INNOCN GA27V1M

INNOCN GA27V1M レビュー:27インチ・4K・MiniLEDで160Hz対応のゲーミングモニター

INNOCNより、MiniLEDを採用した27インチ・4Kで160Hz対応の「INNOCN GA27V1M」を提供していただきました。

INNOCN GA27V1Mは、4Kで160Hz、フルHDで320Hzに対応したゲーミングモニターです。USB Type-CやHDMI、DPなど接続端子は豊富な上に、USBハブ的に使えるKVMスイッチ機能も搭載しており、ゲーム以外のオフィスシーンでも快適に使えるモニターです。

  • 27インチ・4KでMiniLED採用で画質良好
  • 高リフレッシュレートでゲームやOSのアニメーションが滑らか
  • 消費電力が少し大きめ & 電源ユニットが大きい
  • スピーカーの音質がチープ

Amazonでの通常価格は98,950円です。10月7日時点ではプライム感謝祭の対象となっており25%オフの74,299円で購入できます。

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INNOCN GA27V1Mのスペック

サイズ 27インチ
解像度 3840×2160
ディスプレイ MiniLED, IPS
リフレッシュレート(フルHD) 最大320Hz
リフレッシュレート(4K) 最大160Hz
接続方法 USB Type-C (90W), HDMI×2, DisplayPort(DP1.4)
その他 KVMスイッチ機能(USBハブ機能)

INNOCN GA27V1Mは、27インチサイズで、4Kなら160Hz、フルHDなら320Hzに対応したゲーミングモニター。iPad Proなどにも採用されていたMiniLEDを採用しており、バックライトを細かく制御できるためコントラスト比が高くなっているのが特徴です。

また、接続端子もUSB Type-CやHDMI、DPと豊富な上に、KVMスイッチ機能もあり、ゲーミング以外のオフィス用途でも快適に利用できるスペックを備えています。

開封:パッケージや内容物

NNOCN GA27V1M

NNOCN GA27V1Mの箱は、INNOCNのロゴと製品デザインが描かれたシンプルなパッケージ。段ボールの質素なデザインではなく、わざわざ白い化粧箱のような質感のものを採用しています。箱はかなり大きく重たいので、取り扱いには注意が必要です。

INNOCN GA27V1M

一般的なモニターと同様に、モニター本体は発泡スチロール内に収められています。

INNOCN GA27V1M
INNOCN GA27V1Mのケーブル

内容物は、GA27V1M本体、スタンド、USB Type-Cケーブル、HDMIケーブル、Display Portケーブル、USB Type-B to Aケーブル、説明書です。

INNOCN GA27V1Mの電源ユニット

iPhone 16 Pro Max(6.9インチ)の横に

電源ケーブルではなく、電源ユニットとなっており、iPhone 16 Pro Maxと比較しても大きめであることがわかると思います。最大200Wの消費電力になっています。

外観:ホワイトで統一された美しい外観

INNOCN GA27V1M

まず、INNOCN GA27V1Mの外観で特徴的なのは、ホワイトで統一されたフレームです。前面のロゴバーや側面のフレーム、背面に至るまで、ホワイト一色になっています。

INNOCN GA27V1Mの背面INNOCN GA27V1Mの背面

また、パネルの背面部分やスタンドもホワイトになっており、全体的なビルドクオリテイは高めです。

INNOCN GA27V1Mの背面端子

GA27V1Mの背面には、右から電源、3.5mmのオーディオジャック、DisplayPort、USB Type-C, HDMI×2, USB Type-B、USB-A×2という構成になっています。また、VESAマウント(100mm)にも対応しており、モニターアームにつけることもできます。

INNOCN GA27V1M

スタンドにはケーブルを通す穴は用意されていないので、適宜ケーブルマネジメントを行う必要性があります。

INNOCN GA27V1Mのスタンド

スタンドはレバーを動かすだけで、簡単に着脱可能になっています。

INNOCN GA27V1Mの背面LED
INNOCN GA27V1M

ゲーミングモニターらしく背面にはカラフルなLEDが搭載されています。こちらは、設定から光り方を変更したり、オフにしたりすることもできます。

INNOCN GA27V1M

低くした状態


INNOCN GA27V1M

縦にした状態

スタンドは、高さ調節や角度調節、また垂直回転が可能です。メインモニターとしても、サブモニターとしても設置しやすくなっています。また、スタンドの土台部分は金属製で、かなり重厚感があるため、設置に安心感がありました。

画質:MiniLEDによる圧倒的キレイさ

INNOCN GA27V1M

GA27V1Mの画質は、かなり良かったです。MiniLEDバックライトを採用している威力は絶大で、「OLEDに迫る高いコントラスト比」を謳っていますが、コントラストや画面の明るさは目を瞠るほどでした。

これまで、筆者はINNOCNの27インチ・4Kの廉価モデルのモニター(2.5万円〜3万円程度)を使用してきたのですが、4K・27インチという点は同じなのにも関わらず、明らかに違いを感じるほどでした。

INNOCN GA27V1M

3840×2160で表示


INNOCN GA27V1M

3008×1692で表示

画質が向上したことで、高解像度で使用時の文字の視認性も向上したように感じます。流石に、27インチなので4Kのドットバイドットでの運用は難しいですが、3008×1692解像度での利用でも、視認性が向上し見やすくなりました。

