週間スマホ業界ピックアップ – 携帯3社、NTT法めぐり反論、au版のGalaxy S23,S23 Ultraが値下げ！

日々進歩する携帯電話業界、今週も色々なニュースがありました。この記事では、今週のニュースを追えなかった人、そうでない人にも向けてピックアップしてザックリとまとめ、私見を記載していきます。あくまでもザックリですので、気になるニュースがあれば、ぜひ自分でも検索してみてください。

今週は2023年第44週(10月29〜11月4日)のニュースをピックアップします。

NTT法めぐり携帯3社が反論：国益・国民生活を損ねることがあってはならない

KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルらの携帯3社（以下3社）は、NTTが2023年10月19日に発表した「NTT法のあり方についての当社の考え」に対する見解を表明しました。

3社は、NTT法の見直しについて、国民生活・国益を損ねる懸念を基に、下記の重要な3項目を列挙しました。

• 公正競争：競争に伴うサービスの発展がなくなることによる、料金の高止まりやサービスの高度化・多様化が停滞する懸念
• ユニバーサルサービス義務（あまねく日本全国での提供が確保されるべきサービス）：公社から承継した特別な資産を有するNTTの義務がなくなり、サービス撤退が自由になることで、地方などの条件不利地域におけるサービス維持ができなくなる懸念
• NTTの外資規制：公社から承継した特別な資産を有するNTTの株式の多数が外国人・外国政府に所有されることにより、わが国の基盤である通信インフラの安全保障を損なう懸念

NTTが発表した「NTTの考え」は下記の通りで、3社はこれを「事実関係の言及不足や誤解を招く懸念がある記述」と認識しています。

• 公正競争：公正競争に関する規定として、電気通信事業法（設備貸出ルール）のみに言及し、NTT法（組織の規定）の規定に触れていない。
• ユニバーサルサービス義務：NTT法の「あまねく義務」＝「撤退できない」ことに触れず、電気通信事業法に統合可能と主張。
• NTTの外資規制：NTT法でなくても外資から守れる。外為法による外資規制強化を主張。

なお、NTTは、2023年10月19日に開催された自由民主党の「『日本電信電話株式会社等に関する法律』の在り方に関するプロジェクトチーム」にも「NTTの考え」と同一内容の資料を提出しています。

これに対し、3社は「こうした内容について誤認を招く懸念がある状況の下でNTT法のあり方の議論が進められ、結果として、国益・国民生活を損ねることがあってはならないと考えています。」と改めて強調しました。

au版 Galaxy S23/S23 Ultraが値下げ

KDDIは11月1日、au版「Galaxy S23」「Galaxy S23 Ultra」の本体料金を改定しました。新規、機種変更、MNP、端末のみ、全購入方法に適応されます。

• Galaxy S23 136,330円→114,800円（21,530円値下げ）
• Galaxy S23 Ultra 197,650円→164,800円（32,850円値下げ）

購入を検討していた方には朗報ですね。

NUROモバイル、新たに大容量プラン（VLLプラン/15GB）とかけ放題プランを追加！

ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社は11月1日より、NUROモバイルに「5分間かけ放題プラン」と「10分かけ放題プラン」ならびに「バリュープラス」のラインアップに「VLLプラン（月：15GB）」を提供開始しました。

5分間かけ放題プランは930円、10分間かけ放題プランは1,320円で5分あるいは10分以内の国内通話が回数無制限利用できます。

なお、上記いずれかのかけ放題プランに申し込むと、6ヶ月の間、月額料金が割引されるキャンペーンが開催中です。（終了時期未定）

バリュープラスは3GB（VSプラン）、5GB（VMプラン）、10GB（VLプラン）の3種類でしたが、今回の15GB（VLLプラン）発表により合計4種類になりました。VLLプランの月額料金は1,790円。

なお、音声通話機能つきのバリュープラスSIMを新規・MNPで申し込むと、6ヶ月間の月額使用料金が割引されるキャンペーンも開催中です。（終了時期未定）

筆者的にはサブ回線としての運用がおすすめです。

今週のまとめ

今週のニュースをまとめると…

でした！NTT法により保護されている外資規制が、他の法律でも効力を発揮するのでしょうか？

素人の筆者からしても、長い年月をかけて設備してきた通信基盤を失う可能性があるのはリスクです。3社が反対するのもよくわかります。電波系やキャリアに関する情報は興味が湧かず、積極的に調べはしませんでしたが、この件は継続的にウォッチングしていきたいです。

それでは、また来週！よい1週間を！

本記事に記載された内容は記事公開時点のものであり、必ずしも最新の情報とは限りません。記事をご覧いただく際には、最新の情報を確認するようお願いいたします。