Anker Prime Charger (160W, 3 Ports) レビュー:出力配分を自由に選べる高性能なUSB充電器!
2025年12月9日(火)にAnkerから発売したUSB充電器「Anker Prime Charger (160W, 3 Ports)」をレビューします。
その名の通り、合計最大160W出力で3ポートに対応したUSB充電器です。一般的な充電器と比べて42%も小型化を実現し「ハイパワー充電器はゴツくて重たい」という常識を覆す魅力的な製品でした。
接続するデバイスに応じて3ポートの出力を自動分配し、PCやタブレット、スマホなどを効率良く充電可能です。また、ディスプレイ付きで出力W数や温度状況をモニタリングしたり、専用アプリと接続して各ポートの出力を細かくカスタマイズできます。
今まで数々のUSB充電器をレビューしてきましたが、ここまで機能豊富な充電器は見たことがありません。
Ankerの最新技術を詰め込んだ製品ということもあって、販売価格は税込16,990円と充電器にしてはかなり高額です。セールで安くなるタイミングで狙ってみてはいかがでしょうか。
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製品の特徴・スペック
Anker Prime Charger (160W, 3 Ports) は、今までの充電器とは類を見ないコンパクトさで、高出力・多機能を実現した理想の製品でした。特徴やスペックをまとめると下記の通り。
- クレカよりも小さいコンパクト設計
- 単ポート最大140W(Anker Protocol対応製品は最大150W)、合計最大160Wに対応
- USB-C×3が垂直方向に付いている
- ディスプレイ付きで充電や温度状況をチェック可能
- 接続したデバイスに応じて出力を自動配分
- アプリ連携で出力を自由にカスタマイズ可能
スペック
| サイズ | 約65×52×35mm |
|---|---|
| 重さ | 約220g(実測値208g) |
| 入力 | 100-240V~, 2A, 50 / 60Hz |
| 出力 |
単ポート利用時:5V⎓3A / 9V⎓3A / 15V⎓3A / 20V⎓5A / 28V⎓5A(最大140W) ※Anker Protocol対応製品は最大150Wに対応 2ポート利用時:合計最大160W 3ポート利用時:合計最大160W |
| パッケージ内容 |
Anker Prime Charger (160W, 3 Ports) 取扱説明書 クイックスタートガイド |
| 保証 | 24ヶ月保証 + 6ヶ月(Ankerで会員登録後) カスタマーサポート |
| 製品型番 | A2687N41(シルバー) |
外観・付属品
パッケージには製品の写真と特徴が記載されています。
箱の中身は、充電器本体と取扱説明書、クイックスタートガイドが入っていました。ケーブルは付属していないので別途用意する必要があります。
こちらが充電器本体。側面に斜めにラインが入ったデザインで、ディスプレイ側がわずかに凹んでいます。落ち着いたガンメタリックのカラーは高級感がありますね。
サイズは約65×52×35mm、重量は実測値で208gでした。合計最大160W出力対応のスペックを考えると非常にコンパクトです。
コンセントプラグは折りたたみ式。プラグ部分の厚みや重心バランスを調整して、従来製品よりも抜けにくくなっているんだとか。
プラグの横には、製品仕様や認証情報のマークが印字されています。
プラグの逆側にカラーディスプレイを搭載。ディスプレイ表示は向きに応じて自動で回転します。
ディスプレイの下にタッチボタンを備えており、モードの切り替えや画面の手動回転などが可能です。
通常のUSB充電器はプラグの逆側にUSBポートが備わっていますが、本製品はプラグから下向きにUSB-Cポートが備わっています。
壁のコンセントに挿した際も抜けづらく、配線もキレイに見えるメリットがあります。
便利な機能
ディスプレイで本体設定や充電状況が分かる
本体正面には、各ポートの出力状況や充電器の温度状況がわかるディスプレイを搭載しています。タッチ式のボタンで表示を切り替えられて、出力モードの変更も充電器のみで変更できます。
合計最大160W出力に対応
