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UGREEN Nexode 300W 5ポート PD GaN急速充電器 (CD333) レビュー:合計300W!名実ともに最強クラスの卓上型USB急速充電器

UGREENさんから、UGREEN Nexode 300W 5ポート PD GaN急速充電器 (CD333)をレビュー用に提供していただきました。最新のUSB PD 3.1に対応したポートを含む4つのUSB Type-Cポートと、USB Standard-Aポート1つの計5ポートが付いた、現状最強クラスの急速充電対応充電器です。

通常価格は26,980円ですが、発売記念のキャンペーンとしてAmazonの商品ページに8,000円オフのクーポンが出ており、18,980円で購入できます。

通常販売価格: 26,980円
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UGREEN Nexode 300W 5ポート PD GaN急速充電器 (CD333)のスペック

メーカー UGREEN GROUP LTD
型番 CD333
サイズ 約‎111.6 × 53 × 9.34 cm (プラグ除く)
電源コード長 約1.5m
重さ 約825g(実測値)
対応急速充電規格 USB-C:USB PD 3.1、USB PD PPS、QC4+(QC4.0/QC3.0)、FCP、AFC、APPLE 5V2.4A、BC1.2
USB-A:QC3.0、FCP、AFC、APPLE 5V2.4A、BC1.2
入力 100-240V~50/60Hz 4A Max
出力 USB-C1:(単体使用時)
5V⎓3A,9V⎓3A,12V⎓3A,15V⎓3A,20V⎓5A,28V⎓5A
140W Max
USB-C2/USB-C3:(単体使用時)
5V⎓3A,9V⎓3A,12V⎓3A,15V⎓3A,20V⎓5A
100W Max
USB-C4:(単体使用時)
5V⎓3A,9V⎓3A,12V⎓3A,15V⎓3A,20V⎓2.25A
45W Max
USB-A:(単体使用時)
5V⎓3A, 9V⎓2A, 12V⎓1.5A, 10V⎓2.25A
22.5W Max
合計出力 300W Max

2024年5月12日訂正:
サイズの単位を誤っていました。現在は正しいものになっています。お詫びして訂正します。

パッケージ・内容品


さらさらとした加工がなされたパッケージに、黄金の「Nexode」の文字があります。

内容品一覧です。充電器本体、電源ケーブル、USB Type-C to Cケーブル(240W対応)、ユーザーマニュアル、ユーザーインストラクションの紙が入っていました。充電機能がフルスペックのケーブルが、製品に同梱されているのは嬉しいですね。

製品本体


製品本体です。USBポートのある面を手前に向けたとき、右側になる面に300Wの文字があります。

底面にはゴムが一面に貼られていて、使用時のズレを防止しています。

USBポートのある面です。合計5ポートのUSBポートが、縦一列に並んでいます。

USBポートのある面の反対の面に、コンセントからの電源ケーブルを挿すコネクタがあります。PSEマークはここにあり、株式会社ユーグリーン・ジャパンと書かれています。

電源ケーブル

電源ケーブルです。300Wを流せるだけあって、太くて硬いです。途中にフェライトコアが入れられています。

コネクタはミッキータイプ(IEC 60320 C5/C6)が採用されています。

電源ケーブルを挿すと、このようになります。

付属ケーブル

付属の240W対応のケーブルです。表面は布でできていて、さらさらとした触り心地です。ケーブルの太さや硬さは、100W対応のものとあまり変わらず、言われなければ気づかないくらいです。ケーブルタイが取り付け済みです。


e-Markerのデータを読み込んでみました。スペック通り、240W(50V⎓5A)に対応したケーブルで、データ転送速度はUSB 2.0の480Mbpsでした。

ちなみに、コネクタ部分に小さく240Wと書いてあるので、100Wケーブルと見分けがつかないということはありません。

トリガーして使える規格を確認

今回は、KM002C Liteを使って、使える急速充電規格と、USB Type-CポートではUSB PDのPDOも調べます。KM002C Liteのファームウェアは1.8.0です。なお、実際に機器に接続した場合には動作が異なる可能性があります。なお、検証には、このあとのトリガー、実際の充電ともに、PlugableのUSB PD EPRに対応したUSB-IF認証済みケーブルを使用しています。

