1MORE SleepBuds Z30 レビュー:バッテリー持続時間が伸びて一晩ずっと使える寝ホン

1MOREの睡眠時用イヤホン(寝ホン)の新作「1MORE SleepBuds Z30」をレビュー用に提供していただきました。

1MORE SleepBuds Z30は小型で睡眠時に横向きになっても耳が痛くない「寝ホン」の2024年最新版です。前作の「1MORE ComfoBudsZ」からバッテリーが改良され、持続時間が倍以上になっています。

当サイトでは以前「1MORE ComfoBuds Mini」という寝ホンをレビューしていますが、私自身は今回が初めての寝ホンです。実際に使ってみると、これは確かにジャンルが違うイヤホンなのだな、と実感できました。

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1MORE SleepBuds Z30 の概要

1MORE SleepBuds Z30は睡眠時にも使用できる小型のイヤホン、「寝ホン」と呼ばれるジャンルのイヤホンです。前作の「1MORE ComfoBudsZ」と外観はそのままでバッテリーが改良され、持続時間が倍以上になっています。

価格は10,800円で、普通のイヤホンとして音質や機能を見ると高めなのですが、他ではあまり見ない「寝ホン」としての工夫があるので納得ができます。

■主な機能

ノイズキャンセリング
アンビエントモード
ワイヤレス充電
着脱検知
低遅延モード
管理アプリ
操作方法カスタム
防水
Bluetoothコーデック SBC
■主な仕様
Bluetoothバージョン Bluetooth 5.3
対応プロファイル A2DP, AVRCP
最大動作範囲 10m(障害物なし)
対応コーデック SBC
サイズ (充電ケース)24 × 9.2 × 14.2 mm
重量 2.7g(イヤホン単体)、39.4g(ケース込み)
バッテリー容量 イヤホン:35mAh×2、充電ケース:410mAh
最大再生時間 ■イヤホンのみ
音楽モード:約6時間
癒やしモード:約8時間
■充電ケース併用
音楽モード:約24時間
癒やしモード:約32時間
充電時間 イヤホン:85分、充電ケース:80分

外観と付属品

内容物は本体(ケース)のほかにマニュアル類とUSBケーブル、イヤーピース(最初から装着済みと合わせて全4種)、持ち運び用の袋です。

小さな卵のような印象のケース。前面側に充電LED、背面側にUSB-Cの充電ポートがあります。

底面は滑り止めになっていて安定感があります。簡単な仕様や認証マークもこちらに。

蓋の上面に1MOREのロゴが描かれています。

パカッと開けてイヤホン本体。イヤホンが薄すぎるせいか、最初は取り出しにくいな、と感じたのですが手前に引っかくようにすると取り出しやすいことに気づきました。

後述しますが、イヤホン本体は第一印象で「ちっさ…てか、うっす!」と驚くほどの大きさです。ケースが高さあるのにイヤホンが薄いのでアンバランスさに驚きます。その分バッテリーが大きいのでしょうね。

ノズルは円形で、付属のイヤーピースは全4種。私は最初から付いてるもので問題ありませんでした。装着感にこだわるなら、このイヤーピース選びもこだわった方が良いでしょうね。

小さいというより「薄い」

1MORE SleepBuds Z30をケースから取り出して驚いたのはその小ささ、薄さです。

こういった豆型の完全ワイヤレスイヤホンは厚さが15mmくらいあるのですが、1MORE SleepBuds Z30は9mm程度しかありません。

装着しても耳から外に出る部分があまりありません。実際に装着した状態で寝転がって横向きになってもイヤホンで圧迫される感覚がありません。これなら寝るときに装着してゴロゴロしても問題ありません。

初めて装着したときは「これが寝ホンかー」と妙な感動がありました。

機能は最低限、むしろわざと削ってる

この1MORE SleepBuds Z30は機能はかなり削られています。アクティブノイズキャンセリングはありませんし、ワイヤレス充電やマルチポイント接続はもちろん、防水や着脱検知、低遅延モードもありません。操作方法のカスタムどころか、イヤホン本体では再生/停止といった操作もできません。

ただ1MORE SleepBuds Z30は集中して音楽を聴き込むためのイヤホンではなく、睡眠時に装着するための寝ホンです。だからこそ余計な機能は削ぎ落とし、またボタンがないことで寝てる間の誤動作も防止できます。寝ホンだからこそ機能を絞ってるということですね。

パッシブノイズキャンセリング

1MORE SleepBuds Z30はアクティブノイズキャンセリングではなくパッシブノイズキャンセリングで最大24dB、騒音を防ぎます。

パッシブノイズキャンセリングは、イヤホンの形状などによって音を遮断する仕組みで、つまりは耳栓と同じです。逆位相の音で周囲の音を打ち消すアクティブノイズキャンセリングとは違い電源のオンオフ関係なく効きます。耳栓ですし。

