
持ち運べる液タブが欲しいけど、iPad ProやGalaxy Tabは高い……。でも、PCとコンパクトな液タブを持ち運ぶのは億劫……。多分、こう考える人は一定数いると思います。そこで「HUION Kamvas Slate 11」がおすすめです。
この製品は、液タブやペンタブを取り扱うメーカー「HUION」が取り扱うAndroidタブレットで、4,096段階の筆圧検知に対応、カバンに収納して持ち運びやすいB5に近いサイズ感を実現します。また、紙に近い質感の非光沢ディスプレイを採用しており、目が疲れにくく、ペンで書きやすいといった「絵を描くことに特化」したタブレットです。実際に1週間ほど使用したレビューをお届けします。
スペック(ここをタップで開閉します)
商品名 | Kamvas Slate 11 |
---|---|
製品モデル | KT1101 |
CPU | MTK Helio G99 |
グラフィックス | – |
RAM | 8GB |
ストレージ | 128GB(MicroSDカードで最大1TBまで拡張可能) |
ワイヤレスタイプ | 2.4GHz, 5GHz |
ブルートゥース | Bluetooth 5.0 |
カメラ | インカメラカメラ:8.0MP / アウトカメラ:13.0MP |
スピーカー | 8Ω 1W x 4 |
マイクロフォン | デュアルマイク |
センサー | ジャイロセンサー、地磁気センサー、ホールセンサー、光センサー |
インターフェース | Type-Cポート:USB 2.0準拠の充電/データ転送およびType-Cオーディオデバイスに対応 Micro SDカードスロット:最大1TBまでのストレージ拡張に対応 |
パネルサイズ | 11” |
解像度 | 1920 x 1200 |
LCDタイプ | IPS |
アクティブエリア | 147.4 x 235.9mm |
コントラスト比 | 1000:1 |
輝度 | >350nits |
読取速度 | – |
視野角 | – |
色域 | 99% sRGB |
表示色 | 16.7M (8bit) |
ペン技術 | アクティブキャパシティブ |
ペン解像度 | – |
圧力レベル | 4096段階筆圧 |
精度 | – |
読取可能高さ | – |
反応時間 | – |
傾き検知 | はい |
フィンガータッチ | 10点マルチタッチキャパシティブ |
デジタルペン | Hペンシルアクティブキャパシティブスタイラス |
バッテリー | 8000mAh |
入力電圧 | 9V 2A |
出力電圧 | – |
プレスキー | – |
スタンド | スタンド機能付きレザーケース |
オペレーティング・システム | Android 14 |
AG Glass | Yes |
フルラミネーション | Yes |
使用環境温度と湿度 | 0-40°C, 20-80% |
保管環境の 温度と湿度 | -20°C~60°C, 10-90% |
寸法 | 256.8 x 168.3 x 7.5mm |
正味重量 | 500g |
色 | ダークグレー |
VESA互換性 | – |
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本体・付属品
本体のデザインは「まあ、よくあるよね」といった印象ですが、ディスプレイを見ると驚きます。なんと、「ペーパーライクフィルムが貼り付けてあるのか?」と錯覚するほど強烈なアンチグレア加工が施されているのです。流石ペンタブ・液タブのメーカーといったところでしょうか。詳細は後述します。

OSはAndroid 14を搭載。動作が滞ることもなく、ブラウジングや動画鑑賞ができます。
本体上部にはスピーカー穴×2、下部にもスピーカー穴が×2、Type-Cポート×1、microSDカードスロット(最大1TB)。上下を合わせてクアッドスピーカー仕様です。
右側面には電源、音量調整ボタン、左側面にはマイク穴があります。

付属品は専用ペン、ケース、替え芯、USB C to Aケーブル、誤反応を防止するグローブ、SIMピン、クイックセットアップガイドです。

専用のペンはUSB Type-Cで充電します。

専用ケースはタブレットスタンドとしても使えます。絵を描く時に角度をつけたいという人もいると思うので、そういった人には必須のアイテムです。ペンも収納できます。
ペーパーライクなディスプレイ

先述した通り、Kamvas Slate 11にはペーパーライクな非光沢ディスプレイが採用されています。長時間の作業をしても目が疲れにくく、絵を書くことを想定された作りです。3層のナノコーティング技術を採用しており、指紋防止・紙に近い書き心地を実現、デジタル機器とは思えない質感に仕上がっています。

指紋防止を謡うだけあり、指紋が残りにくいようになっています。イラスト用途以外でも、目への負担を極力減らしたい人にもおすすめです。市販のアンチグレアフィルムよりも強力かつ自然で、目への負担を気にする層にも適しています。
描き心地

なんだか液タブとしての趣旨から脱線してしまいましたが「持ち運べる液タブ」としても十分です。紙に近い描き心地で、4,096段階の筆圧検知にも対応するため、イラストはもちろん、デザインの作成にも使えてしまいます。ただ、ペンの遅延?は少し気になりましたが許容範囲内です。
とはいえ、筆者は絵をめちゃくちゃ描くわけではないので、日常的に描く習慣のある同居人に数日間つかってもらい、その感想を教えてもらいました。
絵を日常的に描く人の視点

まず、描き心地は良好で、256.8 x 168.3 x 7.5mmのサイズ感は携帯性に優れ、手に収まる点もいいみたいです。大きい液タブを使う人は、そもそも家に設置してあるだろうから、出先や軽く描きたい時のタブレットに最適とのこと。

ただし、線画の際に1本線ではなく、サッサッと短い線を重ねて描く人だと、ペンの反応が追い付かず、たまにドットとして反映されてしまうようです。常に、というわけではないようで、たまにそうなる程度なので気にしすぎなくても大丈夫だとは思います。
他にも、先述した四層になっているディスプレイのおかげか、一般的なタブレットと比較して描き心地がよく、液タブメーカーが設計したタブレットとの意見もいただきました。
また、イラスト系アプリは電池の減りが早いのに、Kamvas Slate 11は全然バッテリーが減らず、開封してから一度も充電せずに使えてしまうとのことです。普段から絵を描く人にとって、教えてもらったポイントは重要だと思うので参考にしてください。
カメラ

カメラの画質は平平凡凡で、記録用といったところ。この用途のタブレットなら十分なカメラ性能です。
バッテリー持ち
Kamvas Slate 11には8000mAhの大容量バッテリーが搭載されています。上述の通り、到着してから一度も充電せずに継続使用できているので、ガッツリ使い込んでも問題ありません。
ベンチマーク
ベンチマークアプリを用いて端末の性能を測定してみました。使用アプリはグラフィック性能を測定する『3D Mark』とCPU性能を測定する『Geek Bench6』です。3D MarkのFirestrikeでは1244点、Geek Bench6ではSingelが731点で、Multiが2023点でした。この結果は、ブラウジングやSNS、動画鑑賞などの基本的な用途であれば不便なく使用できるといったものです。
メイン・サブとして、あらゆる絵描きに推奨

Kamvas Slate 11は、メイン・サブを問わず、幅広い用途で運用ができるタブレットでした。トートバッグやリュックにも収納しやすく、携帯性もバツグンです。
もちろんガッツリ作業するのであれば、PCと液タブを揃えるのが最適解ではあるのですが、「気軽に導入できる」のがKamvas Slate 11の強みです。紙と遜色ない質感、取り回しの良さも含めて、これからデジタルイラストに挑戦する初心者~上級者のサブ用途して、幅広い用途で活躍するでしょう。
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