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Anker Prime Power Bank(9600mAh, 65W, Fusion)レビュー:プラグ一体型で65W出力対応のモバイルバッテリー決定版!

Ankerから2024年夏に登場した「Anker Prime」シリーズの中から、特に注目度の高いプラグ一体型のモバイルバッテリー「Anker Prime Power Bank(9600mAh, 65W, Fusion)」を購入しました。

通常価格は14,990円と、モバイルバッテリーにしては非常に高価です。万人にオススメできる製品ではありませんが、コンパクトで高性能なモバイルバッテリーを求める人には最適な製品だと思います。

良いところ
  • プラグ一体型でUSB充電器としても使える
  • ディスプレイ付きでバッテリー残量や入出力状況が分かる
  • パススルー充電対応
  • 2ポート合計65W出力対応
  • モバイルバッテリー使用時でも出力が落ちない
イマイチなところ
  • バッテリー容量に対してやや重たい
  • ノートPCを充電するには容量不足
  • バッテリー本体の給電は最大30Wまで
  • コンセントの位置や形状によっては干渉しやすい

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Anker Prime Power Bank(9600mAh, 65W, Fusion)のスペック

Anker Prime Power Bank(9600mAh, 65W, Fusion)は、コンセントプラグが一体になった2in1タイプ(Fusionモデル)のモバイルバッテリーです。


USB充電器・モバイルバッテリー時どちらも最大65W出力に対応します。USB PDに対応したノートPCの充電にも使えて、ディスプレイで残量や充電W数が表示できる高性能なモデルです。

バッテリー容量は9,600mAhと、スマホ1.5~2回分の充電に使えます。

詳しいスペックは下記の通り。

製品仕様
型番 A1339N11 (ブラック)
サイズ 約115 x 44 x 42mm
重さ 約308g
入力 AC入力:100V-240V~, 50-60Hz, 2.0A
USB-C入力:5V⎓3A / 9V⎓3A / 12V⎓1.5A / 15V⎓2A / 20V⎓1.5A
出力 5V⎓3A / 9V⎓3A / 12V⎓3A / 15V⎓3A / 20V⎓3.25A (65W Max)
合計最大出力 65W Max (USB-C 1:45W、USB-C 2:20W)
バッテリー容量 9,600mAh(3 × 3,200mAh)
パッケージ内容 Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion)
USB-C & USB-C ケーブル (0.9m)
ストラップ
収納ポーチ
取扱説明書
製品保証 24ヶ月保証 + 6ヶ月 (Ankerで会員登録後) 、カスタマーサポート

内容物・付属品

パッケージ内容は、Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion) 本体、USB-C & USB-C ケーブル (0.9m) 、ストラップ、収納ポーチ、取扱説明書が入っています。

製品に付属するUSB-C to Cケーブルは、最大240Wに対応した高性能なものでした。
本体性能に対してオーバースペックではありますが、1本持っておくと今後必要になったときに役に立つかもしれません。

高級感のあるデザイン

前面は光沢のある鏡面仕上げで、黒を基調とした高級感のあるデザイン。指紋や汚れが気になる方は、付属のポーチに入れて携帯すると良いでしょう。

サイズは約115x44x42mmとやや厚みがありますが、縦横のサイズは思ったよりコンパクト。角が丸みを帯びているので持ちやすく感じます。

ディスプレイ付きで残量・充電状態がひと目で分かる

上部にはディスプレイを内蔵し、バッテリー残量や充電のW数などがリアルタイムで確認できます。大きな数字で見やすく、きちんと充電できるか分かりやすいのが気に入りました。


右側面には操作ボタンがあり、バッテリーの使用状況などを確認できます。

ボタンを長押しすると設定画面になり、ディスプレイの点灯時間と明るさ、C1ポートの設定を変更可能。ボタン2回押しでカーソル移動、長押しで決定になります。

プラグ一体型の中ではトップクラスの性能

Anker Prime Power Bank(9600mAh, 65W, Fusion)は、プラグ一体型の中ではトップクラスの性能を誇ります。

この4つの特徴を備えたモバイルバッテリーは数が少なく、評判の高いAnkerから登場したことで話題になりました。その分価格も既存製品より大幅に上がりましたが、性能を考えると仕方ないですね。

