昨年からGoogleがタブレットやフォルダブルスマートフォン向けに最適化されたAndroid 12Lを出すなど、近年絶滅危惧種となりつつあったAndroidタブレットも復活傾向にあります。
実際、これまでは筆者自身もタブレット向けに最適化されていないAndroidタブレットにいいイメージを持っていなかったのも事実です。
そんな中、「Blackview Tab18」は、廉価モデルながら非常に使いやすくAndroidタブレットのイメージを覆してくれる実用的な製品でした。
Blackviewより「Blackview Tab18」をお借りしてレビューしています。
- 4G・通話・デュアルSIM対応
- Android 13でタブレット向け操作が便利
- 12インチ・IPSディスプレイがキレイ
- 3Dゲームするには性能が低い
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Blackview Tab18のスペック
OS | Android 13 |
---|---|
CPU | Helio G99 (MT6789) 8コア |
RAM | 12GB |
ストレージ | 256GB |
外部メモリ | microSDXC (最大1TBまで) |
ディスプレイ | 12インチ 2,000×1,200 (IPS) |
メインカメラ | 1,600万画素 |
フロントカメラ | 800万画素 |
バッテリー | 8,800mAh |
サイズ | 約278 × 173 × 7.9mm |
重量 | 約632g |
生体認証 | 指紋センサー |
防水防塵 | なし |
SIM | nanoSIM × 2(1つはMicroSDと共有) |
対応バンド | B1/B3/B7/B8/B19/B20/B40 |
Wi-Fi | Wi-Fi 802.11ac |
Bluetooth | Bluetooth 5.0 |
その他 | USB Type-C, スタイラスペン対応(4,096段階) |
内容物・付属品
今回レビューする「Blackview Tab18」は、レンタル品のため既に開封された状態で届きました。そのため、開封の儀というよりは、内容物の紹介をメインに行います。
本体のRAMは12GBですが、仮想メモリ12GBを加えて24GBを利用できるとしています。ただし、純粋なRAM容量と錯覚してしまい兼ねないので、こうした紛らわしい表記はなくても良いかなとは思います。
箱の裏面には、製品のスペックや認証情報が掲載されています。
内容物は、タブレット本体に充電ケーブル、充電器、イヤホン、SIMピン、説明書でした。充電器は日本向けではありません。
画面には保護フィルムが貼っており、購入してから特に用意せずとも安心して使えると思います。ツルツルというほどコーティングされてはいないので、別途ガラスフィルムに貼り替えても良いでしょう。
シンプルだけど細部まで洗練された外観
最初にBlackview Tab18を触って感じた感想は、思ったよりも質感が良く、製品のクオリティが高いということでした。この価格帯の製品として、十分すぎるくらい質感は良いです。
カメラ部分もスッキリしていますし、筐体の縁も余計な隙間が開くことはなく、洗練されています。
また電源ボタンには指紋センサーも内蔵されており、素早くロック解除できます。
前面も非常にスッキリとしていて、ディスプレイのガラスとフレームの間に余計なプラスチックパーツもありません。ちなみに、インカメラは長辺の真ん中に配置されています。
USB Type-C端子は、右側面にあります。
4Gに対応。nanoSIMスロットは2つあり、一つはMicroSDと排他仕様です。
ちなみに、本体背面にはIMEIや技適認証のシールが貼ってあります(本体設定からも両方確認可能)。
大画面でのコンテンツ消費が捗る
ディスプレイは12インチ(2,000×1,200)のIPSで、16:9と16:10の間くらいのアスペクト比です。発色も良く、写真や動画を見たり、ゲームをするのにも向いています。
ブラウザや電子書籍、動画も広々と表示されます。画面が大きいので、料理中にレシピを見る用途でもとても便利でした。Harman監修のクアッドスピーカーの音質も良好です。
筆者は、今までiPadをメインに触れてきたこともあり横長画面には懐疑的でした。実際使ってみると、動画が画面幅いっぱいに表示され迫力が増すなど、コンテンツ消費ではかなり向いていることがわかりました。
普段使いには困らない性能
Blackview Tab18は、MediaTek製オクタコアのHelio G99を搭載しています。ChromeやYouTube、Kindleアプリの起動はスムーズですし、このあたりの操作であれば画面分割しても快適でした。
とは言っても、XiaomiのRedmiPadにも搭載されていたものと同じミッドレンジレベルのSoCなので、3Dゲームをするには向いていないと思います。
バッテリー持ち
スタンバイ状態では、SIMカードを刺さずWi-Fi接続のみの状態で、1日以上放置して5%程度のバッテリー消費でした。
同じくWi-Fi接続のみで、2時間弱YouTubeのライブ配信をフルHDで流していたところ、15%程度の減りでした。公称12時間の持ちなのでなので、大体その程度といえるでしょう。十分なバッテリー持ちです。
Widevine L1にも対応
Widevine L1にも対応しており、Amazonプライムビデオなど動画配信サービスで1080pの高画質で再生できます。
4GとデュアルSIM・通話対応
こうしたタブレットにしては珍しく、Blackview Tab18は4Gへ対応し、更に通話も可能です。デュアルnanoSIMも用意されているので、スマートフォンかのように利用できます。
Android13ベースのカスタムOS
カスタム度はそこまで強くはない
Blackview Tab18には、Android13をベースとしたDokeOS_P 4.0が搭載されています。他の中華メーカーのようにガチガチにカスタムされているわけでもなく、適度にシンプルで扱いやすいです。
タスクバーが便利
Android 12Lで採用されたタスクバー機能が利用可能で、スワイプ操作で簡単に画面分割できます。
ブラウジングしながらSNSをしたり、YouTubeを見たりなど、色々な用途に活用できます。
PCモードでマルチウィンドウも
PCモードも搭載されているので、マルチウィンドウでの利用も可能です。たくさんのアプリを立ち上げたり、マウスやキーボードを繋いでPCライクに操作したり、使い方は色々。
付属のスタンドカバー
Blackview Tab18には、スタンド機能付きのカバーが付属していました。本体を保護や立てかけて動画を見るのには向いています。ただ角度調整の範囲はそれほどありません。
テストできなかったけど気になる機能
4,096段階の筆圧検知
別売り6,533円の「Blackview Magnetic S Pen Gen 2」を利用すれば、4,096段階の筆圧検知にも対応しています。今回は貸出されなかったためテストできませんが、メモを取ったりノートを作成したり、お絵描きなどに利用することもできます。
Bluetoothキーボードケース
同じく別売り5,681円で「Blackview 2-in-1 Bluetooth Magnetic Keyboard」というBluetoothキーボードも用意されています。PCモード利用時やちょっとしたメモの際などにあると便利かもしれません。
総評:快適に使えて4G/通話対応なタブレットは魅力的
Blackview Tab18をしばらく使ってみて、コンテンツ消費という用途においては一切ストレスを感じず使うことができました。ミッドレンジレベルのSoCでも比較的なめらかに動作し、Android 13になって徐々にタブレットに最適化されてきているので、ハード・ソフトの両面でとてもバランスが取れていました。
Blackview Tab18の価格は、Amazonで49,900円(12/25時点ではタイムセールで25%オフの37,425円)で購入可能です。SoCの性能が高くないためゲーム用途という点ではおすすめできませんが、エンタメ目的で4G通信したい通話したいという用途なら唯一無二のAndroidタブレットです。
参考情報
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