本製品は3ポート合計で最大160Wの出力に対応しています。これはノートPC+タブレット+スマホの3台を同時に充電しても余裕のある性能です。
複数ポート使用時の出力配分については、使用するモードによって異なります。
| C1 | C2 | C3 | 合計 | |
|---|---|---|---|---|
| C1 | 140W | 140W | ||
| C2 | 140W | 140W | ||
| C3 | 140W | 140W | ||
| C1+C2 | 100W | 60W | 160W | |
| C2+C3 | 100W | 60W | 160W | |
| C1+C3 | 100W | 60W | 160W | |
| C1+C2+C3 | 100W | 30W | 30W | 160W |
C1ポート優先モードは、1つ目のポートを最大100Wにして残りは60Wまたは30W出力になります。
| C1 | C2 | C3 | 合計 | |
|---|---|---|---|---|
| C1 | 140W | 140W | ||
| C2 | 140W | 140W | ||
| C3 | 140W | 140W | ||
| C1+C2 | 70W | 70W | 140W | |
| C2+C3 | 70W | 70W | 140W | |
| C1+C3 | 70W | 70W | 140W | |
| C1+C2+C3 | 70W | 70W | 20w | 160W |
デュアルPCモードは2ポートで70Wずつ出力するモードです。出力が70Wあれば大抵のノートPCの充電に使えます。
接続するデバイスに応じて出力を自動配分
本製品からPowerIQ 5.0に対応し、接続するデバイスや充電残量に応じて出力を自動配分できるようになりました。ポートごとの出力を気にせずに最適な電力を供給可能です。
筆者の持っているM2 MacBook Air、iPad mini(A17 Pro)、Galaxy Z Fold4の組み合わせだと、合計100W程度でまだまだ余裕があります。
接続するデバイスを変更し、合計150W前後の3ポート同時充電を40分ほど続けてみました。
しばらくするとスマートプロテクションが作動し始め、合計出力が100W程度に制御されました。サイズがコンパクトなため、長時間通して最大出力を維持するのは厳しい印象です。
アプリに接続して充電モードをカスタマイズ可能
Anker公式アプリと接続すると、接続したケーブルやデバイスの情報を確認したり、出力を1W単位で細かく変更できます。各ポートの出力状況もグラフで分かりやすく表示されて便利でした。
さらに、充電器本体のソフトウェアアップデートにも対応しています。アップデートを実施すると、接続したケーブルの情報がより細かく表示されて分かりやすくなりました。
まとめ:小型で高出力・多機能が揃った理想のUSB充電器
Anker Prime Charger (160W, 3 Ports)は、クレジットカードよりも小さなサイズで合計最大160Wを実現した高性能なUSB充電器です。
3つのUSB-Cポートを備えており、高性能ノートPCや複数デバイスを同時に充電したい方に最適です。
- 合計160W出力なのに超コンパクト
- ディスプレイ付きで充電や温度状況をチェック可能
- 接続するデバイスに応じて出力を自動配分
- アプリと接続して出力のカスタマイズが可能
- 価格が高い
- 本体が発熱すると出力が制限される
- USB-Aポートが非搭載
コンパクトな充電器は出力が65W〜100W前後しかなく、複数デバイスの充電だと1ポートあたりの出力が落ちるのが悩みでした。
本製品は各ポートで最適な電力を供給可能で、モードの変更で自由にカスタマイズできる点が気に入りました。
高機能なぶん価格は16,990円と非常に高いものの、ここまで完成度が高く弱点の少ない充電器は今まで見たことがありません。
旅行や出張で荷物を減らしたい人、コンパクトで高出力に対応した充電器を探している方におすすめです。
本記事に記載された内容は記事公開時点のものであり、必ずしも最新の情報とは限りません。記事をご覧いただく際には、最新の情報を確認するようお願いいたします。
































