OREFOLDER

Tranya Nova レビュー:ノイキャン・ワイヤレス充電・防水・aptX Adaptive対応で1万円以下のTWS

Tranyaより、aptX Adaptiveにも対応した完全ワイヤレスイヤホンTranya Novaをレビュー用に提供していただきました。

1万円を切る価格でノイズキャンセリングやマルチポイント、ワイヤレス充電、IPX5防水、低遅延モードにも対応しており、専用アプリで操作方法のカスタマイズも可能と、欲しい機能が詰まったイヤホンです。

  • 本記事は広告およびアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

Tranya Novaの概要

■主な機能

ノイズキャンセリング (43dB)
アンビエントモード
ワイヤレス充電
着脱検知
低遅延モード
管理アプリ
操作方法カスタム
防水 IPX5
Bluetoothコーデック SBC, AAC, aptX Adaptive, LC3*
*今後のアップデートで対応予定
■主な仕様
Bluetoothバージョン Bluetooth 5.3
対応プロファイル A2DP, AVRCP, HSP, HFP
最大動作範囲 10m
対応コーデック SBC, AAC, aptX Adaptive, LC3(今後のアップデートで対応予定)
バッテリー容量 イヤホン:45mAh×2、充電ケース:400mAh
最大再生時間 約9時間(イヤホンのみ)約36時間(充電ケース併用)
充電時間 90分
防水規格 IPX5

Tranya Novaの外観と付属品

ケースとイヤホン本体のほか、付属品はかんたんなマニュアルとUSBケーブル、替えのイヤーピース(S/L)です。

ケースはかなりピカピカです。プラですし、指紋も付きやすいのがちょっと残念なところ。

ケースの蓋をあけるとイヤホン本体が入ってます。スティック部分が突き刺さるように縦に収納されています。

イヤホン本体もピカピカ反射します。上の方のロゴマークのある当たりがタッチセンサーになっています。

ノズル部分は楕円形です。(写真だと円形に見えますが…。)イヤーピースは最初から装着されているMのほかにSとLがあります。耳に合わない場合は市販のものと交換するといいでしょう。

aptX Adaptiveで細かいところもよく聞こえる音

Tranya Novaは12mm径ダイナミックドライバーと独自の明瞭さと分離度を大幅に向上させる技術「SonicMax」を搭載します。またコーデックはSBCとAACのほかにaptX Adaptiveにも対応しています。LE Audio(LC3)にも対応予定。

実際にaptX Adaptiveに対応するXperia 5 IVで聞いてみると、派手な良さこそないもののしっかりと細かい音が聞こえてくるように感じます。解像度が高い、というのでしょうか、今まで何回も聞いた曲でも「あ、ここでこんな音が鳴っていたんだ」と気づくことがありました。

全体的に低音がドコドコ響いてくることはなく、ただ高音は少しシャカシャカ聞こえてきました。後述のイコライザで少しいじると好みの音質になると思います。私は「バランス」を元に少し調整しました。

操作方法はアプリでカスタマイズ可

Tranya Audio
制作: Tranya
価格: 無料

ダウンロード

Tranyaのイヤホン向けアプリがあり、設定の変更やファームウェアのアップデートなどを行います。アプリ無しでも使用は可能ですが、使い勝手の向上のためにもインストールしておいたほうが良いです。

アプリではバッテリー残量の確認のほか、ゲームモードのオンオフやANCのモード変更もできます。ファームウェアのバージョンアップもプリから。

操作のカスタマイズ

Tranya Novaの操作はタッチセンサー式です。この操作をアプリでカスタマイズできます。完全ワイヤレスイヤホンでは1回タップ・2回タップ・長押しで操作が別れていることが多いですが、Tranya Novaはなんと5回タップまで設定できます。片耳に6個の機能、両耳で12個の機能を割り当てられます。

