Headwolf Titan1 レビュー:ゲーミング要素は薄いけどしっかり高性能で満足できる8.8インチタブレット

Headwolfが2025年11月に発売した8.8インチタブレット「Headwolf Titan1」を購入し、1ヶ月半ほど使ってみました。

Headwolf Titan1はDimensity 8300搭載で12GBのRAM、8.8インチディスプレイは解像度2560×1600、リフレッシュレート144Hz対応と、なかなかのスペックを持ったAndroidタブレットです。Headwolfとしてはゲーミングタブレットと称しているのですが、ゲーミング要素はほとんどありません。普通のクセが少なく性能がそれなりに良いタブレットでした。

Amazonでの通常価格は59,999円で、私は初回割引価格の39,999円で購入しました。2025年12月時点でも何かと手を変えてクーポンやらキャンペーンやらで46,000円程度で購入できるようです。正直やりすぎて通常価格が意味をなしてない気もします…。


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概要とスペック

Headwolf Titan1は画面サイズ8.8インチのAndroidタブレットです。タブレットとしては比較的小型で、片手で持てるサイズですね。

実際にスマホゲームをタブレットでプレイする場合はこれくらいのサイズがちょうどよかったりしますし、縦持ちにして電子書籍(マンガ)を単ページ表示するのも読みやすくて良い感じです。解像度は2560×1600(2.5K)と高精細で、リフレッシュレートは144Hzに対応します。

性能としてはSoCにDimensity 8300を搭載し12GBのRAMと256GBのストレージを搭載し、最大2TBのMicroSDカードにも対応します。バッテリーは7200mAhで4GLTE対応、GPSはもあり、上下デュアルスピーカーも搭載します。

OS Android 15
CPU MediaTek Dimensity 8300
RAM 12GB(+仮想RAM 12GB)
ストレージ 256GB
外部メモリ microSDXC (最大2TBまで)
ディスプレイ 8.8インチ 2560×1600
リフレッシュレート:144Hz
メインカメラ 16MP
フロントカメラ 8MP
バッテリー 7200mAh
PD20W急速充電
サイズ 約 206 × 128 × 7.9 mm
重量 約325g
生体認証 顔認証
SIM nanoSIM×2
対応バンド
4G FDD:B1/2/3/4/5/7/8/20/28AB/66/B38/39/40/41
TDD:B38/39/40/41
3G B1/2/5/8
2G B2/3/5/8
その他 デュアルスピーカー

外観

外箱は、Headwolfのこれまでのものより豪華な印象です。今までがシンプルすぎたかもしれません。内容物は本体の他に充電アダプタとUSBケーブル、SIMピンとマニュアルです。画面には最初から保護シートが貼られています。充電アダプタは20Wのものでした。

正面から。ベゼルは上下のほうが僅かに太いタイプ。前面カメラは短辺側にあります。ゲーミングスマホとかって、こういうロボットの顔みたいな壁紙好きですよね…。

背面側は横向きに色々描かれています。前面側と合わないのがちょっとチグハグ感ありますが、気にしてはいけないのでしょう。

GAMINGと、ゲーミングタブレットを主張します。

右側面に音量ボタンと電源ボタン、そしてSIMスロットです。

左側面は何もなし。

上側面はスピーカー、舌側面にはスピーカーとUSBポートです。イヤホンジャックはありません。

電源ボタンが赤くなっているのは「ゲーミングっぽさ」があっていいですね。

実質前モデルのFPad7と並べてみると、TITAN1のほうが縦横とも僅かに大きいです。画面サイズもFPad7は8.4インチ、TITAN1は8.8インチと大きくなって降り、ベゼルは狭くなってますね。また、TITAN1の方が薄く軽いです。(FPad7:9mm/384g、Titan1:7.9mm/325g)

パフォーマンス

ベンチマーク

各種ベンチマークアプリで確認しました。

各種ベンチマークの結果は、Geekbench 6のCPUがシングルで1,419点、マルチで4,286点、3DmarkはWild Life Extremeで3,006点、PCMarkのWork 3.0 performanceは15,947点でした。

AnTuTu Benchmarkはv10.5.0で1,328,319点、v11.0.6では1,692,567点でした。

似た点数のほかの端末と比べると以下の通り。

SoC Antutu
(v10系)
Geekbench 3DMark PCMark
RAM Single Multi
POCO X7 Pro Dimensity 8400-Ultra
12GB
1647433 1572 6322 4005 14566
OPPO Pad 3 Matte Display Edition Dimensity 8350
8GB
1390337 1255 3709 3004 9379
Headwold Titan1 Dimensity 8300
12GB
1328319 1419 4286 3006 15947
arrows Alpha Dimensity 8350-Extreme
12GB
1264853 1386 4345 3094 18730
Headwolf FPad7 Dimensity 7050
8GB
533794 957 2475 617 10131
  • 3DMarkはグラフィック性能、PCMarkはWeb閲覧など基本的な作業に関する性能を測るベンチマークアプリです。

Headwolf Titan1はだいたいミドルハイクラスの性能です。これまでのHeadwolfのタブレットとはかなり性能差があります。

操作感

Gジェネエターナルも快適

上のベンチマーク結果を見ても分かる通り、ちゃんと性能がありますし、実際しっかりと動いてくれます。基本的な動作ではなんの不便もありません。

ゲームについては、重量級のゲームはプレイしてないのでどこまで大丈夫なのかはわかりませんが、私のプレイしているブルア化やGジェネレーションエターナルであれば問題なく快適です。前モデルのFPad7ではGジェネエターナルで時々コマ落ちのようなものも見られたのですが、Titan1ではそういった事はありません。

