
Shokz OpenDots ONE:より耳の近くに入り込むような装着感とDolby Audio対応のイヤーカフ型イヤホン
Shokzより、Dolby Audio対応のイヤーカフ型イヤホン「Shokz OpenDots ONE」をレビュー用に提供していただきました。
Shokzといえば骨伝導イヤホンが有名で、当サイトでも3年ほど前にいくつかレビューしています。今回は骨伝導ではなくイヤーカフ型のイヤホンで、どちらも耳をふさがずに外の音が聞こえる「オープンイヤー型」という共通点があります。
私自身は同じイヤーカフ型のイヤホンであるHUAWEI FreeClipを1年ほど愛用しています。形も似ており価格もどちらも2.2~2.7万円※ほどなので、これと比較しながらレビューしていきます。
Shokz OpenDots ONEは通常価格が27,880円で、クラファン価格が約2.2万円。HUAWEI FreeClipは通常価格が27,880円で、セール時に2.2万円ほど。
目次(見たいところからチェック!)
- 本記事は広告およびアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
Shokz OpenDots ONEの概要

Shokz OpenDots ONEは耳をふさがないオープンイヤー型のワイヤレスイヤホンです。耳たぶを挟むクリップのような形で装着します。カラーはブラックとグレーの2色。今回はグレーを提供していただきました。主な特徴は以下の通り。
- 耳をふさがず外の音が聞こえる
- Dolby Audio対応
- 左右を自動で検出
- タップとつまむ動作で操作
- 最長10時間、ケース込みで40時間の再生可能
- ワイヤレス充電・マルチポイント対応、IP54耐水
ワイヤレス充電 | |
---|---|
着脱検知 | |
左右 |
|
低遅延モード | |
イコライザー |
マルチポイント | |
---|---|
管理 |
|
防塵防水 | IP54 |
Bluetoothコーデック | SBC、AAC |
オープンイヤー型のイヤホンは耳をふさがないのが特徴です。これはShokzの骨伝導タイプも同じですが、周りの音は普通に聞こえて、それに音楽がBGMとして追加されるような感覚です。なので、イヤホンをしたまま買い物のレジでやり取りするのも問題なくできます。
ただ、周りの音が聞こえるのは良くも悪くもで、自動車の多い道路脇などではそれらの音に潰されてイヤホンからの音が聞こえにくいという弱点もあります。
外観と装着感

Shokz OpenDots ONEはブラックとグレーの2色あり、今回提供していただいたのはグレーです。グレーとはいいますが、どちらかというとベージュに近い色をしており、マットな質感です。HUAWEI FreeClipのベージュとも似た色です。

蓋部分はシャンパン色になっており、ツートンカラーなのが特徴的です。蓋の正面部分にShokzのロゴがあり、その下にインジケータランプがあります。
背面にはOPENDOTS ONEのロゴとリセットボタン。底面部分に充電用のUSB-Cポートがあります。

ほかのイヤーカフ型と同じく、スピーカー部分(前)とバッテリー部分(後)がアーム(Shokzでの名称はJointArc)で繋がれた形をしています。かわいい。

コロンと転がすとバッテリー端子とスピーカーが見えます。

実際に装着してみたイメージ。重量は片側で約6.5g、重さはほとんど感じません。遠目に見ても「耳になにかつけてる」というのはわかります。

グレー(ベージュ)にプラスしてシルバーの部分があることで少しだけメカメカしくなってしまってるな、と感じました。個人的にはグレー(ベージュ)一色のほうが変に目立たなくて好みです。このあたりブラックのほうが違いは目立たないかもしれませんね。

イヤーカフ型は耳たぶをクリップで挟むような形です。これだけだとフラフラしそうですが、Shokz OpenDots ONEは意外としっかり安定します。HUAWEI FreeClipと比べても、スピーカーの球体部分がより耳の中に入ってるような感触なので、それが良いのかもしれません。
しっかりと挟まれていますが、それで痛いほど強いわけではありません。とはいえ、数時間もつけっぱなしにしているとさすがに痛みのような疲れのようなものもあります。このあたりは、どうしても個人差あると思いますが…。
ここ2週間ほどはShokz OpenDots ONEを装着してランニングしています。それなりにスピードを上げてもまったく問題なく、基本的にはつけていることを忘れるくらいです。走ってみても、やはり安定感はHUAWEI FreeClipよりもShokz OpenDots ONEの方が上だと感じます。
左右の区別なく使える

Shokz OpenDots ONE、面白いことに左右の区別がありません。装着したときに自動検出で左右が割り振られます。なので、使用中に左右を入れ替えても自動的に右は右、左は左になります。
これが思った以上に便利です。ケースを持ち歩いてない状態でイヤホンを外しても、どちらが右だったか覚えている必要はありません。適当に装着すればちゃんと左右が合うのですから。もちろん、ケースにしまうときもどちらだったか気にする必要はありません。
音が良い、Dolby Audioも対応

