GMKtec NucBox M7 レビュー:Ryzen 7 PRO 6850H搭載、FF14も遊べそうなミニPC

GMKtec様よりミニPC「NucBox M7」をレビュー用に提供していただきました。

NucBox M7はCPUにRyzen 7 PRO 6850Hを搭載し、RAMとストレージの構成は16GB/512GB、32GB/512GB、32GB+1TBから選択可能です。(今回は32GB+1TBを提供していただきました。)また、OCuLinkや最大4画面の出力に対応するなど、拡張性の高さも魅力のミニPCです。

価格と構成は販売チャネルによって微妙に異なります。今回提供していただいた32GB+1TBモデルはAmazonでは74,580円が14,860円オフのクーポンで59,720円、楽天市場では79,620円に25%オフで59,720円です。(いずれも2025年6月24日時点)

このスペックで約6万円とハイコストパフォーマンスな1台、詳しくチェックしていきましょう!

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外観・付属品

スマートフォンと並べても小柄

NucBox M7は手のひらに収まってしまうサイズ感です。リュックやカバンに入れて、持ち運べてしまいます。

前面にはOCuLink、USB-C(USB4)、USB-A(USB 3.2 Gen2)×2、3.5mmイヤホンジャック、電源ボタンがあります。

背面にはUSB-A(USB 2.0) ×2、DisplayPort×1、HDMI 2.1 ×1、LANポート×2、USB-C(USB4 映像出力,PD対応)、電源端子があります。

左右側面に排気口。従来モデル比で、冷却性能が向上しているとのことです。後述するベンチマークの測定時でも、しっかりと冷却している印象を持ちました。

付属品は電源アタフター、HDMIケーブル、VESAマウント(ネジ付き)、冊子類です。

スペック

NucBox M7はCPUにRyzen 7 PRO 6850H、CPU内蔵グラッフィック(iGPU)のRadeon 680Mが搭載されています。メモリーは16GBと、32GBの構成から選択でき増設も可能です。グラフィック性能を必要とするゲームをしないオフィス作業や、軽い動画編集などであればサクサクと動きます。

Windows 11 Proがプリインストール。Office類はインストールされていません。

OCuLinkにも対応。ミニPCでもグラフィックボードを購入すれば、スペックを必要とするゲームもプレイできてしまいます。

モデル NucBox M7
CPU Ryzen 7PRO 6850H(Zen3+、8コア16スレッド)
OS Windows 11 Pro OEM版
メモリー DDR5-4800 32GB(16GB×2)最大64GB
ストレージ 1TB M.2 PCIe 3.0 SSD
SSD増設 可能 (M.2 Type-2280)
ワイヤレス通信 Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、 2*2.5G Giga LAN RJ45
インターフェース USB4(PD/DP対応)×2、Oculink×1、USB3.2 Gen2 Type-A×2、USB2.0×2、HDMI×1、DisplayPort×1、有線LAN×2、ヘッドホン端子
商品本体サイズ 幅127×奥行き132×高さ58.4mm / 634g

ベンチマーク

ベンチマークソフトを用いて、NUCBOX M7の性能を数値化しました。今回使用したベンチマークソフトはFF14,DQ10,Cinebench 2024,CrystalDiskMarkの4つです。

まずは定番のFF14ベンチから。フルHDの高品質設定で測定したところ、結果は5046点でした。設定を調整すれば普通に遊べてしまいそうです。

続いて、DQ10ベンチマークです。こちらはフルHDの最高品質で測定しました。結果は9234点と、不自由なく遊べる結果に。

CPU性能を測定するCinebench 2024では、Single 88pts、Multiが707ptsでした。スコアの近いCPUにはRyzen 5 5600やCorei5 12400が存在します。

ストレージ性能を測定するCrystalDiskMarkでは、シーケンシャルアクセスはReadが3566.09 MB/s、Writeが2822.61MB/sでした。

メモリ・ストレージの増設

メモリの増設は天板を開けて行います。天板にあるアクリル板を左側に回すと、四隅のネジにアクセスできます。

その先にある四隅のネジを回すと、メモリ・ストレージにアクセスできます。この時、ファンのケーブルが接続された状態なので注意が必要です。

実際に使ってみる

CPUにRyzen 7 PRO 6850Hを搭載するだけあり、Word等のテキストエディタやYouTubeの4K動画視聴であればサクサクと動きます。DarktableでRAW現像をしたり、複数タブを開いても大丈夫です。

ゲームはヘビータイトルでなければ普通に遊べそうです。また、先述したベンチマークの結果からもわかるように、FF14も設定次第なら遊べるのではないでしょうか。

動作音も普通に作業する程度なら気になりません。ベンチマークなど、負荷の高い動作を実行した場合にはファンの回転音が鳴り始めますが、個人的には許容範囲内です。

クリエイティブなソフトも使えそう

NucBox M7をしばらく使ってみました。ベンチマークの結果からもわかるように、クリエイティブなソフトもそれなりに動作しそうです。というのも、NucBox M7に搭載されているCPU「Ryzen 7 PRO 6850H」の性能はRyzen 5 5600やCorei5 12400に匹敵するレベル。これだけの性能があれば、クリエイティブな用途でもスペック不足に陥ることはないでしょう。

NucBox M7は2025年6月24日時点でクーポン込み32GB+1TBモデルが59,720円で販売されています。価格を考えると、非常に優良な選択肢と言えるのではないでしょうか。

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CloNis

2002年生まれ、自分の好奇心を満たすために行動してます!

行動(選択)基準はよくもわるくも「おもしろいか、おもしろくないか」になりがち。スマホはGalaxy Z Fold 5、最近はAngenieuxのレンズにハマってます。

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