ディスプレイ

Headwolf Titan1のディスプレイは約8.8インチで解像度は2560×1600、アスペクト比は16:10です。実際の縦横の長さは長辺が約189.5mm、短辺が約118.5cmです。だいたいB6サイズ(182mm×128mm)を少し細長くしたくらいですね。なお、最初から保護シートが貼られています。

電子書籍を読むときは、横向きで見開き表示でもマンガ等なら読めますし(字の小さな雑誌は厳しい)、縦向きで1ページ表示ならいい感じに迫力を感じられます。個人的にはタブレットで漫画を読むのなら8インチクラスが最適だと思っています。

画面の発色もよくきれいです。8.8インチで解像度が2560×1600あるのでぼやけることもありません。色味はFPad5まであった赤っぽさはなくなっています。設定からも多少は調整できるので好みに合わせるといいでしょう。

ちなみに、明るさの自動調整が設定できるようになりました。FPad7では非対応でしたが、こういった細かいところも改善されています。

リフレッシュレート:最大144Hz

画面のリフレッシュレートは最大144Hzに対応します。可変式ではなく固定で、60/90/120/144Hzの中から選択します。数値が高いほうが滑らかではあるのですが、その分だけバッテリー消費も激しくなります。個人的には90Hzくらいでいいかなぁ、と。

Widevine

WidevineのセキュリティレベルはL1です。なのでAmazonプライムビデオでHD再生が可能です。最近のこの手のタブレットは当たり前のようにL1ですね。

スピーカーもステレオなので手元で気軽に動画を見るのにもいいタブレットです。ただ、端末を横向きにしたときはUSBポートのある方が左スピーカー固定で、画面の向きとは連動しない(USBポートが右の横持ちにした場合、左右逆になる)のでその点だけは注意が必要です。

システム

Headwolf Titan1はカスタマイズ少なめでシンプルなAndroidを搭載しています。プリインストールのアプリも少なめで、ほとんどGoogleアプリのみです。

設定画面は縦向きでも横向きでも1列表示です。設定の中身は基本的に通常のAndroidのままで、それにMediaTek特有のものがいくつか入ってる程度です。ゲーミングタブレットを謳っていますが、ゲーム関連の機能も特に見当たりません。

通知領域は横向きにするとクイック設定パネルと通知で左右に分かれたレイアウトになってます。

OSは2025年12月時点でAndroid 15です。セキュリティパッチレベルは2025年10月5日。購入後ここまでにもセキュリティアップデートが来ているので、今後も期待したいところ。OSアップデートについては、一応Anndroid 16へのアップデートを予定していると、商品ページ等には書かれています。

カメラ

Headwolf Titan1のカメラは背面が16MPで前面が8MPです。おそらくFPad7と同じで、普通に撮れることは撮れますが、設定項目も少なく、あくまで記録用と言ったところです。

正直タブレットに記録用やQRコード読み取り以上のカメラ性能は求めていないので、どうせなら背面フラットにしてほしかったです。なんで2段で出っ張らせてしまうのか…。

バッテリー

バッテリーは7200mAhです。FPad7から700mAh増えました。

いつも通り、輝度を100-105ルクスに調整し、『PCMark』のバッテリーテスト(100%→20%まで何時間もつか)を行いました。今回はリフレッシュレート60Hzと144Hzで2回実施しています。

100%→20%まで、60Hzの場合は11時間3分、144Hzの場合は8時間37分でした。FPad7から少しだけ伸びています。+700mAhのおかげですかね。10時間を超えると「だいたい普通」くらいなので、バッテリー持ちは少しいいかな、という程度です。

バッテリー容量 PCMark
Headwolf Titan1 7,200mAh 11h 3min
Headwolf FPad7 6,500mAh 10h 31min
Headwolf FPad6 6,500mAh 10h 47min
Headwolf FPad5 5,500mAh 9h 17min

充電に関しては、USB PD 20Wに対応します。付属の充電器も20W対応です。めちゃくちゃ早いというわけではありませんが、必要十分でしょう。

Headwolf Titan1の良かったところイマイチなところ

良いところ
  • 約8.8インチのコンパクトなサイズ
  • ゲームもできる高スペック
  • 高精細で144Hz駆動のディスプレイ
  • 充電もPD 20Wに対応
イマイチなところ
  • ゲーミング要素は薄い

8.8インチのコンパクトなサイズで、ゲーミングを名乗るだけあるスペックを持つタブレットです。前モデルのFPad7でも十分な性能を持っていたのですが、そこからさらに進んでゲームもだいたい快適にプレイできます。

また、FPad7で私がイマイチな点として挙げていた「スピーカーが片面にだけある」「明るさの自動調整がない」「少し重いかも」という点についても全て改善されています。

ただ「ゲーミングタブレット」を謳うわりにはそういった要素があまりないのは気になるところです。十分なスペックと冷却システムの存在は確かにゲーミング要素なのですが、できればバイパス充電などゲーム向けの機能がなにかしらほしかったところです。

まとめ

個人的にはHeadwolfのタブレットをFPad5から電子書籍(マンガ)読み用に愛用しています。前モデルのFPad7では電子書籍は快適、ゲームもある程度はできる…といったところでした。

今回のTitan1ではスペックが大きく上がり、ゲーム(Gジェネエターナル)でもコマ落ちなく快適にプレイできるので、ゲーム端末としても使っています。レビュー上では「もう少しゲーミング要素が欲しい」と書きますが、個人的にはしっかりゲーミングタブレットになってました。まぁバイパス充電は欲しかったですけどね。

これまでのFPad7までと比べて価格も少し上がってしまっていますが、電子書籍や動画を見るだけでなくもう少し上の性能が欲しい、という人にはちょうどいいタブレットでしょう。

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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。

様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。

スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。

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