オープンイヤー型のイヤホンは耳の穴を塞がないこともあり、音質的にはカナル型イヤホンに比べると一段劣ってしまいます。ですが、そんな中でShokz OpenDots ONEは確実に音が良い方です。
オープンイヤー型で特に弱いとされるちゃんと低音も出てます。外で聞くと周りの雑音も入ってくるので音に集中できないというのはありますが、BGMとして十分以上に楽しめます。
Dolby Audio
Dolby Audioにも対応しており、アプリでオンにすると解像感が上がり臨場感のある音を楽しめます。バッテリーに影響するかもしれませんが、私は常にオンにしています。
イコライザー
イコライザーもあり、「スタンダード」「ボーカル」「低音強め」「プライベート」「EQカスタマイズ」から選択できます。「プライベート」は高周波出力を調整し、音漏れを効果的に抑制するモードです。
タップ、つまむで操作

音楽のコントロールなどの操作は、上の画像の緑の矢印部分をタップするか、バッテリー部分の上下(赤の矢印)をつまむようにタッチすることで行います。タップはともかく、つまむのはユニークですね。また、タップするよりも確実性があります。
2回タップ | 再生/一時停止 | 通話の応答/終了 |
---|---|---|
2回つまみ | 再生/一時停止 | 通話の応答/終了 |
長押し | 音量+-※ ※アプリで変更可能 |
着信拒否※ ※アプリで変更可能 |
コントロールの内容は上記の通りで、「2回タップ」と「2回つまみ」はどちらも同じ内容で、変更できません。オンオフのみ切り替えられます。長押しだけは変更できますが、音量+-、音声アシスタント、前後のトラック、なし、だけです。左右セットになってるのは変えられません。
うーん、タッチ操作の内容を変更できるのはいいのですが、ちょっと自由度が低いのが惜しいです。ここがShokz OpenDots ONEで一番の残念ポイントでした。ただこのあたりは今後のアップデートで改善できそうなのでそれに期待したいです。
アプリはわかりやすい
Shokz
-
制作: Shokz価格: 無料
管理アプリはほかのShokz製品と共通です。
アプリではDolby Audioのオンオフ、イコライザー、タッチ操作のカスタマイズのほか、マルチポイント接続、イヤホンを探す(イヤホンから音が出る)、自動装着検出のオンオフ、ファームウェアアップデートなどがあります。ちゃんと怪しくない日本語表示できますし、操作に迷うこともありません。
HUAWEI FreeClipはアプリがPlayストアからダウンロードできないので、そういう意味ではShokz OpenDots ONEのほうが良いですね。
ワイヤレス充電対応
Shokz OpenDots ONEはイヤホンだけで10時間の再生が可能で、充電ケースを使用すれば合計40時間再生できるそうです。使い終わったらすぐにケースに戻して充電しているので実際はどの程度なのか確認できてないのですが、感触としてはバッテリーの持ちは良いです。ちなみに、ケースでの充電は「10分間の急速充電で2時間音楽再生可能」という急速充電です。

ケースの充電はワイヤレス充電に対応しています。オープンイヤー型のイヤホンに限らず、ケース充電のイヤホンはワイヤレス充電に対応するかどうかで使い勝手が大きく変わります。ワイヤレス充電器を持っていることが条件になりますが、便利ですよ。ワイヤレスリバース充電できるスマホもありますね。
Shokz OpenDots ONEの良かったところ・イマイチなところ
Shokz OpenDots ONEを2週間ほど実際に使って感じた良かったところ・イマイチなところをまとめます。
- 音が良い、Dolby Audio対応
- ワイヤレス充電対応
- 装着感、安定感がHUAWEI FreeClipよりも更に良い
- 左右を装着時に自動判別してくれる
- つまむ操作がわかりやすい
- 操作カスタマイズが中途半端
- 微妙にメカメカしいがちょっと好みではない
- 2万円超えの価格
全体的には非常に気に入ってます。やはり装着感が良いのが一番です。装着して走ってもまったく落とす心配ないです。また、この手のイヤホンのタッチ操作は見えない場所をタッチするので失敗が多いのですが、つまむ操作は1箇所をタッチするよりもよっぽどやりやすいです。
唯一の残念ポイントとしては操作カスタマイズの中途半端さでしょうか。HUAWEI FreeClipもイヤホンでの操作は限定的でしたが、安価なモデルのSOUNDPEATS CC イヤーカフではもっと詳細にカスタマイズできました。
この点については今後のアップデートで改善してほしい…と思っていたのですが、どうやらすでに改善に向けて動きはあるようです。期待したいですね。
まとめ

Shokz OpenDots ONEを2週間ほど使ってみました。良いところもイマイチなところもあるオープンイヤー型イヤホンですが、現状ではかなり満足しています。このまま散歩・ランニング時のメインで使っていく予定です。
これからオープンイヤー型のイヤホンを使いたいと思ってる人には自身を持って勧められるイヤホンです。
本記事に記載された内容は記事公開時点のものであり、必ずしも最新の情報とは限りません。記事をご覧いただく際には、最新の情報を確認するようお願いいたします。

OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。
様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。
スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。