様々なシーンで生きる高リフレッシュレート

INNOCN GA27V1M

GA27V1Mは、4K160Hz、フルHDなら320Hzのリフレッシュレートに対応しています。Windowsの自作PCを接続したときは4K160Hzでの接続を確認しています。MacBook Air (M3)を接続したときは、4K144Hzでの接続が最大となっていました。

高リフレッシュレートには、それに見合うだけのパソコンのグラフィック性能も要求されるので、購入前に自分のPCスペックについても確認する必要があります。

もちろんゲームでも活躍

INNOCN GA27V1M

FallGuysをプレイ(1)


INNOCN GA27V1M

FallGuysをプレイ(2)

まず、この高リフレッシュレートが生きるのがゲームです。普段、筆者はほとんどゲームをしないのですが、リフレッシュレートを切り替えつつテストしてみると、明らかに画面のスムーズさ、細かな違いを認識できることから、反応しやすくなった印象を受けました。

OSのUIが滑らかに

INNOCN GA27V1M

高リフレッシュレートで良かった点が、WindowsやmacOSのアニメーションが圧倒的に滑らかになることでした。これまで使ってきた60Hzのモニターとは雲泥の差で、モニタースペックが向上すると、UIのキレイさの見え方も段違いに異なります。また、自分のマウス操作に対してカーソルがリニアに反応してくるので、ちょっとした操作が楽しくなります。

60Hzから、90Hzや120Hzのスマホに持ち替えたときと同様に、一度体感すると低リフレッシュレートには戻れなくなってしまいました。

スピーカー:音はチープ

INNOCN GA27V1M

GA27V1Mにはスピーカーが搭載されていますが、音質はちょっとイマイチです。とりあえず音声を流せれば良いという人は、満足できるかもしれませんが、ちゃんとゲームや動画を見るのには不向きです。別途スピーカーを用意した方が良いでしょう。

便利なKVMスイッチ機能(ハブ)

INNOCN GA27V1M

KVMスイッチ機能にも対応しているので、モニター背面にあるUSB-AはUSBハブとして利用できます。Webカメラを接続したり、マウスやキーボードのレシーバーを接続したり、ストレージを接続したりすることが可能。

また、USB Type-Cで接続したPCでも、USB Type-B to Aケーブルで接続したデスクトップPCからでもアクセスすることができ、一つのモニターで2つのPCを切り替えて使う場合にも、機器を適宜切り替えて使えます。

画面分割機能:PIPとPBP

INNOCN GA27V1M
INNOCN GA27V1M

入力端子が豊富なことを活かして、メインの画面の中にもう一つの画面を表示させるPIPや、画面を分割して2台のPCの画面を表示させるPBPも利用できます。PBPについては、画面比率も1:1や2:1まで変更することができます。

メニュー機能いろいろ

INNOCN GA27V1M
INNOCN GA27V1M

背面のジョイスティックを、押し込むとメニューを表示できます。3, 4つのボタンで決定や切り替え操作するのではなく、ジョイスティックの上下左右や押し込みで操作するので、直感的に設定を変更することができました。

INNOCN GA27V1M

カラーモードの切り替え


INNOCN GA27V1M

光センサーのON/OFFなど

画面のカラーモードだけでなく、明るさやコントラスト、ゲーム向けの設定やPIP/PBPなど、細かな設定が可能です。

細々した部分に感じる廉価モデルとの違い

光センサーで明るさ自動調節

INNOCN GA27V1M

光センサーを搭載しているので、画面の明るさを自動調節してくれます。朝の日光が入ってくるような環境下では画面を明るく、夜の日の落ちた環境下では画面の輝度を下げてくれます。

意外と屋内で使っていても環境によって、必要な画面の明るさは大きく変わり、見にくくなったりもするので、自動調節機能はとても助かります。ただ、自動調節だと明るめになってしまうので、暗めの設定ができると嬉しいところ。

スリープ復帰や入力切り替えのスピード

INNOCN GA27V1M

パソコンをスリープから復帰したときのスピードは、劇的に早いというわけではありませんが、ストレスが溜まらない程度にスピーディーです。筆者所有のINNOCNの27インチ・4Kの廉価モデルのものと比較して、復帰速度が早まりました。また、MacBook Airの充電が完了しても、接続状態が維持されており、Type-C給電時のスリープからの復帰の安定していました。

また、DisplayPort↔USB Type-Cなど、入出力を切り替えがスムーズで、複数のPCを切り替えて使いたい場合にも安心して使えます。

まとめ

INNOCN GA27V1M

これまで安価な価格帯の4K・27インチモニターばかり使ってきた筆者にとって、INNOCN GA27V1Mの画質は感動ものでした。MiniLED採用は伊達ではなく、動画を見たり、ブログ用の写真編集をしたりなど、今まで気づかなかった細かな違いに気づくことができ、画質の良さの恩恵を受けました。さらに、高リフレッシュレートは、ゲームだけではなくOSのUIのアニメーションの滑らかにしてくれます。こちらも一度体感すると戻れなくなるくらいの衝撃でした。

価格はAmazonの98,950円(プライム感謝祭セールで74,299円)で販売されています。4K・27インチモニターでも、より画質を重視する方やゲーミング性能を重視する方には、安価な価格帯を狙うのではなく、少しプラスしてもINNOCN GA27V1Mがおすすめです。

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