ワイモバイルから2月29日に発売されるフォルダブル(折りたたみ式)スマートフォン「Libero Flip」のデモ機を触ってきました。
Libero Flipは2月19日に発表された国内4キャリア(MNO)の中で最安値の折りたたみ式スマートフォンを謳う端末です。チップセットにSnapdragon 7 Gen 1を採用し、120Hzのディスプレイリフレッシュレート、FeliCa対応で63,000円と新品の折りたたみスマホにしては驚異的な値段。
実際に触ってみてどうだったのか?ファーストインプレッションをお届けします。
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ワイモバイル銀座にて、Libero Flipのデモ機を試す
ワイモバイル銀座に実機が展示されていたので、そこでじっくりと触ってきました。6.3万円という激安価格、どこでコストカットしているのか、作りに粗が目立ったりしないのか?こういうのは実際に目で見て確かめたいですよね。
Libero Flipの実物を見た第一印象は「チープだなあ」といったところ。特に円形ディスプレイは「格安スマートウォッチのディスプレイ」にしか見えません。
ただ、本体のチープさと実用性は別の話です。この1.43インチもある円形ディスプレイは、大画面で視認性もよく操作しやすいと思います。これは筆者が円形スマートウォッチに慣れているのもありますが。
本体を開くと少しベゼルの太さが気になるものの、ディスプレイの発色も良く、意外とクオリティが高くて拍子抜けしました。6.3万円の価格は折りたたみスマホにしては破格すぎるので、まずコストカットされてるのはここでは?と心配したのですが、杞憂でした。
6.3万円、国内キャリア最安値どころか世界、とりわけスマホ競争大国の中国と比較しても、破格すぎる価格です。「いや、どこかでコストカットをしているはず……」とつい粗を探したくなってしまいます。
フォルダブルスマホで気になりがちな画面の折り目部分も特に気になりません。日常生活の範疇では気にならないレベルで驚きです。
本体の角度固定も普通にできます。本体の角度固定を省いてコストカットする製品もある中で、しっかりと角度固定できるのはメリット。本体に角度をつけた状態で写真撮影もできちゃいます。
動作は?
Libero FlipはSoCにミドルレンジ向けのSnapdragon 7 Gen 1を搭載しています。普段ハイエンド機を使ってる筆者からすると、稀に読み込みが遅くなる時があると感じました。もちろん、ネットワークの通信状況なども影響するため、一概には言えません。ハイエンドの超サクサク感以外は無理!という方でもなければ、不満を感じることもないくらいです。
読み込みが遅くなる時の具体例として、Google Discoverの表示が稀に遅くなる、サイトの読み込みが(Snapdragon 8 Gen 2や8 Gen 3搭載のハイエンドと比較して)やや遅い、というくらいでしょうか。とはいっても、当サイトも快適に閲覧できましたし、ハイエンドばかり使ってる筆者が実際に購入して使用したとしても不満を漏らすほどではないレベルに感じます。
円形ディスプレイが使いやすい
「慣れ」も関係ある点として、本体背面の円形ディスプレイが使いやすいです。円形のスマートウォッチを使用している方なら違和感なく、セルフィー用のカメラプレビュー、撮影もできます。
天気の確認など、様々なタイルを配置できます。
6.3万円、安すぎないか?
Libero Flipの事前情報をなるべく収集しないで実機を触りに行きましたが、あまりにも普通に使えすぎて「これで6.3万円なら安すぎない?」と率直に思いました。普通に使えるのが当たり前、でもフォルダブルスマホでそれは10万円以上の端末代金を支払って手に入るもので、8〜9万円で普通に使えるフォルダブルスマホが手に入るようになるといいな……と思い浮かべていたら、6.3万円で買える時代が急に来たという……。
もちろん、他社が6.3万円で販売できるかは疑問です。フレキシブルディスプレイも2〜3年前よりは量産化が進んでいるけれども、それにしても安すぎます。ただ安いだけではなく、普通に使えそうな点がすごい。
安価にフォルダブルスマホを入手したい方にとっては超朗報と太鼓判を押してもよさそうなほど革命的です。この流れに乗って、ガラケー型ではなく、ミニタブレット型になるフォルダブルスマホも安価に入手できるようになりますように。