh | 8h 22min |
充電に関しては、USB PD 18Wに対応します。こういった格安系のタブレットではPDに対応していないものもあるので、18Wでも急速充電対応なのはありがたいです。
TECLAST T60Miniの良かったところイマイチなところ
- 約8.8インチのコンパクトなサイズ
- 90Hz対応の高解像度ディスプレイ
- ステレオスピーカー
- SIMを入れて4G LTE通信が可能
- ソフトウェアが若干不安定
- 性能としてはもう一歩欲しかった
- バッテリー持ちはいまひとつ
8.8インチ画面のタブレットは、タブレットとしてはコンパクトですがマンガやゲームを楽しむのにはちょうどいいサイズです。動作も基本的な部分では引っかかりもなくスムーズで、画面のきれいさやステレオスピーカーも、コンテンツ消費に向いた点です。
ただ、ある程度以上の負荷のあるゲーム等では性能の物足りなさが出てきます。もう少し性能があれば快適なんだけどなぁ…といったところ。バッテリー持ちももう一歩ですが、まぁ価格なりといえばそうですね。ソフトウェアまわりには若干不安定なところもあり、このあたりは今後の改善に期待したいところです。
電子書籍やWeb漫画を読んだり動画を視聴することがメインなら十分なので、持ち運びしやすいコンテンツ消費用タブレットとしては悪くないと思います。
まとめ
TECLAST T60Miniを約2週間使ってきました。8.8インチというサイズは、スマホよりも大きな画面で楽しみたいけれど、大型のタブレットでは持て余すという人にはちょうどいいサイズです。私もWeb漫画を読んだりゲームをプレイするのには8インチクラスのタブレットを愛用しています。
2560×1600の高解像度ディスプレイはきれいで、90Hz表示にも対応しています。普段の操作もスムーズなので、電子書籍や動画視聴、Web閲覧といった用途なら十分に使えます。
一方で、ゲームでは処理や読み込みで待たされることがあり、もう少し性能があれば快適なんだけどなぁ…と感じる場面もあります。バッテリー持ちもそれほど良くなく、ソフトウェアにも若干不安定なところがあるなど、気になる点はいくつかありました。
価格を考えれば納得できる部分もありますが、性能を求める人よりも、持ち運びしやすいコンパクトなタブレットで電子書籍や動画などを楽しみたい人に向いた1台です。
参考情報
本記事に記載された内容は記事公開時点のものであり、必ずしも最新の情報とは限りません。記事をご覧いただく際には、最新の情報を確認するようお願いいたします。
OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。
様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。
スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。







































