GEEKOM IT13 2026 レビュー:Core Ultra 7 356H搭載!コンパクトでも性能には余裕あり

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GEEKOMよりミニPC「GEEKOM IT13 2026」をレビュー用に提供していただきました。

GEEKOM IT13 2026はCPUにIntel Core Ultra 7 356Hを搭載した、高性能なミニPCです。コンパクトな筐体の中に確かな性能が詰まっており、またNPUも搭載し、AI処理にも対応しています。

実際にしばらく使ってみたところ、オフィスワークを中心とした普段使いとしては快適に利用できました。ゲームも重くないものであれば問題なくプレイできます。

価格は2026年9月29日時点の公式サイトで19万9,900円。おいそれと買える価格ではありませんが、その分性能にはかなり余裕があります。

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目次
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GEEKOM IT13 2026の概要

GEEKOM IT13 2026はIntel Core Ultra 7 356Hプロセッサーと専用NPU、Intel グラフィックスを搭載した高性能なミニPCです。32GBのDDR5メモリと1TBのM.2 NVMe SSDを搭載し、オフィスワークや画像編集などにも余裕のある構成です。

2つのUSB4とHDMI 2.1により、最大4台の4Kディスプレイ、または1台の8K出力に対応するほか、Wi-Fi 7や2.5G有線LANポートを備え、拡張性と接続性にも優れています。また、大型ファンと銅製ヒートパイプを組み合わせた冷却システムを搭載しています。

スペック

OS Windows 11 Pro
CPU Intel Core Ultra 7 356H
グラフィック Intel グラフィックス
メモリ 32GB(DDR5、最大 128GB)
ストレージ 1TB:1 × M.2 2280 PCIe Gen 4 ×4 SSD(最大 4TB)
空き:M.2 2230 PCIe 4.0 x4 NVMe SSDスロット(最大1TB)
サイズ 117 x 112 x 49.2 mm
重量 586.2g
前面ポート 2 × USB 3.2 Gen 2 Type-A(S5電源供給対応)
1 × 3.5mm ステレオヘッドセットジャック
1 × 電源ボタン
背面ポート 2 × USB4.0 Type-C (40Gbps、Alt DP2.1 UHBR20、PD 15W出力 / 100W入力対応)
2 × USB 3.2 Gen 2 Type-A
1 × RJ45 有線LANポート (2.5Gbps)
2 × HDMI 2.1 (マルチディスプレイ出力対応)
1 × DC-in (電源入力端子)
側面ポート 右:ケンジントンロック (セキュリティスロット)
左:SDカードリーダー
ネットワーク Wi-Fi 7, Bluetooth 5.4

なお、公式サイトでは一部の仕様に表記の揺れがあります。本記事では、実機で確認できたものについては実機の仕様を記載しています。

外観とインターフェース類をチェック

GEEKOM IT13 2026は117 x 112 x 49.2 mmというコンパクトなミニPCです。パッと見はほかのGEEKOMのミニPCとほぼ同じですね。色に関しては、公式サイトやAmazonの商品ページではかなり明るい青なのですが、実物はそれよりは暗く落ち着いた色です。

外装にはPC+ABS樹脂を採用し、表面にはUVコーティングが施されています。金属ほどの高級感はありませんが、かと言って安っぽいわけではなく、指紋等もつきにくいです。底面および内部フレームはフルメタルで、VESAアダプタ取り付け用のネジ穴もあります。

GEEKOMでは振動・落下・ポートの抜き差しなど様々なテストを行い、長期間にわたる安定した動作と信頼性を謳っています。

コンパクトなサイズなので、モニター台の下に収めて設置することもできます。

インターフェース類

前面

前面にはUSB-A (USB 3.2 Gen2)×2、3.5mmオーディオ端子、電源ボタンがあります。電源はオンになるとLEDマークが光ります。

背面

背面には電源ポート、HDMI 2.1×2、有線LANポート、USB-C (USB4)×2、USB-A (USB 3.2 Gen2)×2があります。左上のUSB-CはUSB給電可能です。これまでのGEEKOMのミニPCとほぼ同じ構成ですが、USB-Aが2つともUSB 3.2 Gen2になっています。これまでは片方はUSB 2.0だったのでグレードアップポイントですね。

なお、購入直後はLANポートと前面に黄色いシールが貼られており、初期セットアップ時はLAN接続しないように書かれています。LAN接続しないとローカルアカウントでのセットアップができます。

背面のUSB-CとHDMIによって、同時に最大4画面の表示に対応します。すべて背面にあるので、多画面を利用する場合はケーブルの取り回しが比較的楽です。

左側面


右側面

側面はメッシュ状の通気口になっており、右側面にはケンジントンロック、左側面にはSDカードリーダーがあります。

内容物

内容物は本体の他にサンクスカードとマニュアル、VESA取り付けキット、電源アダプタ、HDMIケーブルです。

電源アダプタは出力120Wで、そのわりにはコンパクトです。コンセントプラグは通常の2ピンタイプです。少し前のミニPCは3ピンタイプが同梱されていましたが、最近は別途アダプタを用意する必要がありません。