USB-C1

一番上に配置されているUSB Type-Cポート(USB-C1)で使用可能な規格は、以下の通りです。

Quick Charge 3.0は、画像では12Vまでとなっていますが、個別にトリガーしたところ20Vまでの出力を確認しました。Samsung AFC、Huawei FCP、Huawei SCPは画像にありませんが、個別にトリガーして上記の出力を確認しています。

SFCP = Spreadtrum Fast Charging Protocolは、2016年に、中国の半導体設計メーカーのSpreadtrum Communicationsが策定した急速充電規格です。Spreadtrum Communicationsは、Tsinghua Unigroup(紫光集団)に買収され、現在はUNISOC(紫光展鋭)になっています。略称が似ていますが、Huawei FCPとは関係ありません。
UFCS = Universal Fast Charging Specificationは、2022年に、中国通信標準化協会(CCSA)に標準化された、携帯端末向けの急速充電規格です。規格策定は、Huawei、OPPO、vivo、Xiaomiなどがメンバーのグリーンエネルギーワーキンググループ(WG10)が主導して行われました(規格策定自体は2021年)。

2023年9月9日訂正:
UFCSの正式名称を誤っていました。現在は正しいものになっています。お詫びして訂正します。

USB PDのPDOは、以下の通りでした。このポートのみ、USB PD 3.1に対応していて、最大140Wの出力が可能です。

EPR = Extended Power Rangeは、USB PD 3.1の仕様で追加された、101W以上の電力域のことです。USB PD 3.0までは、最大100Wまでの電力制限がありました。USB PD 3.1では、これが最大240Wまでに拡大され、拡大された部分をEPRと呼びます。
AVS = Adjustable Voltage Supplyは、USB PD 3.1の仕様で追加されたEPRの領域で、USB PD PPSのように細かく電圧を制御することができる機能です。細かく電圧を制御することによって、機器に最適化された電圧で、無駄を小さくして充電が行えます。

UFCSは、以下の電圧に対応していました。

USB-C2/C3

上から二番目と三番目に配置されているUSB Type-Cポート(USB-C2/USB-C3)で使用可能な規格は、以下の通りです(この2つは共通の仕様)。

USB PDのPDOは、以下の通りでした。

USB-C4

上から四番目に配置されているUSB Type-Cポート(USB-C4)で使用可能な規格は、以下の通りです。

USB PDのPDOは、以下の通りでした。

USB-A

一番下に配置されているUSB Standard-Aポート(USB-A)で使用可能な規格は、以下の通りです。

3ポート同時使用時

3ポート同時使用時


4ポート/5ポート同時使用時

複数ポートを同時使用した際の出力は、以上のようになります。

実際に機器を充電!

ここでの最大W数は、私が確認できた中での最高値です。実際にはさらに高い電力で充電できる場合があるかもしれません

Xiaomi 13 Ultra

USB-C1

Xiaomi 13 UltraをUSB-C1ポートで充電すると、高速充電と表示され、最大20W程度が供給されていました。

USB-C2/USB-C3

USB-C2


USB-C3

Xiaomi 13 UltraをUSB-C2/USB-C3ポートで充電すると、高速充電と表示され、最大20W程度が供給されていました。ここは同じですが、C1とは異なり、ネゴシエーション自体は42Wで行われています。

USB-C4

Xiaomi 13 UltraをUSB-C4ポートで充電すると、高速充電と表示され、最大20W程度が供給されていました。ネゴシエーションも25Wと、C1とほぼ同じです。

USB-A

Xiaomi 13 UltraをUSB-Aポートで充電すると、高速充電と表示され、最大13W程度が供給されていました。ここでは、ネゴシエーションはQuick Charge 3.0で行われています。

