Dangbei Mars レビュー:2100 ISO、FHD、独自の映像処理エンジンで色表現に優れたプロジェクター

約13万円のプロジェクター、Dangbei Marsをレビュー用に貸与していただきました。

Dangbei Marsは最大200インチの投影に対応し、フルHDのネイティブ投影、HDR10や独自のAI画像処理エンジンを搭載しています。10000通りの調光・調色にも対応しており、投影時の色彩には注力しているようです。

2023年8月21日時点のAmazonでの価格は149,800円です。商品ページに20,000円オフのクーポンがあるので実質約13万円になります。

良いところ
  • 独自のAI画像処理エンジンを搭載
  • 2100 ISOで明るい部屋でも問題なく投影できる
  • Dolby Audio対応の10Wスピーカーを2基搭載
イマイチなところ
  • 4Kに非対応
  • 本記事は広告およびアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

Dangbei Mars

外箱はプロジェクターが入っているだけあって巨大です。

Dangbei MarsはMars Proが最上位で18万円、NEOという実売8万円弱のモデルもあります。今回のMarsは約13万円でシリーズの中間に当たるモデルです。

プロジェクターを始めとした映像系の世界に筆者は詳しくないため、約13万円が高級機に当たるのかはわかりません。ただ、13万円と、映像系の趣味をかじってすらいない筆者の私感としては「高い」と感じる金額。黒い箱の内装は高級感があります。

本体デザインは巨大で存在感があります。本体カラーは光沢の黒で高級感が溢れ出ていますね。

本体の底面には三脚穴があり、固定設置ができます。

上部には電源ボタンがあります。ボタン類は他についておらず、電源以外の操作は全てリモコンから行います。

左右にはスピーカー穴とファンからの排気を兼ねたパンチングメッシュがあります。このメッシュが筆者の想像するプロジェクター(長方形のモノ)のイメージを大きく覆してきます。

背面には各接続端子があります。USB×2、HDMI×2、S-PIDF×1、LANポート×1を搭載。

付属品はマニュアル類、電源コード類、リモコン、クリーナーです。

リモコンは単4電池×2で動きます。

ChromecastやFireTVいらず!NetflixやYouTubeがプロジェクター単体で観れる!

プロジェクターでNetflixやYouTubeを視聴する場合、基本的には別売のChromecastやFireTVなどストリーミングデバイスが必要です。

Dangbei MarsにはNetflix、Amazonプライムビデオ、YouTubeがプリインストールされており、単体ですぐに視聴できます。

また、独自のアプリストアもプリインストールされており、アプリのダウンロードが可能です。ただ、筆者が契約するU-NEXTはアプリストア内にありませんでした。

ちなみに、Dangbei Marsは「Netflix, プライムビデオ, YouTube」の公式ライセンスを取得したデバイスです。

自動台形補正に対応

プロジェクターの傾きを自動で検出し、投影位置をズラして水平投影に近づける「自動台形補正」にも対応します。

筆者の所有するプロジェクターは手動で台形補正を行う必要があり、やや面倒でした。Dangbei Marsは自動で補正してくれるため便利です。こういう、細かなところに気が利く機能は意外と便利だったりします。

画質:発色がよく、鮮明に映る

プロジェクターで重要な点は画質ですよね。数日ほどDangbei Marsから投影された映像コンテンツを鑑賞してみました。

Marsは投影される映像の発色がよく、色が薄い感じもしません。筆者が体験したプロジェクターは映像のディティールがハッキリせず、色が薄く感じるものばかりでした。

Marsは有機ELディスプレイ級とまではいかなくとも、観るコンテンツ次第ですが液晶ディスプレイに匹敵する画質だとは思います。

アニメ系の動画は液晶ディスプレイに匹敵する画質に感じた一方、実写系の動画は撮影機材や環境に依存するため、一概に画質がいいとは言えません、

プロジェクターと液晶ディスプレイは別物のため「壁に投影している映像」「バックライトから映した映像」の差は感じます。液晶ディスプレイに匹敵する鮮明さ、色表現の広さはあるけど、大型液晶ディスプレイを壁に埋め込んだかのような写りとは違う、とでも言いますか。

壁に投射するのか、壁が発光するのか、といった差はある気がします。液晶ディスプレイの方が全体的にテカっとしているイメージです。

HDR10にも対応します。全体的に明るく、ハッキリとした映像を体験できるものの、HDR対応コンテンツが豊富ではないため注意が必要です。

2100ISOの照射性能があるため、投影している壁に電球を向けても問題なく投影できます。ただし、暗い部屋ほど鮮明な発色はしません。明るい部屋で投影予定の人は吟味するといいでしょう。

輝度や彩度も調整可能です。プリセットから選択もできます。

光度も自動調整してくれるため、部屋の明るさを調節しても問題ありません。

10WのDolby Audioスピーカーを2基搭載

プロジェクターらしくスピーカーにも拘っており、Dolby Audioに対応した10Wスピーカーを2基搭載しています。

YouTubeで複数のMVを試聴したところ高音域が強い印象を持ちました。沈み込むような低音ではなく、どちらかといえば抜けのいい低音で迫力には欠けます。

臨場感を楽しむというよりかは、セリフの聞き取りを重視している印象です。ボーカルがハッキリと聴き取れて、低音に埋もれたりもしませんでした。

一応、設定にイコライザーのような機能もあります。

Mars Proとの違いについて

Dangbei Marsには上位モデルのMars Proも存在します。実は過去にこちらもレビュー済みです。

Dangbei MarsとMars Proの大きな違いは4K投影に対応しているか、そうでないかです。正直に申し上げると、Mars Proの方が高画質で興奮した記憶があります。かといえ、Mars Proに比べると劣るのであって、Marsも普通に高画質です。4KとフルHDの違いだけでどちらも発色は良好。どちらも非常に鮮明です。

どちらを選ぶかは、4Kコンテンツの視聴頻度で決めるといいでしょう。

4Kはいらない人に、フルHDの高画質なプロジェクターが欲しい人におすすめ

Dangbei Marsを1週間ほど使ってみました。普段から4K動画をみない人はこれで十分だと思います。電気をつけていても十分キレイに映りますし、よくアニメを観る人だと発色のよさを体験できるはずです。

しかも、ステック型デバイスを接続せずにプライムビデオやNetflixを視聴できるため、なにかと便利だったりします。

筆者としては「テレビの代わりにプロジェクターを購入する選択肢」があってもいいと考えています。テレビ本体は薄型でも、テレビ台やスタンドが場所を取るうえに掃除も面倒です。プロジェクターならポンと置くだけで大画面が投影されて圧迫感もありません。

プロジェクターが気になっている人、そうでない人にも大画面・高画質を手軽に構築できておすすめです。

本記事に記載された内容は記事公開時点のものであり、必ずしも最新の情報とは限りません。記事をご覧いただく際には、最新の情報を確認するようお願いいたします。

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CloNis

2002年生まれ、自分の好奇心を満たすために行動してます!

行動(選択)基準はよくもわるくも「おもしろいか、おもしろくないか」になりがち。スマホはGalaxy Z Fold 5、最近はAngenieuxのレンズにハマってます。

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