コンセントプラグ内蔵・パススルー充電が便利

背面には、折り畳み式のコンセントプラグを内蔵。モバイルバッテリー本体をケーブル不要で充電できます。

パススルー充電にも対応し、接続するデバイスとバッテリー本体を一緒に充電可能です。(USB-Cポート同士によるパススルー充電には非対応)

本体を充電するときは、バッテリー残量が0.01%刻みで増えていく様子が表示されます。充電完了までの時間も表示されるため、いつまで充電したらいいのか分かりやすくて便利でした。

2ポート合計65W出力に対応

ボタンの下に2つのUSB-Cポートがあります。PCのアイコンがあるC1ポートは、モバイルバッテリー本体の給電にも使えます(設定でOFFにも変更可能)

1ポート利用時は、C1/C2ともに最大65W出力に対応しています。筆者の使っている「M2 MacBook Air」などのUSB PD対応のノートPCも急速充電できます。

2ポート利用時は、C1が45W、C2が20Wに出力が振り分けられます。MacBook Airとスマホの組み合わせなら、2台同時に充電可能です。

プラグを抜いても充電性能が落ちない

この製品が凄いのは、コンセントプラグを抜いた状態でも出力を維持できることにあります。USB充電器としても、モバイルバッテリーとしても最大65Wで利用できます。

従来製品では、モバイルバッテリーとして利用したときは最大30Wまで出力が低下していました。プラグから外しても充電性能が変わらない製品は少なく、これだけで十分買う価値があると思います。

使っていて気になったこと

バッテリー容量に対してやや重たい

Anker Prime Power Bank(9600mAh, 65W, Fusion)の重量は308gと、一般的な10,000mAhのモバイルバッテリーよりも100g程度重くなっています。

プラグ一体型は持ち物を減らせて便利な反面、小型のモバイルバッテリーと充電器を持ち運ぶのと携帯性はそこまで大きく変わりません。

ノートPCの充電にはバッテリー容量不足

モバイルバッテリーでも最大65Wに対応していますが、ノートPCを充電するには9,600mAhだと容量不足です。せっかくパワーが足りていても、あっという間に使い切ってしまうのが惜しいと感じました。

モバイルバッテリーで外出先でもノートPCを充電したいときは、容量20,000mAh以上、65W出力以上に対応した製品をオススメします。スマホやタブレットの利用であれば、重さと容量のバランスがちょうどいいと思います。

バッテリー本体への給電は最大30Wまで

デバイスへの充電は65Wに対応していますが、バッテリー本体の充電は最大30W(満充電まで90分程度)になります。

同じPrimeシリーズである「Anker Prime Power Bank (12000mAh, 130W)」は、モバイルバッテリー本体へも最大65W(満充電まで45分程度)に対応しているため、それと比べると充電速度は半分以下になります。

充電スピードが速い12,000mAhの製品はコンセントのプラグがないので、入出力65Wに対応したプラグ付きモデルが出てほしいです。

コンセントの場所によっては使いづらいことも

カフェのカウンターや、幅が狭い電源タップなどで使用する場合、隣のプラグやテーブルの縁と干渉してしまう可能性があります。また、ケーブルが横に伸びる仕様上、プラグ周辺に余裕のある場所じゃないと使いづらいかもしれません。

プラグが干渉する場所では、短めの延長ケーブルと一緒に挿すと干渉せずに使えます。
充電器本体の自重で落下しやすい場所もあるため、1つ持っておくと様々な場所で対応できて便利です。

まとめ:PCを持ち運ぶ人にオススメのプラグ一体型モバイルバッテリー

今回はプラグ一体型のモバイルバッテリー「Anker Prime Power Bank(9600mAh, 65W, Fusion)」をレビューしました。

モバイルバッテリーとしても最大65W出力に対応し、ノートPCの充電も十分こなせるパワーを持っています。プラグ付きモバイルバッテリーの弱点だった「モバイルバッテリーの出力が弱い」問題を解決した、理想に近い製品に仕上がっています。

バッテリー容量はやや物足りなさを感じますが、携帯性を考えるとバランスの良い製品だと思います。欲を言えば、バッテリー本体の給電も65Wになれば完璧でした。

ノートPCとUSB充電器を持ち運ぶ方には最適な製品です。ぜひ検討してみてください。

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