Galaxy Tab S7

USB-C1

Galaxy Tab S7をUSB-C1ポートで充電すると、超急速充電と表示され、最大26W程度が供給されていました。

USB-C2/USB-C3

USB-C2


USB-C3

Galaxy Tab S7をUSB-C2/USB-C3ポートで充電すると、超急速充電2.0と表示され、最大32W程度が供給されていました。

Galaxy Tab S7で超急速充電2.0と表示される条件は、USB PD PPSで45Wを出力でき、A数が5Aのときです。USB-C1ポートでは、USB PD PPS(SPR)のA数が3Aであるため、超急速充電2.0にはなっていませんでした。USB-C2/USB-C3では、PPSで5Aに対応しているため、超急速充電2.0と表示されたようです。つまり、充電する機器によっては、USB-C2/USB-C3に接続したほうが良い場合もあるということです。

USB-C4

Galaxy Tab S7をUSB-C4ポートで充電すると、超急速充電と表示され、最大28W程度が供給されていました。

USB-A

Galaxy Tab S7をUSB-Aポートで充電すると、急速充電と表示され、最大14W程度が供給されていました。

ThinkPad X1 Carbon Gen 10 30th Anniversary Edition

USB-C1

ThinkPad X1 Carbon Gen 10 30th Anniversary EditionをUSB-C1ポートで充電すると、最大54W程度が供給されていました。

USB-C2/USB-C3

USB-C2


USB-C3

ThinkPad X1 Carbon Gen 10(以下略)をUSB-C2/C3ポートで充電すると、最大54W程度が供給されていました。

USB-C4

ThinkPad X1 Carbon(以下略)をUSB-C4ポートで充電すると、最大36W程度が供給されていました。

iPhone 12



iPhone 12をUSB-C1/C2/C3/C4ポートで充電すると、最大18W程度が供給されていました。USB-AはiPhoneの仕様上5V⎓1Aしか供給できないため、省いています。

使ってみた感想

出力が合計300Wもあるので、さすがに大きく重たいです。実測値で825gあります。卓上に置いて使うような製品なので、重さが問題になることは少ないですが、決して軽いものではありません。

USB PD EPRに対応した機器は、充電される側ではまだ少ないのが現状です。しかし、当初はMacbook Pro程度しか対応製品がなかったのが、今は大容量のモバイルバッテリーなどがEPRに対応し、高速に充電できるようになっていて、着実に広まってきています。

とりあえず、手持ちの機器を5つ繋いで、同時に充電させてみました。個人的にはもっとアツアツに発熱するのかと思っていたのに、意外と低い温度で充電ができていました。5つ合わせても、多めに見積もって110Wを超えるくらいの出力にしかならないので、最高負荷というわけではないのですが、それでも出力に対して発熱が抑えられていると感じました。

もっと小さい充電器だと、使うと温度が急に上がってしまい、触れないくらい熱くなる、というのは割とよくあることです。しかし、本製品は温度が比較的緩やかに上がっていった感じでした。大きな出力の充電器だと、大きな電力を消費する機器を充電できる以外にも、発熱が小さくできるメリットもあるのです。

また、従来の普通の複数ポート急速充電器では、新しい機器を繋げたり、逆に外したりする際には、接続しっぱなしの機器も全て一旦給電が切れていました。すぐに復活はするのですが、急速充電規格の仕組み上こうなってしまうのでした。しかし本製品では、私が試した限りだと、接続機器を変えても、給電が途切れることなく続いていました。

まとめ

定価は約27,000円と、最強スペックなだけあって本製品はおいそれと手が出せるような金額ではありません。しかし、デスクで大電力を消費する機器を普段づかいしている方なら、投資に見合うだけの価値はあるのではないでしょうか。地味な点ですが、接続機器変更時の瞬断が無くなっているのは嬉しい点です。これだけの金額を出して、微妙な点があったら嫌ですからね…

本製品には、複数の保護機能も搭載されているほか、外装のプラスチック素材に、難燃性の規格であるUL94 V-0に適合した素材が採用されていて、安全性にも気が配られています。

現状最高峰のUSB Type-C充電器として、最高クラスを求める方におすすめできる充電器です。

通常価格は26,980円ですが、発売記念のキャンペーンとしてAmazonの商品ページに8,000円オフのクーポンが出ており、18,980円で購入できます。

通常販売価格: 26,980円
特別セール価格: 18,980円
キャンペーン期間: 9/5 (火) 0:00 ~ 9/18 (月) 23:59

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