イヤホンの形状で遮音性があるということで、ある程度の音を防いでくれます。ただ、カナル型にありがちですが、体の内部の音が響いてきたり歩くとその衝撃がズンッズンッと響いてくるので、装着した状態で歩き回るのはオススメしません。そういう意味でも寝るとき用ですね。

音質と2つのリスニングモード

1MORE SleepBuds Z30の音質は、普通の音楽を聴くには不満が出る程度です。全体的にボケているというか、解像度が低いというのでしょうか、クリアではありません。どこか意識が別のところで鳴っているような印象なので、音に集中せずにBGM的に流す向けです。寝ホンのコンセプト的には合ってるのでしょう。

アプリでは「音楽」と「落ち着く」の2つのリスニングモードが用意されています。名前とは裏腹に、「音楽」は音が均一化されたような印象で、「落ち着く」は低音がドコドコと存在感を出してきます。音楽を聞くのであれば、「落ち着く」のほうがメリハリがあって良い印象でした。

なお、選べるのはこの2つだけで、自分でイコライザーをカスタマイズする機能はありません。

アプリでヒーリングミュージック

1MORE SleepBuds Z30のアプリでは、そよ風や竹林に吹く風、宇宙空間などの環境音を流す「ヒーリングモード」があります。就寝時にこれらの落ち着く音を聴きながら寝ると良い、ということですね。

機能のコンセプト自体は良いのですが、このヒーリングモードはかなり音量が大きいのが問題です。どうも端末の音量設定とは別で独立しており、アプリ内の音量バーで調整するしかありません。基本的に大音量で、特に寝る前の静かなときでは最小にしても大きく感じます。

流れる音は30種類の中から6つを入れ替え制で登録できます。音を選ぶ際は試聴できますが、実際のヒーリングミュージックでの音量とは違うので、ここで静かなものを探そうとしても無駄でした…。

バッテリー持続時間がかなり伸びて実用的に

1MORE SleepBuds Z30のバッテリー持続時間は音楽モードで約6時間、癒やしモードで約8時間です。前作の1MORE ComfoBudsZがそれぞれ2.5時間と3.5時間だったので、かなり増えました。さすがに前作は短すぎたので、これで実用的になったのではないでしょうか。

実際のバッテリーの持ちは音量など使い方次第ですが、これなら大抵の人はなんとか一晩持つでしょう。

1MORE SleepBuds Z30の良かったところ・イマイチだったところ

1MORE SleepBuds Z30を実際に使ってみて良かったところ・イマイチだったところをまとめます。

良いところ
  • 小さくて薄いので横向きで寝ても大丈夫
  • 全30種類のヒーリングサウンドを利用可能
  • バッテリー持続時間が6-8時間で実用的に
イマイチなところ
  • ヒーリングモードの音量がデカい
  • アラームの音が聞こえないかも
  • 普通に音楽を聞くときの音質が良くない

今回初めて「寝ホン」というものを使ったのですが、本当に小さくて(薄くて)驚きました。実際に寝てみて横向きになっても変に圧迫されることがありません。これなら一晩中着けていられます。

ヒーリングサウンドは音量が大きすぎるのが問題ではありますが、スピーカーではなくイヤホンから流すことで本当に周囲にその環境音が広がるようで、落ち着いた音に包まれて眠ることができます。このおかげか、最近は寝付きが良いような気がします。

バッテリーに関しては、ヒーリングサウンドの場合はタイマーで切れるので一晩使っても余裕で持ちます。これだけあれば十分実用的でしょう。

意外と忘れがちなデメリットとして、「アラームの音が聞こえなくなる」というのがあります。スマホと接続したまま寝ても、アラームや通知の音はイヤホンから流れず、また遮音性があるのでスマホから鳴ってる音も聞こえにくくなります。つまりアラームの音が届きません。普段スマホのアラームで起きてる人は何かしらの対策が必要かもしれません。スマートカーテンで朝日を浴びて起きる、というのもいいかもしれませんね。

まとめ

1MORE SleepBuds Z30は「SleepBuds」と製品名に入ったように「寝ホン」としてのイヤホンです。そのコンセプト通りに機能は選別され、睡眠時に邪魔にならない形状をしています。バッテリー持続時間も前モデルに比べ大幅に伸びたので実用的になりました。

就寝時にぼんやりと音楽を聴いていたい方や、環境音で寝付きを良くしたい方、兄弟等と同じ部屋で寝るので就寝時にスピーカーからは音が出せない方に使ってほしい「寝ホン」です。

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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。

様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。

スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。

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