HUAWEI FreeClip ミニレビュー:意外と装着感が良いイヤーカフタイプのオープンイヤー型イヤホン

耳をふさがずに周りの音が聞こえる「オープンイヤー型」のイヤホンを当サイトでもこれまで多く紹介してきました。オープンイヤー型にはいくつか種類があり、骨伝導タイプやイヤーフックタイプは使ったことがあります。今回紹介するのは、耳たぶ部分に挟むようにして装着する「イヤーカフ」タイプのオープンイヤー型イヤホン「HUAWEI FreeClip」です。

耳たぶに挟むだけなので外れやすいかな?と思ったのですが、実際はランニング時に使ってもそんな心配は全く感じなかったほどです。イマイチな部分が無いわけではありませんが、総合的には気に入ってここ1ヶ月以上使い続けています。

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HUAWEI FreeClipの概要

HUAWEI FreeClipは耳をふさがないオープンイヤー型のワイヤレスイヤホンです。球と豆型をワイヤーで繋いだような形をしており、耳たぶを挟むような形で装着します。カラーはベージュ、パープル、ブラックの3色。主な特徴は以下の通り。

  • オープンイヤー型で外の音が聞こえる
  • 左右自動識別
  • 形状記憶合金を使ったC-ブリッジデザインによる安定感
  • マルチポイント対応
  • イヤホン単体で8時間、ケース込みで36時間のバッテリー持続
スペック (ここをタップで開閉します)
重量 イヤホン単体:約5.6g
充電ケース:約45.5g
サイズ イヤホン単体(長さ×幅×高さ):
約.26.70 mm × 約22.00 mm × 約25.30 mm

充電ケース(長さ×幅×高さ):
約59.70 mm × 約51.95 mm × 約27.35 mm

バッテリー 電池容量
イヤホン単体:55 mAh(最小値)
充電ケース:510 mAh(最小値)

充電方法
有線充電:USB Type-C
ワイヤレス充電:最大2 W

充電時間
イヤホン(充電ケースに入れた状態)で約40 分
イヤホンなし充電ケース(有線)で約60分
イヤホンなし充電ケース(ワイヤレス)で約150 分

バッテリー駆動時間
音楽再生:本体フル充電時約8時間、本体+ケース込み約36時間。

センサー VPUセンサー/IMUセンサー/ホールセンサー/CAPセンサー
Bluetoothコーデック SBC、AAC、L2HCに対応
*L2HCは、EMUI 13.0以降を実行しているHuawei製スマートフォンが必要です。
防滴、防水、防塵 イヤホン本体:
IP54

充電ケース:
防水非対応

外観:ミニマムでかわいい

本体のほかはケーブルとマニュアル類のみです。

たまごのような、小さくて可愛いケース。

パカッと開いてイヤホン本体。ワイヤー部分をつまめばいいので取り出しやすいです。

底面部分にUSBポート。

今回は「ベージュ」を購入しました。ほかにパープルとブラックがあるのですが、それらはピカピカ反射しており、私の好みではなかったのでつや消しなベージュを購入しました。

ワイヤー部分はそれなりに柔らかく、指で簡単に広がります。

公式サイトなどを見てベージュは女性的ではないか?と思ったりしたのですが、実際付けてみると気になりません。

ここまでも「耳たぶに挟むように装着」と書いてきましたが、球の部分は耳の穴にはめ込む形で、想像するよりも大きく感じますし、パッと見では耳穴を塞いでるようにも見えます。また、離れたところからもイヤホンのようなものを付けてる、というのはわかります。反射しない分だけ目立たないと思ってますが。

装着感:走っても落ちる気配なし

実際に装着してみると、この球の部分が耳の凹んだところにスポッと入り込む感覚で、かなり収まりが良いと感じました。ぴったり。装着した直後は違和感ありますが、安定してるおかげで少しすれば付けていることを忘れてしまいます。

