UGREENさんから、UGREEN Nexode 65W 3ポート PD GaN急速充電器 (X754)をレビュー用に提供していただきました。計3つのポートを搭載した、65Wクラスでこれまでにない小ささの急速充電対応USB充電器です。
目次(見たいところからチェック!)
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UGREEN Nexode 65W 3ポート PD GaN急速充電器 (X754)のスペック
メーカー | UGREEN GROUP LTD |
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型番 | X754 |
サイズ | 約5.28 × 3.99 × 3.18 cm (プラグ除く) |
重さ | 約200g |
入力 | 100-240V~50/60Hz 1.8A Max |
出力 | USB-C1:(単体使用時) 5V⎓3A,9V⎓3A,12V⎓3A,15V⎓3A,20V⎓3.25A 65W Max USB-C2:(単体使用時) 5V⎓3A,9V⎓3A,12V⎓3A,15V⎓3A,20V⎓3.25A 65W Max USB-A:(単体使用時) 5V⎓3A, 9V⎓2A, 12V⎓1.5A, 10V⎓2.25A 22.5W Max |
合計出力 | 65W Max |
パッケージ・内容品
白くさらさらとした加工がなされたパッケージに、黄金の「Nexode」「65W」の文字があります。
内容品一覧です。充電器本体、ユーザーマニュアル、ユーザーインストラクションの紙が入っていました。
製品本体
製品本体です。プラグは折りたたみ可能です。
USBポートのある面です。USB Type-Cポート2つとUSB Standard-Aポート1つが縦に並んでいます。使いやすいポート構成になっているのではないでしょうか。
底面には認証マークや仕様などがあります。PSEマークもここにあり、株式会社ユーグリーン・ジャパンと書かれています。
旧モデルとの比較
出力が同じ65Wの旧モデルと大きさを比べてみました。下の小さい方が今回の製品なのですが、写真よりも実際は小さく感じます。長さが短くなり、手で握ったときの収まりがよいです。
トリガーして使える規格を確認
今回はKM002C Liteを使って、使える急速充電規格と、USB Type-CポートではUSB PDのPDOも調べます。KM002C Liteのファームウェアは1.8.4です。なお、実際に機器に接続した場合には動作が異なる可能性があります。また、検証にはこのあとのトリガー、実際の充電ともに、PlugableのUSB PD EPRに対応したUSB-IF認証済みケーブルを使用しています。
USB-C1
一番上に配置されているUSB Type-Cポート(USB-C1)で使用可能な規格は、以下の通りです。
- Apple 2.4A
- USB BC Rev.1.2(DCP)
- USB PD 3.0
- Quick Charge 2.0(5V, 9V, 12V)
- Quick Charge 3.0(3.6V-12V)
- Samsung AFC(5V, 9V, 12V)
- Huawei FCP(5V, 9V, 12V)
- Huawei SCP(22W, 3.3V-12.0V, 0.03A-2.20A)
USB PDのPDOは以下の通りでした。
- 5V⎓3A
- 9V⎓3A
- 12V⎓3A
- 15V⎓3A
- 20V⎓3.25A
- PPS:3.3-11.0V⎓4.5A
USB-C2
上から二番目のUSB Type-Cポート(USB-C2)で使用可能な規格は、以下の通りです。
- USB BC Rev.1.2(DCP)
- USB PD 3.0
USB-C2ポートはかなり割り切った仕様で、USBの仕様に規定されたものだけになっています。最近はUSB PDのみに対応した機器もあるので、実用上大きな問題になることはないでしょう。
USB PDのPDOは、以下の通りでした。単体使用時は、USB-C1ポートと同じPDOです。
- 5V⎓3A
- 9V⎓3A
- 12V⎓3A
- 15V⎓3A
- 20V⎓3.25A
- PPS:3.30-11.00V⎓3.25A
USB-A
一番下に配置されているUSB Standard-Aポート(USB-A)で使用可能な規格は、以下の通りです。
- Apple 2.4A
- USB BC Rev.1.2(DCP)
- Samsung AFC(5V, 9V, 12V)
- Quick Charge 2.0(5V, 9V, 12V)
- Quick Charge 3.0(3.6V-12.0V)
- Huawei FCP(5V, 9V, 12V)
- Huawei SCP(22W, 3.3V-12.0V, 0.03A-2.20A)
複数ポートを同時使用した際の出力は、以上のようになります。
実際に機器を充電!
Galaxy Tab S7、Xiaomi 13 Ultra、iPhone 12などの機器を実際に充電してみた結果が上記の表です。Galaxyの超急速充電2.0なども問題なく行えました。なお、iPhone 12はUSB Type-Cポート経由でしか急速充電できないため省いています。
使ってみた感想
本製品は、従来の同クラス(65Wクラス)の充電器よりも二回りくらい小さいサイズになっていて、さらに持ち運びしやすくなっています。USB PD対応のノートPCなどをフルスピードで充電するための条件は、65W以上の出力となっていることが多いので、本製品なら大抵のノートPCをフルスピードで充電できます。この点と合わせて、ノートPCの持ち運び用に適した充電器です。
発熱の確認として、ThinkPad(65W)と、スマホを接続して同時に充電させてみました。65Wの出力はそのまま小型化されている本製品なので、発熱が増大していてもおかしくはないのですが、使った限りでは従来品と同じくらいの発熱に収まっていると感じました。
まとめ
65Wという出力は変えないまま、小型化された本製品。65Wという出力と相まって、持ち運び用としてさらに魅力的になっています。ポート構成も3ポートと、手持ちの機器を同時に一気に充電できる仕様です。
本製品には、複数の保護機能も搭載されているほか、外装のプラスチック素材に、難燃性の規格であるUL94 V-0に適合した素材が採用されていて、安全性にも気が配られています。
ノートPCと一緒に持ち運ぶための充電器を探している方に、特におすすめできる充電器です。