メモリの交換とストレージの増設が可能

底面のゴム足は中央にネジがあり、これを緩めると底面のフタが外れます。緩めてもネジ本体は外れないので、不意に紛失することもありません。

底面を外すと中にアクセスできます。

メモリはSO-DIMMが2スロットあり、Samsung製の16GBが2枚で計32GB、SSDはKingston製の「OM8TAP41024K1-A00」(1TB)が使われています。なお、SSDには放熱用のシリコンパッドが貼られています。

搭載されるメモリやSSDのメーカーは製造時期などによって異なる可能性があります。

M.2 2280 SSDの下には、M.2 2230 SSDを増設できるスロットがあります。公式サイトではPCIe、Amazonの商品画像などではSATAと表記が分かれていますが、実際にM.2 2230 NVMe SSDを取り付けたところ、PCIe 4.0 x4で認識されることを確認できました。

システムとベンチマーク

Windows 11 Pro搭載

GEEKOM IT13 2026はWindows 11 Proを搭載しています。

この手のミニPCでは初期設定で日本語配列キーボードを選んでも、なぜか英字配列になりがちです。これは設定→時刻と言語→言語のオプション(日本語と書かれた右の三点メニュー)→キーボードレイアウト→レイアウトを変更するで日本語キーボードを選べば、変更できます。

コマンドプロンプトにて「slmgr /dli」を入力しライセンスを確かめてみるとパッケージ版(RETAIL Channel)でした。

格安なミニPCだとボリュームライセンス版を使うメーカーもあるようです。ボリュームライセンス版は企業等でライセンスを一括購入し組織内で利用するものです。なのでそれを個人向けの販売PCに組み込むのはライセンス違反になる可能性があります。

Intel Core Ultra 7 356H搭載

CPU-Zで一応確認したところ、CPUはIntel Core Ultra 7 356Hを搭載し、RAMは32GBでした。

ベンチマーク

いくつかベンチマークアプリを使ってみました。

Geekbench

3DMark

PCMark

CINEBENCH R23


CINEBENCH 2026

ドラゴンクエスト10ベンチマーク

FF14ベンチマーク

Geekbench 6 CPU シングル 2770
マルチ 14876
GPU OpenCL 23991
Vulkan 25337
Geekbench 7 CPU シングル 2354
マルチ 15584
GPU OpenCL 21591
Vulkan 20639
3DMark Timespy 3116
Steel Nomad Light 1986
PCMark 10 SCORE 8312
Essentials 9939
Productivity 15992
Digital Content Creation 9806
Cinebench R23 マルチコア 15588
シングルコア 2014
2026 マルチスレッド 3739
シングルスレッド 481
ファイナルファンタジーXIV
ベンチマーク
1920×1080 高品質
(デスクトップPC・ウィンドウ)
4578
普通
1920×1080 標準品質
(ノートPC・フルスクリーン)
8444
快適
ドラゴンクエストX
ベンチマーク
1920×1080 最高品質
ウィンドウ
15066
すごく快適
1920×1080 標準品質
フルスクリーン
16794
すごく快適

全体的に高水準な結果となりました。とくにCPU性能は高く、PCMark 10ではProductivityが15,992と高いスコアを記録しています。Productivityは文書作成や表計算など、日常的なオフィス作業のパフォーマンスを測定する項目です。

ゲームについては、比較的軽量なドラゴンクエストXは「すごく快適」、FF14は設定によって「普通」から「快適」という結果でした。高負荷な3Dゲーム向けというほどではありませんが、軽めのゲームであれば十分に楽しめる性能です。

NPUも搭載

IT13 2026はAI処理に特化したNPUも搭載しています。NPUは対応するAI処理をCPUやGPUの代わりに効率よく実行するためのプロセッサーです。

普段の作業ではNPUが動いているところを意識することはほとんどありませんが、Geekbench AIをNPUで実行すると、タスクマネージャーでもNPUの使用率が上がっていることを確認できました。

Geekbench AIをCPUとNPUのそれぞれで測定した結果は以下のとおりです。

■Geekbench AI
CPU NPU
Single Precision Score 4456 4270
Half Precision Score 1778 33866
Quantized Score 7965 52628

Single PrecisionではCPUとNPUで大きな差はありませんが、Half PrecisionとQuantizedではNPUのスコアが大幅に高くなっています。AI処理で使われる低精度演算では、NPUの強みがよく表れています。