音量操作はもちろんのこと、ゲームモードのオンオフやANCモードの切替も変更できます。私は右耳の長押しをゲームモードのオンオフに変更しました。

イコライザー

イコライザーの設定もアプリからできます。バランス・低音ブースト・低音を弱める・音声強化の4つのほか、自分で調整してカスタムEQとして保存でいます。

ノイズキャンセリング

Tranya Novaのアクティブノイズキャンセリングは最大43dBのノイズを低減してくれます。過大な期待はしないほうが良いですが、エアコンの動作音などはしっかりシャットアウトしてくれます。音楽がしっかりと聞こえるようになりますし、音を流さないでも集中したいときに良いかもしれません。

外音取り込みモードもあり、こちらは外の音がしっかり聞こえるのはもちろんですが、うるさいノイズは比較的抑えられてるように感じました。

マルチポイント接続対応

Tranya Novaは「マルチポイント接続」に対応しており、2台の機器と同時に接続できます。スマホとタブレットのどちらにもペアリングさせておけば、タブレットの動画を見ているときにスマホに電話がかかってきても、ペアリングを切り替えることなく利用できます。

ゲームモード

Bluetooth接続だとどうしても有線に比べ遅延が発生しますが、Tranya Novaにはゲームモード(低遅延モード)があります。デフォルトではアプリからの切り替えしか対応してませんが、操作方法をカスタマイズすればイヤホン単体でオンオフ可能になります。

実際に『ワイヤレスヘッドフォンディレイテスト』アプリを使って遅延具合を調べてみました。(使用機種:Pixel 7a)

左:通常 右:ゲームモード

公称ではゲームモードオンで40ms(0.04s)まで減らすとしており、実際に(あくまで目測ですが)100ms以下くらいで聞こえます。ゲームモードオフの場合は200msくらいです。

ノーマルだと動画で口と声とのズレが気になりますが、ゲームモードならそれほど違和感はありません。ゲームと言うよりも動画向けと思ったほうが良いかもしれませんね。

ワイヤレス充電にも対応

Tranya Novaのバッテリーはイヤホン単体で約9時間、ケースを合わせれば約36時間の再生時間となっています。10分の充電で約2時間の再生が可能な急速充電です。

ケース底面にあるUSB Type-Cでの充電のほか、Qiワイヤレス充電にも対応しています。イヤホン(ケース)の充電はケーブルを挿すのが意外と面倒なものです。ワイヤレス充電に対応していると便利で手放せなくなりますね。

Tranya Novaの良かったところ・イマイチだったところ

Tranya Novaを実際に使ってみて良かったところ・イマイチだったところをまとめます。

良いところ
  • aptX Adaptive対応
  • ノイキャン・ワイヤレス充電・防水・操作カスタマイズ・マルチポイント・低遅延モード、ぜんぶ対応
  • 操作のカスタマイズが5回タップまで対応
  • バッテリーが長持ち
イマイチなところ
  • テカテカして指紋が付きやすい外装
  • 着脱検知無し

ノイキャン・ワイヤレス充電・防水・操作カスタマイズ・マルチポイント・低遅延モードと、使い勝手の良くなる機能がだいたいぜんぶ入ってるのが良いです。1万円以下のイヤホンだとこれらのうち1つか2つは対応していないものが多いですからね。ほかにありそうな機能としては着脱検知くらいでしょうか。

aptX Adaptiveにも対応しているので、対応機器であれば高音質・低遅延で利用できます。また、通話に関しても6つのマイクとcVc8.0、風切り音低減技術により音声がクリアになります。

残念な点はほとんどないのですが、見た目がテカテカしていて指紋が付きやすいのは好き嫌い分かれるところでしょう。

まとめ

1万円を切る価格で欲しい機能がしっかり揃っている完全ワイヤレスイヤホンです。音質についてもaptX Adaptiveに対応しイコライザーで自分好みに調整できるので満足度は高いです。1万円以下で普段使いで使いやすいイヤホンを探しているのなら、選択肢として十分にアリだと思います。

Tranyaのイヤホンは今回初めて試させていただいたのですが、私の欲しい機能がしっかりと揃っており、使い勝手が良さそうで気に入りました。今後も注目です。

参考情報

モバイルバージョンを終了