普段は散歩時に装着しており、そのほかランニング時にも使ってみました。数キロ走ってもランニング中にイヤホンの揺れが気になったりすることはありませんでした。むしろ存在を忘れます。汗で滑ってくることもありませんでした。

このあたりはイヤーフック型とは大きく違いますね。イヤホンで耳を挟み込む形なので、ほぼ乗せるだけのイヤーフック型とは安定感が違います。

音質:外で聞き流すには十分以上

HUAWEI FreeClipの音については、オープンイヤー型の特徴そのままで、低音はちょっと出にくいかな、といった印象。全体的には聞きやすくて悪くないと思います。

まぁそもそも家の中でじっくり音楽を聞く用のイヤホンではありませんからね。外で、周りの音も聞こえる中でBGMのように流すにはちょうどいいくらいです。

左右の区別がないのが面白い

面白い特徴として、HUAWEI FreeClipには左右の区別がありません。どちらも全く同じ形状をしており、装着時に左右を自動判別してくれます。

イヤホンをしまうときに右耳は右に、左耳は左に入れるから、そんな機能は必要ないのでは?と思ったのですが、ケースを持ち歩いていない時に外したイヤホンを家に帰ってからケースにしまうときに便利さに気づきました。

イヤホンでの操作は微妙

ジェスチャーによる操作はタップする場所は関係なく何回タップしたかで判別されます。これはアプリでカスタマイズ可能。試験的な機能として音量調整も可能です。

ただ、反応が悪いのか慣れないのか、いまいち上手く操作できないことが多いです。まぁ操作すること自体それほど多くはないのですが。

Shokz OpenRun Proと比較して

これまで散歩やランニングで使っていた骨伝導のオープンイヤー型イヤホン「Shokz OpenRun Pro」と比較しての感じたことをいくつか。

  • 音が聞こえてくる位置が違う。OpenRun Proは頭の中に直接響く感覚で耳より上の位置から聞こえる、FreeClipは耳の位置からで普通のイヤホンとあまり変わらない
  • バッテリーは使わないときにケースに入れれば充電されるFreeClipの方が持つイメージ(単体であればOpenRun Proのほうが持つけどケーブルに繋ぐ充電頻度で考えると)
  • OpenRun Proはこめかみ、FreeClipは耳の穴付近が触れてむずむずするのは変わらない。好みはあると思う
  • 音質はFreeClipの方が良い
  • 自転車に乗るとき(ヘルメットを被るとき)OpenRun Proは紐と干渉する、FreeClipは干渉しない
  • 同様に、上を向いたときなどに襟にぶつかることがFreeClipはない
  • 使わないときにOpenRun Proはそのまま首にかけられるけど、FreeClipは(ケースがないと)置き場所に困る
  • 操作は物理的なボタンがあるOpenRun Proのほうがやりやすい
  • OpenRun Proは単体で「電源オフ」ができる(FreeClipはケースがないと耳から外したときにどうしよう?と考えてしまう)

価格的には似たようなもので、機能的なものも一長一短あるのでどちらが優れてるというのではありません。今はFreeClipをメインで使っていますが、別に比較してOpenRun Proに大きな不満があるわけでもなく、なかなか悩ましいです。(OpenRun Proは後継機のOpenRun Pro 2の情報が出てきたのでそちらも気になりますね。)

まとめ

操作方法が若干慣れないというポイントはありますが、全体的には非常に気に入っています。2024年に買ったものの中ではベストバイ候補の一つになりました。

コンパクトで目立たず、激しく動いても外れない、ヘルメットを被るときでも干渉しないというポイントがGoodです。

オープンイヤー型のイヤホンを使いたくて、でも骨伝導はこめかみのムズムズ感や背後に回るワイヤーが邪魔で好きじゃない、という人はこのイヤーカフス型のHUAWEI FreeClipをオススメしますよ。

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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。

様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。

スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。

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