NPUは対応するアプリや機能で利用され、例えばWindows Studio Effectsでは、ビデオ通話時の背景ぼかしや自動フレーミング、アイコンタクト、音声フォーカスなどの処理に使われます。現状では普段のPC作業でNPUの存在を意識する場面はそれほど多くありませんが、対応するアプリや機能が増えてくれば、活躍する場面も増えてきそうです。

ストレージ性能

SSDはKingstonの「OM8TAP41024K1-A00」(1TB)です。

SSDの速度は、シーケンシャルリード6138.26MB/s、シーケンシャルライト5330.76MB/s、ランダムリード710.10MB/s、ランダムライト621.11MB/sでした。。十分に高速で、実際に使っていてもファイルの読み書きなどでストレージの遅さを感じることはありませんでした。

実際の利用

実際にしばらく使用し、動作や快適さなどを確認してみました。

オフィスワークや簡単なグラフィック編集には問題ない

私が普段PCで仕事できるようにセットアップして、この記事を含め当サイトの記事を書いたり、そのためにPhotoshopで画像編集などを行いました。そういった使い方ではなんの問題もなく快適です。Photoshopもストレスなく使用できますし、ブラウザでタブを多く開いても問題ありませんでした。

ゲームもそれなりに

ベンチマークでもわかるように、重い3Dなどでなければゲームもスムーズに動作します。今回はドラゴンクエストVII Reimaginedをグラフィック優先、1920×1080でプレイしました。フレームレートは場面によって大きく変動しますが、60fps前後で動作する場面も多く、実際にプレイしていて大きな引っかかりは感じませんでした。

動作音

動作音については少し気になります。負荷がそれほどかかっていないであろう状態でも常にサーッという音が聞こえます。一方で、Cinebenchのような高負荷時でも動作音はそれほど大きくならず、低負荷時との差は小さく感じました。(若干は大きくなります)

GEEKOMにはほかに、低負荷状態ならほぼ無音のPCもあるので、それらに比べると常に音が聞こえるのは気になります。集中を乱すほどではありませんが…。

発熱と冷却

冷却には大型ファンと銅製ヒートパイプを組み合わせた冷却システムを採用しています。実際にHWiNFOを使って、Cinebenchでのテスト中の温度を監視してみました。

Cinebench実行中はCPUパッケージ温度が最大90℃前後まで上昇し、一時的にサーマルスロットリングが発生する場面もありました。ただし、負荷終了後は温度がすぐに下がっています。

GEEKOM IT13 2026の良かったところ、イマイチなところ

良いところ
  • 豊富なポート類、最大4画面出力、USB-AがすべてUSB 3.2 Gen2
  • 事務仕事や簡単なグラフィック編集なら余裕、ゲームも中程度なら問題ない性能
  • M.2 SSDも1枚増設可能
イマイチなところ
  • 前面にUSB-Cがない
  • 常にサーッという稼働音がする
  • 20万円近い価格

GEEKOMのミニPCはポート構成・レイアウトがだいたい同じで、IT13 2026も前面にUSB-Cがないのは少し残念です。試用のために使うファイルをポータブルSSDからコピーすることがあるのですが、USB-C接続なので背面に接続するしかありません。ただ、背面にあるUSB-AがすべてUSB 3.2 Gen2になったのは嬉しいポイントです。以前は1つがUSB 2.0でした。

性能については文句なしです。よほど高負荷なゲームをやりたいのでなければ十分以上で、ゲームをやらない人ならオーバースペックと言えるくらいです。オフィスワークを中心に使うのであれば、今後も長く使っていけそうな性能の余裕があります。

一番の難点は20万円近い価格です。最近はメモリやSSDなどPCパーツの価格が上昇しており、PC本体も高くなっていますが、それでも気軽に手を出せる価格ではありません。とはいえ、性能にはかなり余裕があるので、数年間使うことを考えてPCを選ぶのであれば、IT13 2026も選択肢の1つになるでしょう。

まとめ

GEEKOM IT13 2026をしばらく実際の仕事用PCとして使ってみました。普段の作業で性能不足を感じることはなく、快適に使えました。コンパクトながらポート類も豊富で、メモリやストレージの拡張性もあり、ミニPCとしてかなり充実した構成です。

一方で、常に聞こえる動作音や前面にUSB-Cがないこと、そして20万円近い価格は気になるところです。とくに価格は簡単におすすめできるものではありませんが、性能にはかなり余裕があります。

オフィスワークを中心に、画像編集や軽めのゲームなど幅広くこなせる、性能に余裕のあるミニPCが欲しい人なら、長く使っていけそうな1台です。

公式サイトとAmazonにて15%オフとなるクーポンコードをいただきました。どうぞご利用ください。
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本記事に記載された内容は記事公開時点のものであり、必ずしも最新の情報とは限りません。記事をご覧いただく際には、最新の情報を確認するようお願いいたします。

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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。

様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。

スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。

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